2005 07,02 22:33 |
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桂藤兵衛資料の落語聞きに、はるばる国分寺まで。国分寺は、住んでいたことがあるので、この土地には明るいが、それでも、どうしてこんなところでという所での落語会だ。完全にここを目的にしてこないと決してたどり着けないのである。看板も案内の張り紙も一切なし、秘密組織の会合みたい、とは大げさだが。
我ながら、藤兵衛会に行くのは、なんとも渋い選択だと思う。こちらの会では、普段あまり耳にしない噺がかかることが多い。それが、楽しみだ。また、藤兵衛師匠は、粋な江戸の噺家という風情に溢れている。 「短命」 開口一番も師匠自ら。この会には、前座がいない。 「夏の医者」 師匠先代の正蔵もやっていたらしいが、変な噺である。どことなく「日本昔話」の世界のよう・・・。 「匙加減」 江戸のヒーロー大岡越前守の名裁きが登場する。ずる賢い商人がぎゃふんと言わされる話だが、これがなかなか憎めないキャラクターで良い。 「持参金」 いつも、最後におまけでもう一席ある。プログラムにあがっているものは、珍しいものや初めてかけるものなど、こなれていないチャレンジングなネタがかかるが、おまけで、十八番の登場である。おまけが十八番というのも面白い。 これは、途中で筋が分かるし、過去にも聞いているが、本当に可笑しい話だ。流石、十八番だけあり、流れるようなスムーズな展開がいい。 |
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