2010 12,23 16:32 |
|
映画の後、日本橋へ移動して「わが心の歌舞伎座展」へ。入り口で見知らぬお婆さんがにっし君に「チケットをあげますよ」って寄って来てプレゼントしてた。いいなあ可愛いと得だね。 さて、小規模な展覧会だけどなかなか趣向を凝らして面白かった。短いけど花道があり、そこを渡ることができる。横には、歌舞伎座から持って来た椅子が置いてあり、そこに疲れたお婆さんとかが座っていて、花道を歩くとちょっとした役者気分に。(笑) 歌舞伎座にあったさまざま品が展示してあり懐かしかった。 年配のおじさんが『大星由良助と書いて「おおいしくらのすけ」と読むのか?これって漢字が間違っているんじゃないの?』と係員に詰め寄っていたけど、あの歳で『仮名手本忠臣蔵』を知らないのかと、ちょっと驚いた。 混んでいるかなあと思ったけど、意外と空いていてゆっくり観られた。 歌舞伎座の売店で売っていたいろんなグッズも復活販売されてたよ。 ちなみに「わが心の歌舞伎座」というドキュメンタリー映画が来年公開されるんだって。 |
|
2010 11,21 21:55 |
|
東大寺大仏展に行ってきた。もちろん大仏様は、来てないよ。来てたら、びっくりだけどね。(笑) それでも大仏に関連する宝物がたくさん来ていた。あわせて正倉院の宝物もちょっぴり。 このところ東京国立博物館の展示方法は、とっても凝っていて、特にハイビジョンを活用した映像の展示などビジュアルに力を入れている。細かい文様やデザインのアップの表示に、ハイビジョンのスクリーンをうまく活用している。 今回の目玉は、国宝の八角燈籠を展示しているところか。もって来ちゃったのねえ、こんなすごいもの。持ってくりゃいいってもんじゃないと思うのよねえ。あるべきところにずっとある方がいいものもあるんだと思うのよ。これ、この展示期間中、奈良の東大寺に行った人はがっかりだろうねえ。 しかし、大仏殿の前で見た八角燈籠は、それほど大きい感じがしなかったんだけど、室内に展示されているとまあ大きいこと大きいこと・・・。何度も見ているのに、こんなに大きかったんだねえ。 そして、バーチャル・リアリティーを活用した展示。実物大の大仏と、細かい意匠が大スクリーンに拡大されて観ることができる。最近、こういうものにもお金をかけえ作っているよなあ。 凝っているけど、ペイしているのかちょっと心配になる。博物館の企画展示の終始決算ってどうなっているのかねえ。 もちろん、奈良まで行った方がいいに決まっているんだけど、趣向を凝らした展示方法は、なかなかだった。 特別展「東大寺大仏―天平の至宝―」 東京国立博物館・平成館 ~12月12日(日)まで |
|
2010 10,24 23:48 |
|
なんとも言えないユーモラスな表情の画と個性的な書は、何度も見ても飽きないし、ずっと見つめていたくなる。 以前、観た書画もたくさん展示されていたが、子供と月を観ている絵は、何度も観ても微笑ましくなり、またその類い稀なセンスに唸らされる。月を取ってくれとせがむ両手を挙げた子供の姿は、父親と一緒にいる嬉しさにまるで踊っているような躍動感がある。 今回は、布袋12題として、布袋様の絵ばかり集めたコーナーもあった。でっぷりしたお腹、なんとも平和なご尊顔は、仙厓らしいチョイスだなあと感服。 なんとなくだらんとして、ゆったりした和やかな人間の一面を捉えたところに、彼の優しさが伺える。 落語好きには、たまらない「堪忍」の作品も今回も展示されていた。 また、仙厓が愛用していた品々も今回も展示されていた。織部焼きの湯飲みとか持っているあたり、やはり粋な人だったんだろなあ。 3年前の展覧会の感想は、こちら。「仙厓・センガイ・SENGAI ―禅画にあそぶ―」 仙厓 -禅とユーモア- 出光美術館 ~11月3日まで |
|
2010 10,17 11:46 |
|
日曜日、まず午前中浅草へ。
にっし君が作品を出品している勘亭流書道の展覧会へ。昨年に続いて今年も伺う。パリから帰ってきたこぶちゃんと待ち合わせて、会場へ。 書道の展示だけと思いきや、趣向を凝らした作品が多くとても楽しい。 圓朝の作品名を蛇腹な冊子に書いた素敵な作品。知らないタイトルが結構あって驚いた。まだまだあるんだねえ。 短冊を貼る下地の生地の選ぶところからセンスが出るよねえ。 そして、にっし君の作品。歌舞伎座のさよなら公演のタイトルが並ぶ。中には、一緒に着物を着て桟敷席で観たのもあったねえ。 藤娘。絵も文字も細かい仕事。ものすごい集中力だねえ。 将来、歌舞伎座の看板をにっし君が描いているんじゃないかなあ。今のうちに、作品を買い占めておこうかしら。 |
|
2010 10,10 15:01 |
|
猿之助歌舞伎の衣装を展示する展覧会が目黒雅叙園で開催中。展覧会もすごく気になってたんだけど、雅叙園の名建築・百段階段にも行ってみたかったんだよね。せっかくだから、着物男子部の相棒にっし君と着物を着て行ってきたよ。
いやはや豪華絢爛な衣装が展示されていた。百段階段の各部屋に合わせて、展示方法も趣向を凝らしていて見ごたえたっぷり。 http://www.megurogajoen.co.jp/event/kabuki/highlight.html しかし、展示されている衣装以上に、百段階段の廊下や各部屋の天井画、床の間の掛軸、欄間の彫刻や絵画、立派な床柱など、建築と意匠にもううっとり。この建築を見るだけでも、というかこの建物に入るためにでもここに来たい。その建物に向かう、螺鈿のエレベーターも超豪華絢爛でびっくり。 http://www.megurogajoen.co.jp/event/kabuki/100dan.html 10月24日まで。 会期中でも、ローソンなどコンビニ前売り券が買えるよ。 http://www.jtb.co.jp/ticket/event.asp?id=256310 ローソンのロッピーって端末でクレジット・カード決済できちゃった。嬉しい! |
|
2010 09,28 17:40 |
|
毎度、楽しみにしている加藤さんの個展。
事前にいただいていた案内で今回の変化の片鱗を知ってはいたのだけど、実際ギャラリーに入った時に、思わず「ええっ」と声を上げてしまった。 彼がずっと描き続けてきたモチーフ「丘の上の家」が「灯台」と「船」に変化していたのだ。 色調も黒をベースにしたダークなものが多かった。 「灯台」と「船」という結びつきやすいモチーフだが、それぞれが同じキャンバスの上には載っていない。「船」の絵と「灯台」の絵が別々だけれど、同じ空間に陳列した時に、イメージの世界は無限の広がりを作り出す。 入って正面に飾られている漆黒の闇に浮かぶ「船」は、その中にスポットライトが浴びているように、しかしそれは煌びやかではなく、柔らかな光で、木彫りの船の質感が驚くほどリアルだった。 興味深かったのは、「灯台」の絵だ。灯台は、丘の上に立っており、海や水が描かれていない。丘の上の灯台は、光で何かを導く必要がないのに光を出している。これはこれで不思議な世界観があり、また彼の絵のこれまでのモチーフであった「丘の上の家」のように、切り取られた心象風景だ。 されど、同じ空間に並べられた「船」の絵が、その空間に水を想像させる。狙ったものなのかどうか分からないが、これは面白いと思った。 「船」の絵に「灯台」。光に導かれるように、この「船」は、故郷の港に帰って来たのか、はたまた見知らぬ地への旅の途中なのか、いずれにせよこのギャラリーに留まらないどこか別の場所へ、いつの間にか見ている者も旅立っているのだ。 10月2日(土)まで 『加藤 雄太 展 ―時は寄る辺のない海にも似て―』 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
|
|
2010 09,25 12:50 |
|
2010 08,21 20:36 |
|
驚くべきは、亜鉛華結晶の柄。白磁にまるで華が咲いたような美しさ。これ、写真では全然分からないけど、肉眼で本物を見るとびっくりするよ。 川村さんは、現在イギリスで活動されているそうで、今回は、凱旋帰国だね。写真の磁器は、もう買い手がついていた。納得。ペーパーウェイトや小鉢など、手頃な価格のものもあり、涼しげなフォルムは、夏にぴったしだ。 今日子と書いて、「いまひこ」と読むんだって。 本当に美しいから、機会があったらぜひ間近で見て! 川村 今日子磁器展 8月24日まで、松屋銀座 7F アートスポットにて。 |
|
2010 08,21 20:29 |
|
招待券をいただいたので行ってきた。いえ、でも好きだよゲゲゲ。境港の水木しげる記念館もちゃんと行ったしね。
非常に混んでいるという噂を聞いていたので、閉店間際を狙って行く。たくさん人は、いたけど大混雑というほどではなかったね。 境港の通りにあったやつなのかなあ、ブロンズの妖怪像がたんくさん展示してあった。メインは、原画。緻密で精密で丁寧な線は、立体的でもあり、独特の雰囲気があった。原画を見ると、筆のタッチも分かっていいね。 ゲゲゲ・グッズもゆっくり見て買いたかったけど、こちらは大混雑。すぐに出てきちゃった。混雑が苦手なんだよねえ。 ゲゲゲ展は、8月23日まで。 |
|
2010 08,08 15:02 |
|
僕は、特別展より常設展が好き。特にここ国立博物館の常設展示は、国宝や特別展に展示されたら長蛇の列になるようなものが何気なーく展示されている。常設展に足しげく通っていれば、いろんなものがたくさん観られるのだ。
最近、着物に凝っているので、以前より着物の展示を興味深く観るようになった。 国宝 白氏詩巻 藤原行成筆 その他では、最近ずっと展示されている老猿や刀の鍔、仏像の展示も面白かった。 海の生き物たちの鍔 こちらは、瓢鯰図 野ざらしだあ 1階奥の仏像展示も不定期に替わっているな。 |
|