栗ッピング
毬栗日記、棘あります


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2008
06,07
23:25
田園に死す (★★★★☆)
CATEGORY[映画]
FI2622539_1E.jpg
20年ぶりにこの映画をスクリーンで観た。学生の頃、吉祥寺のバウス・シアターで初めて観た時の衝撃はもう無かったけれど、この映画は今も僕の中で引っかかり続けている。

こ んな村は、自分の記憶には無いのだけれど、何故かまるで自分の生い立ちを見ているような不思議な郷愁がある。保守的な伝統に縛れている村、他所から来てそ こから逃れようとする美しい人妻、怪しいサーカス団、父なし子を産んだ悲しい女、どれも自分の知らない人たちなのに、何故か知っている気がする。

時間と空間の概念を投げ捨て、虚構と現実の境もなく、圧倒的な映像美と短歌と詩と音楽で幻惑させる。かなり前衛的な手法がたくさんとられているが、物語の骨格はきちんとあり、一本の映画として完成されている。

私と20年前の私が出会い、美化し現実としていた過去が実は虚構で、20年の時を経た二人の主人公が母親殺しをたくらむ、そして有名なラストの青森の山村が一転新宿になるシーンは、これまた映画への辛らつなアンチテーゼだ。

八千草薫は美しすぎ、春川ますみは切なく可愛い、主人公の母親役の高山千草も強烈で、俳優陣も前作「書を捨てよ・・・」より層が厚く楽しめる。

誰かの過去であるこの作品、しかしそれは誰もの過去である。本当の自分探しの旅に出たくなる、そんな映画だ。

栗4つ。
早稲田松竹にて。
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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/321/田園に死す (★★★★☆)
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2008
06,07
20:27
書を捨てよ町に出よう (★★★☆☆)
CATEGORY[映画]
FI2622538_1E.jpgところどころ唸らされる映像表現にハッとするが、やはりちょっと古めかしく色あせてしまっていることは否めない。当時はかなり斬新だったと思うのだが、時代を超越するパワーまでは無いかなあ。

舞台を映画化したということとあまりに多い登場人物がきちんとした群像劇になっていなく、かなり唐突で散漫な印象を受ける。舞台ならこれでOKと思うが・・・。

音楽は、圧倒的に素晴らしい。プログレシブなサウンドが脳みそを刺激する。「健さん愛してる」や「1970年8月」がずっと耳に残るなあ。

映画に対するアンチテーゼとも思えるオープニングやエンディングは、なかなかだが、今となってはちょっと古めかしい表現だ。エンドクレジットがなく、全て出演者の顔のクローズアップというのは面白かった。

あえて素人俳優を前面に押し出しのが、今となってはかえって自主制作映画のように思え、また、台詞のとちりや延々続く同じショットは、かなりダレル。

それでも人力飛行機の燃えるシーンやモノクロ、セピア、カラーをふんだんに融合させた眩いばかりの映像には、クラクラした。

栗3つ。早稲田松竹にて。
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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/322/書を捨てよ町に出よう (★★★☆☆)
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2008
06,06
22:23
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 (★★★☆☆)
CATEGORY[映画]
FI2622537_1E.jpgつまんないかなあと思ったら前作より面白かった。
『聖書』を良く知っているとより楽しめるらしい。知り合いのクリスチャンには、1作目はやたら評判が良かった。

しかし、確実に物語よりカスピアン役のイケメン俳優頼みになっているのがみえみえだ。長男のピーター王の俳優は、普通の兄ちゃんだもんなあ。あれじゃ客は呼べまい。

それにしても対決以外にクライマックスってないものかねえ。そういうのは見飽きたよ。

まあ娯楽作としてよく出来ていた。普通に楽しめる。
栗3つ。
ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン1にて。

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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/323/ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 (★★★☆☆)
コメント[0]  TB[]
2008
06,01
22:31
シューテム・アップ (★★★☆☆)
CATEGORY[映画]
FI2622535_1E.jpg死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、とにかく死ぬ。
血、血、血、腕がもげる、内臓が飛ぶ。
死体、死体、死体、死体、とにかく死体の山。
そして、エロい。それもアブノーマル系・・・。

戦争映画でもないのに、なにこの死体の数。
ランボーも真っ青の人殺しのオンパレードだ。
それも普通の街中で、ありえねえ。

そして内容がアホ街道まっしぐら。ここまでアホだと許せちゃうねえ。

栗3つ。
ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン7にて。
映画の日、1000円で観るには最適。

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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/325/シューテム・アップ (★★★☆☆)
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2008
06,01
17:29
アフタースクール (★★★☆☆)
CATEGORY[映画]
娯楽作としてよく出来ている。暇つぶしには最適。

飄々とした大泉洋は、教師というキャラがおおはまり。この人、鬼太郎のねずみ男もすごかったし天才かも。
チンピラ探偵役の佐々木蔵之助もいい味出している。単なる二枚目と思っていたら、こういう汚れた役もやるんだねえ。この二人の前半のやり取りが最高に面白いね。

悪者がしょぼいのと、事件の顛末にもう一工夫欲しかったねえ。ちょっとおちゃらけすぎ。

よくは出来ていると思うし、最近の日本映画の中では、かなりいい部類に入るとは思うが、「騙された」後の展開も何か欲しいところだなあ。
「グリフターズ」のアネット・ベニングみたいな驚愕の演技でぶちかますなど、洋画と比べるとパンチが弱いよなあ。

大泉洋と佐々木蔵之助以外の演者の力量が平凡。この二人は、すごい。

栗3つ。楽しい内容なので、暇つぶしには最適。
ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10にて

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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/324/アフタースクール (★★★☆☆)
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2008
05,25
23:38
幻影師アイゼンハイム (★★★☆☆)
CATEGORY[映画]
FI2622526_1E.jpg雰囲気と映像はなかなかだったねえ。エドワード・ノートンはやっぱり上手いね。

伏線の張り方が下手くそなので、容易に結末が予想できるけど上映時間中飽きずに観られる娯楽作品には仕上がっている。

台詞と小道具のばら撒き方が結末バレバレなのは、もっと脚本で工夫して欲しかったなあ。

それでも観る価値あり。この雰囲気はぜひ劇場で・・・。

栗3つ。
日比谷・シャンテシネ1にて。

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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/332/幻影師アイゼンハイム (★★★☆☆)
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2008
05,17
22:14
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー (★★☆☆☆)
CATEGORY[映画]
FI2622520_1E.jpgチャーリー・ウィルソンという人物は、なかなか面白そうな奴だなあと思ったけど、映画はつまらなかった。

介入して去る、アメリカのその繰り返しが今のこんな世界を作ってしまったという反省が最後にちょろっと出てくるけど、基本的にはアメリカ賛美なんだよねえ。途中から(最初から?)かなりアホらしくなってくる。

ジュリア・ロバーツも完全に何でもない役者になってしまったなあ。残念。

これがマイク・ニコルズの監督作品かと思うと、かなり悲しい。人間、去り際が肝心。

栗2つ。まあ、面白い台詞がところどころある。
ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10にて。

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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/338/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー (★★☆☆☆)
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2008
05,17
19:17
それぞれのシネマ (★★★☆☆)
CATEGORY[映画]
FI2622518_1E.jpgカンヌ映画祭の60回開催を記念して製作されたオムニバス映画。一編3分なので、余程のスタイルを確立した監督しかなしえない難しさ。選ばれている監督たちは、全てなるほど。映像が始まってすぐああこの人だ、終わってみてやっぱりこの人かとどれも頷ける。

ただ三分間で何かを表現するのは非常に難しく、出来はさまざま。好き嫌いもあるだろうけど、どれも映画に対する熱い”愛情”に溢れている。

個人的には、テオ・アンゲロプロスのものが一番心に染みた。

映画への愛に溢れているアンドレイ・コンチャロフスキー、チャン・イーモウ、アッバス・キアロスタミ、チェン・カイコーは、どれも郷愁と映画への感謝で目頭が熱くなる。

お主やるなあと思ったのは、ロマン・ポランスキー。

シニカルなケン・ローチを最後に持ってくるあたりがヨーロッパやなあ。

映画好きなら楽しめる。とにかく映画に対する愛に溢れていて、幸せな気分になれる。

ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン8にて。
栗3つ。

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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/340/それぞれのシネマ (★★★☆☆)
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2008
05,05
23:31
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (★★★★☆)
CATEGORY[映画]
FI2622508_1E.jpg
めちゃくちゃ面白かったよー。僕好みだあ。
今年のアカデミー賞関連作品は、どれも見ごたえあるなあ。こんなすごい映画がミニシアターでの公開だなんて、非常に残念、もっと大画面で観たかった。

オープニングの台詞を排した演出、主人公の執念を表すような燃え盛る石油の噴出、虚栄と自尊のために血塗られた手、家族や神との確執。もう何から何まで映画的魅力が満載だ。

多少、教会のシーンが鼻に付くが・・・。漲るパワーは、これぞ映画、これぞアメリカの底力を感じた。

ポール・トーマス・アンダーソンには、「パンチドランク・ラブ」でなんだこりゃあって、ものすごく驚かされたが、今回は、かなりオーソドックス。だけど映画の王道でもこれほどのことができるのだという自信を見せつけられた。

映像、演出、役者もすごいけど、もう一つすごいのが音楽。映像と人間描写に厚みを与えている。心と精神をかき乱す不思議なサウンドが、壮大な抒情詩を一人の男の人生を交響楽にまで昇華させている。

もっと大劇場で観たかったなあ。すごいパワーの映画だ。栗4つ。

日比谷シャンテシネ1にて。
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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/346/ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (★★★★☆)
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2008
05,04
23:42
スパイダーウィックの謎 (★★★☆☆)
CATEGORY[映画]
FI2622505_1E.jpgオーソドックスなファンタジー。でも子供の頃、屋根裏部屋や物置に入って、何かを見つけて冒険が始まるというのに憧れていたなあ。

展開はありきたりだけど、主役の子供が上手いので最後まで飽きない。「テラビシア・・・」ほどの奥行きや深みがないけれど、そこそこのファンタジーになっている。

無理に薦めないけど、観るのは止めない。栗3つ。
ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン1にて。

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http://kuribo.blog.shinobi.jp/Entry/349/スパイダーウィックの謎 (★★★☆☆)
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