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2006 05,22 22:49 |
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名人、志ん生の破天荒だけど憎めない人生に微笑ましくなってしまう。本当の芸人だったんだろうなあ。3人ともただの名人ではなくて、芸に対しては、とても努力の人だったというのも伺えた。 文章は、美津子さんが語りかけるように書かれており、直に話しを聞いているような感じになる。読んでいると、本当に三人が既に故人であることが信じられなくなる。遠い時代もまるで昨日のことのよう。夏の浅草演芸ホール、住吉踊りを観にいけば、ひょいっと志ん朝師匠が出てきてそうだ。 貧しいけど楽しく幸せな生活に微笑ましくなるが、やはり3人が亡くなっていく下りは、切なく、悲しくなってしまう。 志ん生は、さすがに僕らの生きる時代とは違うが、志ん朝のいない現代は、心にぽっかり穴の空いた寂しさがある。 三人噺-志ん生・馬生・志ん朝 美濃部美津子 扶桑社 (今は、文春から文庫も出ているみたい) ISBN 4-594-03722-4 |
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2006 05,21 23:51 |
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「天国の日々」のテレンス・マリック監督の最新作。32年間で4作目。個人的には、「天国の日々」一作だけで、永遠の巨匠。
気 がつくと映画館にいるはずが、美しかった頃の地球の森の中にいる。川のせせらいぎ、鳥のさえずり、風の囁き、途中何度も挿入される流れる水の映像、そして ジェームズ・ホーナーの音楽が合わさって一つの交響楽を奏でる。まるで、ベートーヴェンの交響曲第6番を初めて聴いた時の、うっとりするような感覚に酔い しれる。 ポカホンタス役のクオリアンカ・キルヒャーの演技は、圧巻。また、人間の原始の美しさを持つその姿に完全に圧倒される。 美しい映像と音楽が時に森に降る雨のように、時に感情の嵐か洪水のように溢れてくる。これは、全身全霊で感じる映画。 しかしながら、話の筋やジョン・スミスが立ち去った後の展開は、ありきたりで残念。 それでも、この”観る交響楽”は、映画館の大スクリーンで体験すべし。 栗4つ。 サロンパス丸の内ルーブルにて。
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2006 05,20 23:52 |
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しのたかさん、かさんにお誘いいただいて、歌舞伎を観に歌舞伎座へ。今日は、大変歌舞伎に造詣が深い方々とご一緒なので、とても心強い。席は、しのたかさ んに押さえてもらったので、1階席で花道の横で、おまけに舞台もとてもよく見えた。いつもは、2階や3階、たまに幕見席の僕ですが、やはり1階だと役者の 表情もよく見えるなあ。花道で”見え”をきることもあるので、歌舞伎で席は重要だな。でも、音羽屋とか成田屋とか掛け声をかける通は、3階席にいるよな あ。 江戸の夕映 歌舞伎は、セットが豪華で綺麗だよなあ。背景は、絵だけど、照明が良く出来ていて、とても奥行きを感じる。 大佛次郎の作で、舞台は、慶應から明治になった夏。所謂歌舞伎メイクではなく、官軍なんかが出てきて普通の演劇みたいだった。まあ、台詞が聞き取りやすいので、筋を追うのが楽でいいが。 海老蔵が主役なのかなあ? それにしては、出番も台詞も少ない(2幕には出てこないし・・・)しかし、海老蔵は、存在感があるねえ。 時代の変わり目に、武士の魂を捨てないことを美徳と感じ、強がっている主人公の心の葛藤と寛容が見せ場だ。言いたいことは、よく分かるが、やっぱり古いなあ。何か新しい解釈が欲しいところ・・・。 しかし、ラストの夕暮れのシーンは、美しい。歌舞伎は、登場人物の舞台上の配置がとても重要だと思う。 雷船頭 滑稽な舞。やはり、1階席だと表情が見えるので、より楽しめた。 外郎売 今回のハイライト。十二代目市川團十郎の復帰である。大拍手、大喝采。菊五郎との口上も、まるでお話の中の一つのエピソードのような自然な挿入。同じ病気で友人を亡くしているので、復帰した團十郎の姿にジーンときてしまった。 歌舞伎は、幕が開いても、その中にまた幕があって舞台を隠していることがある。それが、パッと開いてその奥に絢爛豪華な錦絵のような世界が広がっていて、圧巻だった。美しい着物の女形が大勢並び、前述の通り、配置の美しさと微動だにしないその光景が圧倒的迫力だった。 権三と助十 落語みたいな話だった。舞台も貧乏長屋だし・・・。大いに笑えた。菊五郎は、声もいいし台詞も聞き取りやすい、三津五郎は、まるでその時代の人間のような自然さ。共に名優だねえ。 仲入りは、鳳凰で團菊膳を食べた。歌舞伎座は、館内にいくつも食堂があり、大きな土産物屋があり、まるで一つの町のようだね。この建物がもうすぐ無くなってしまうのは、本当に残念だ。ロビーとか階段とか、とても雰囲気がいいんだよね。 しかし、幕間は、30分。ちょっと忙しないねえ。ゆっくり味わってという感じでは、無かった。 次回は、升席でゆっくりかな? しのたかさん、かさん、楽しい1日でした。ありがとうございます。 また行きましょうね。 |
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2006 05,19 23:55 |
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ダミアンと聞いて、ヘルマン・ヘッセを思い浮かべたあなた。あなたは、心の美しい人です。で、それは、「デミアン」です。さようなら。
邪 悪な人々、ようこそ。あの映画「オーメン」がリメークされて、6年6月6日に公開です。なんと、オリジナルの「オーメン」は、30年前の公開作品で、僕 は、小学生の頃、テレビで観ましたが、怖かったですねえ。僕は、子供の頃から邪悪なお子様と言われていたので、自分のつむじに、666がないか鏡で確かめ ようとしたり、友達に見てもらったりしましたよ。 先日、予告を見てきましたが、なかなかスタイリッシュな映像で、あ、こんなシーンあったなあと子供の頃の記憶が蘇りました。 オリジナルは、グレゴリー・ペックが出てましたねえ。グレゴリー・ペックですよ。「ローマの休日」のあのお方です。 「オーメン」の公式サイトに行くと、あなたのブログをオーメン化するブログ・パーツが入手できるとか。いらねえ。 |
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2006 05,18 23:57 |
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今日も、落語へ。19時開演は、ありがたい。吉幸さんの前座勉強会。落語を良く聴く人なら分かると思うけど、ネタの「明烏」と「らくだ」は、前座のかけるネタではない。この辺が立川流だよなあ。因みに、立川キウイは、「紺屋高尾」をかけるそうな。
松幸 「桃太郎」 いやあ、最近、本当にお上手。師匠が良いとやはり弟子も良くなるねえ。 吉幸 「明烏」 えー、吉幸さんは、まだ前座。信じられないけどまだ前座なの。落語は、すごく上手なのに歌と踊りが苦手なのだそうだ。 二つ目でも、このネタをかける人がいるが、この話は、有名かつとても難しい。それを安心して聴けるのだから、すごいと思う。 サービスの都都逸、かっぽれも楽しかった。 談幸 「鹿政談」 ゲストは、師匠。この話は、淡々としていてさしたる盛り上がりも無いが、それ故、飽きずに聴かせるのは、本当に難しい。途中、途中にいろんな話を挿入しながら、談幸師匠は、楽しく演じていた。 吉幸 「らくだ」 これもかなりの大ネタ。それにしても、前座でこういうネタをかけてしまうと、二つ目、真打になってから、何に挑戦するのかねえ。 こういうネタを無難にやり遂げるのだから、早く二つ目にしてあげたいねえ。焼き場へ行くシーンが無かったのが残念。 |
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2006 05,17 23:05 |
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今日は、ソバリエの方がいらっしゃらなかったけど、それでも満席だった。今日は、早く来たので真ん前を陣取れた。
時松 「手紙無筆」
5月21日に二つ目昇進。おめでとう。今日がみつまさで最後の前座だね。名前は、変わらないそう。流石にもうすぐ二つ目だけあって、しっかりした話し振り。まあ、彼は、もともとお上手でしたが。 小権太 「試し酒」 小権太さんは、お隣亀戸の出身。地元の噺家と言ってもいいね。田舎者の描写も、飲みっぷりも本当に酔っ払っているみたいで、観客にも大ウケだった。 金時 「鰻の幇間」 これは、何度聴いても面白い。大笑い。騙された幇間の後半の一人舞台は、抱腹絶倒。表情、間、口調、台詞廻し、その全てが最高! あ、ところで、5月27日の金時・金八・金也の会「ゴールド・ラッシュ」は、前売り完売だって。金時師匠の持ち分、最後の一枚を予約した。危ないとこだった。 |
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2006 05,16 23:47 |
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2006 05,16 21:01 |
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時代は、赤狩りの風が吹き荒れる1950年代。 CBS報道番組のキャスター、エド・マーロウとプロデューサーの正義の戦いを描いている。もちろん戦う相手は、マッカーシー議員。この映画の味噌は、マッ カーシー議員や赤狩りの被疑者審問シーンなどが当時の映像そのままに利用しているところ。また、陰影の美しいモノクロ画像は、渋い味を出している。圧巻 は、マーロウ役のデヴィッド・ストラザーンで、彼があってこそ、この映画が観るに値するものになっている。 ただ、クライマックスのはずの マッカーシーとの対決は、拍子抜けの演出だし、ロバート・ダウニーJr.とパトリシア・クラークソンの夫婦とレイ・ワイズ演ずるキャスターのシークエンス の挿入は、ドラマの何の伏線にもなっておらず肩透かし。おいおい、意表つく展開は無いのかよと一人突っ込みを入れてしまう。 モノクロの映像が映えるためか、当時のマスコミ人は、そうだったのか分らないが、とにかくものすごい喫煙シーンの連続。煙草を吸っていない時間の方が少ない感じだ。あんなに煙草吸っていたら、やっぱり早死にするよなあ。おまけに、すごいストレスだろうし・・・。 また、正義の戦いに勝利するも寂しい晩年のマーロウの悲哀が全く出ていない。ラスト・シーンは秀逸だが、全体的には、物足りない。正直、CBSテレビの「60 minutes」の方が遥かに面白い。栗3つ。 TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン5にて。 |
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2006 05,14 23:04 |
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談幸さんの独演会に行ってきた。毎回ゲストも楽しみなとっても良い会。
松幸 「真田小僧」 すごーく上手になっていて正直驚いちゃった。成長したねえ。表情も良かったし、展開も流れるような雰囲気だった。 吉幸 「家見舞い」 彼は、もう文句無く素晴らしいよ。とっても良い噺家になると思うね。今、一番二つ目にしてあげたい噺家さん。他の協会なら、既に真打でもおかしくない実力派だ。 談幸 「樟脳玉」 初めて聴いた噺。談幸師匠曰く「サゲが秀逸。噺のスジはまあまあ」ということだが、スジもとっても面白かった。師匠が上手くアレンジしたせいかな? こういう珍しい噺が聴けるのは、とても嬉しい。しかし、樟脳って言葉も最近あまり聞かないよねえ。 紋之助 曲独楽 紋ちゃん、と気安く呼びたくなる素敵なキャラクター。いつもそうだけど、「良し」とか「今日は、すごく上手く行っている」とか独り言のようにぼそっと言うのが、狙いなんだろうけど、面白いねえ。 今日は、サービス満点で、棒の上に巨大な独楽の載せ回しながら、客席に下りてきた。最後部の席まで登って行き、客席をぐるっと一周。お客さんも大喜びで拍手喝さいの大歓声だった。 談幸 「愛宕山」 そ して、大作「愛宕山」。談幸師匠曰く、「落語って座布団に座ってお話しているだけで、疲れないと思うでしょ?すごーく体力使う話があるんのよー」って、そ れがこの噺だ。幇間の一八が、山を登るシーンは、本当につらそうで、本当に登っているように汗ダクダク。しかし、これはまだまだ序の口で、小判を取りに谷 へと降りて行き、また上がってくるまでの描写がすごい。本当に楽しく、観ているこちらまで手に汗握る展開だった。 |
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2006 05,14 19:08 |
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