2018 12,24 21:32 |
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![]() それにしても何故今更この話をリメイク?あまりに使い古されたお決まりの展開に退屈だったなあ。レディー・ガガが主演だから、何か奇抜でぶっとんだ展開とか期待していたのに、普通じゃん。恐ろしく普通の展開じゃん。レディー・ガガが普通の女になってんじゃん。 むしろ、バーブラとクリス版の方がよっぽどぶっとんでた。(笑) あまりに地味で普通で驚いた。栗2つ。 もうリメイクはいいから、何か新しいものが観たいなあ。 TOHOシネマズ日比谷 スクリーン1にて。 |
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2018 12,14 21:51 |
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![]() 原題の「FAR FROM THE TREE」がThe apple doesn't fall far from the tree.という諺に由来していることが分からないと原題のニュアンスを伝えるのは難しい。 それはさておき、この映画は本年必見のドキュメンタリーだ。 正直この邦題では観る気は、さらさら無かったが、知人が「絶対観て!」と薦めるので観に行った。本当に素晴らしい内容。親の期待とは違った形で生まれてきた子供との関係の記録だ。親と子、それぞれの当事者の苦悩より、その関係性にフォーカスされた興味深いドキュメンタリーだった。 拒絶と寛容、絶望と希望、悲しみと愛情の葛藤が見事に映し出されている。ひとつひとつが人生であり、家族の形であり、幸せの形だ。 いろんな形が登場するが、個人的には、自閉症の子がアルファベットを一文字一文字綴って自分の思いを言葉として発し、他人とコミュニケーションができた時の表情が印象的だった。 登場する家族の背景には、もっと壮絶な苦悩と葛藤があったと思えるが、今の幸せの姿を見ているととても清々しい思いになる。 人間っていいなと思わせてくれる珠玉の一作。 栗4つ。新宿武蔵野館にて。 |
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2018 12,01 21:58 |
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![]() 役者の外見を似せることにはずいぶん注力されていたが、肝心の映画の出来は平凡だった。ありきたりの展開、陳腐なストーリーはかなりがっかりだ。ザンジバルから逃げるようにロンドンに来た一家、フレディーとクイーンのメンバー、フレディーとメアリー、ポール、ジムとの確執と葛藤は、もっと重厚なドラマにできたはず。薄っぺらい感情表現と人物への洞察は、そもそも脚本がひどいのか演出が悪いのか、とにかく退屈で物足りない。 それでもクィーンの素晴らしい音楽は圧巻で、音楽が始まれば心躍る。収録されている楽曲以外にも大好きな曲がたくさんあり、本当にすごいバンドだったよねえ。あの曲もこの曲も大音響で聴きたいと思った。スマホでクイーンの曲を聴きながら帰った。 これほどまでにすごいバンド、これほどまでに波乱万丈な人生の物語がこんなにも陳腐な作品になってしまうのは、とってももったいないと感じた。 栗3つ。 TOHOシネマズ日比谷 スクリーン5にて。 |
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2018 10,25 22:33 |
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![]() 先日の国立映画アーカイブでの70mm版は、見逃しちゃったけど、続くIMAX上映で鑑賞。映画を大音響と巨大なスクリーンで観られるという喜びを満喫してきた。映像と音楽に包みこまれる、やはり素晴らしい体験だった。 最近、IMAX上映可能なシネコンが増えているんだけど、どこもスタジアム形式でスクリーンが下方にあるのでとても見難い。新宿のテアトルタイムズスクエアは、IMAX専用で上方にスクリーンがあったのでとっても観やすかったのだけど、残念ながら閉館してしまい、今、一番観やすいのは、品川のT・ジョイ PRINCE 品川だと思う。ここももともとIMAX専用劇場で、とっても観やすい。IMAXならここのスクリーンがお薦めだなあ。 オープニングのタイトルクレジットと『ツァラトゥストラはかく語りき』でもう鳥肌もの。何度観てもゾクゾクする。台詞も諳んじてしまうほど内容を知っているのに、どうしてここまで夢中にさせられるんだろう。キューブリックの映画には、本当に圧倒される。巨大スクリーンでこの映画を体験できる機会は、またあるだろうか。ぜひ定期的にお願いしたいものだ。 映画という芸術が到達した一つの頂点。栗5つ。 T・ジョイ PRINCE 品川 スクリーン11にて。 |
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2018 09,05 17:42 |
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![]() 辛い過去を持ち内に秘めたる寡黙な男を演じるジェレミー・レナーは良いねえ。共演陣の演技も良く、それだけで物語に引き込まれる。 犯人も結末も予想通りの展開で度肝抜かれることもなければ、どんでん返しもなく淡々としている。むしろアメリカ先住民の扱いがいまだにこうなの?とそちらが驚きだ。 白銀の世界ならではの映像と閉塞感による特殊な環境の雰囲気はとってもよく出ている。 栗4つ。角川シネマ有楽町にて。 |
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2018 08,07 19:59 |
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2018 08,04 13:10 |
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トム・クルーズは、結構スタントも自分でやっているらしいね。今回も骨折したらしいけど、その場面もそのまま使われているらしい。がんばってるねえ。ここまでがんばってるなら、ギャラ高くても納得だよねえ。 人気シリーズだけど、そろそろネタ切れな感じは否めない。今回は、登場人物との相関関係が分かりにくく、イーサン・ハントの優しさを弱さとしてドラマ性を出そうとしているのでそれがまた単純な娯楽作じゃないんだよーというのが面倒臭い。単純な娯楽作でいいのにねえ。仲間や女性を殺さないというのがイーサンの弱さとして出てくるけど、男どもは無慈悲にぶち殺しているじゃん。なんか無理な設定が中途半端。 パリ市内のカーチェイスはなかなかだけど、「ボーン」シリーズのど迫力カーチェイスと比べると見劣り。 誰が裏切り者なのか的な展開は、もうシリーズ全体を通して使われすぎで、目新しさはないなあ。 今回、ジェレミー・レナーが出ていないのも寂しい。代わりに「スーパンマン」のヘンリー・カヴィルが出ているんだけど、魅力ないなあ。 それなりに楽しめるけど、なんか物足りない。 TOHOシネマズ日比谷 スクリーン1にて。栗3つ。 |
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2018 07,21 17:04 |
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![]() もうちょっと脚本を練られなっかったのかなあ。やはり、第二作同様、島を出てしまうと緊迫感がないねえ。 ただ、個人的には、富豪の孫娘の教育係の役でジェラルディン・チャップリンが出ていたので、なんかその場面だけ映画が格調高く感じた。(笑)頭の中でララのテーマが流れて、「ドクトル・ジバゴ」のシーンが走馬灯のように駆け巡っていったよ。もうちょっと、ジェラルディンの活躍の場があったら良かったのになあ。 映画の内容をどうこういうよりは、テーマパークのアトラクションように楽しむのがいいね。 TOHOシネマズ日比谷 スクリーン1にて。 栗2つ。 |
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2018 06,19 22:20 |
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自然すらセットなのではと思わせてしまうゾクゾクする構図の美しさにうっとり。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」や「インヒアレント・ヴァイス」のような衝撃的なインパクトは無いが、静かに観客の心に滲みいってくる不思議な魅力に溢れた映画だ。 この映画を最後に引退を表明したダニエル・デイ=ルイスも良かったけど、それ以上にそのお姉さん役のレスリー・マンヴィルの演技に脱帽。オープニング、彼女が歩いているだけで、もうこの役所の全てが表現されていた。 それにしても、ヒロインの女、相手を自分に愛させるためになんという残酷な策略をすることか。それを知りつつ受け入れていく主人公の男もすごい。こんな愛の形もあるのだね。人が人を愛するとは何とも不可解で不思議な自己欺瞞なのだなあと思った。 今年必見の作品。栗4つ。 シネスイッチ銀座2にて。 |
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2018 06,05 13:08 |
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![]() 自分が死ぬ間際、思い出すのはこの映画とベルイマンの「野いちご」かな。 ボブ・フォッシーらしく、自分の人生をまさにショーとして演出。生のドラマと死の女神とのインタビューが交差しながら、圧巻の人生最後のショーへと突入する。 自作の「シカゴ」や「レニー・ブルース」のオマージュというか誕生秘話、命をすり減らしてまでも芸術を作り上げるその様にぐいぐい引き込まれる。 フォッシーのダンスの最大の継承者であるアン・ラインキングの絶頂期のダンスが映像として記録されていることもこの映画の宝。特にロイ・シャイダーの娘役の子供とアン・ラインキングがギデオンの階段のある部屋で踊るダンスシーンは、これぞフォッシーダンス!何度も観てもラインキングのダンスにこれこそ、人間の生み出す最高のパファーマンスと圧倒される。 次にまたスクリーンで観られる時はあるだろうか? 栗5つ。 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン3にて。 |
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