2006 05,28 13:22 |
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お昼ごはんを食べに、飛行機に乗って関西空港へ来た。なんて、書くと暇人の成金みたいだが、実は、ホテル日航関西空港で貯めたポイントがあって、それを食 事券に換えていたのだけど、その期限が、6月末だったので、使いにきたわけ。食事券が4万円分あり、そのために、飛行機代出して来ちゃった。まあ、毎年毎 年、飛行機に乗らなきゃいけないノルマがあるし、まあ、いいか。
とりあえず、鉄板焼きのレストランへ行く。 先付けの穴子。 ガーリック炒め。旨い。 本日のスープ。 鯛と帆立。 サラダ。 野菜が新鮮で旨い。聞けば、農家から直接買い付けているらしい。泉州って、美味しい野菜が多いよねえ。 メインのフィレ。 焼き野菜と椎茸。 海鮮焼きそば。 デザート。 シャンパンゼリー、苺のタルト、ティラミス。 安くて美味しかった。まだまだ、使い切れない食事券・・・。 |
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2006 05,27 23:43 |
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金時、金八、金也の金馬一門青年部が、新しい落語回を立ち上げた。金馬一門の「金」と金の鉱脈を掘り起こすという意味を込め、「ゴールドラッシュ」なのだとか。金時師匠のアイデアに寄るそうで、金八師匠が、「めずらしく良い案」と揶揄しながら褒めていた。
雨の中、満席。そうりゃそうよね。それぞれ独演会でたくさんお客さんが呼べる真打が、3人集まっているのだから。このキャパでは、小さすぎ。でも、落語をじっくり聴くには、ここ池袋演芸場は、最高なのだ。だから、今回は、プラチナ・チケットだったと勝手に解釈しよう。 歌すみ 「子ほめ」
初めて拝見。歌る多師匠のお弟子さんかな?ちょっと間違えていたけど、それもまた初々しい。 金也 「へっつい幽霊」 ネタ卸し。幽霊が怖く情けない市井の人々の様がとても良い。情けなさそうな人の表情が本当に上手い。一転、幽霊と博打をやりあう主人公の勝気との対比も面白い。 打ち上げの際、向いに座った年配の方に、どこがどう間違ったと全部言われたと笑っていたが、そんなの言われなくても、本人が一番分っているよねえ。 金八 「坊主の遊び」 吉原の描き方が丁寧で、行ったことがない江戸の風情が思い描けた。それにしても、客引きの描写が上手すぎ。演芸場近辺のポン引きは、金八さんを見習おう。河豚の競りのような懐内でかけひき、爆笑! ぴろき ギタレレ漫談 協会の枠を越え、ぴろきさん登場!。もう、最高に面白いよ。客お子様にも大ウケ。素敵なキャラクター、自虐的なネタは、爆笑、爆笑、大爆笑。明るく生きるために、人類には、ぴろきさんが必要なのだ。 金時 「中村仲蔵」 金 時師匠は、こういう噺をやるといいのよねえ。もう、惹きこまれてしまう。あまりに感情移入してしまい、観客も、そして金時師匠本人も泣き出してしまうかと 思われた。事実、お客さんは、ジーンと来ただろうねえ。要所、要所で笑いを取るネタと違い、こういう噺は、覚え難そうだなあ。 「柳田格之進」もそうだけど、金時師匠のキャラクター作りは、とても念入り。今回も、仲蔵には現中村吉衛門、蕎麦屋で出会う侍には大杉蓮をイメージして作り上げたとか。定九郎の五段目のシーンの迫力、ラストのジーンとくるシーン、素晴らしかった。 <追記>
三遊亭金也師匠のページに打ち上げの様子が載っている。ビールを飲んでいるところをパパラッチされてしまった! 打ち上げも楽しかった。次回も、絶対行こうっと。 |
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2006 05,27 16:45 |
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前半のミステリアスな展開は、編集も素晴らしく、また粗いが美しい映像がリアリティーを醸し出す。レイチェル・ワイズの演技は、噂通り、ものすごく、アカデミー賞で敵なしが実感できる。 後 半、謎が明らかになってからは、ちょっとだれる。まあ、原作があるから仕方がないのだが、それほど驚く展開でなく、どんでん返しもなく、淡々としている。 メイレレスの映像は、リアリティーを追求するあたりは、強烈で素晴らしいが、サスペンスや謎解きのスリリングな演出は、平凡。 ラストもありきたりで、ふうーんという感じだが、映画として良くできている。こうした映画は、やはり映画館で観たいもの。「イングリッシュ・ペイシェント」もそうだが、レイフ・ファインズは、こういう役がはまりすぎ。 栗4つ。 丸の内プラゼールにて。 |
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2006 05,22 23:47 |
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僕も、一応、旅好き(西牟田さんの前では、恥ずかしくて言えないが・・・)なので、いろんな所を旅したいと思っている。でも、この本に書かれた彼の旅路は、恐らく行けない?行かないだろうなあ。ある意味、羨ましくもあり、嫉妬さえ覚えてしまう、そんな旅だ。 西牟田さんの旅は、かつて日本だったことがある場所の旅だ。サハリンに残る鳥居から太平洋の島々まで、大日本共栄圏を行く。興味深いのは、かつては同じ日本統治下だったのに、国によって今の日本に対する思いがまるで違うところだ。親日的な場所、反日的な場所、表面は優しいが内面を見せてくれない場所、様々だ。 全てが反日的かと思うと、墜落する飛行機から脱出せずに村を守ったとして、飛行士が祀られている台湾の村があれば、731部隊など日本の悪行をこれでもかと見せつけ展示する博物館もある。壊された神社建築の跡、あえて残すことで過去を忘れない象徴とされた建物、中途半端に壊してさらされている建築など、本当に様々で、そのそれぞれにその国の人の感情が垣間見れる。 731部隊の博物館を訪れたり、竹島を巡る韓国人群集のフェリー・ツアーに単身乗り込んだりと、到底僕にはできないつらい旅へ、西牟田さんは出かけて行く。 もともと文字を持たなかった奥地の民族は、日本語に好意的な人もいて、今も日本語で看板や表札を出していたりする一方、中国や韓国など既に独自の文化を謳歌していた民族には、日本化されることへの抵抗があったのは、至極当然だろう。 東京がつまらん近代建築になっていくなか、中国や台湾には、威風堂々とした日本の大建築が残っている。一方、跡形も無くなった神社、そうした写真もこの本には、満載だ。 朝鮮半島には、朝鮮戦争があり、中国も文化大革命があった。それでも、それより前の日本との戦争の傷跡が今も双方の心に残っている。理解して未来に進む、そのためのヒントが、この本にある。 写真で読む 僕の見た「大日本帝国」 文・写真 西牟田靖 情報センター出版局 ISBN:4-7958-3123-8 |
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2006 05,22 22:49 |
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名人、志ん生の破天荒だけど憎めない人生に微笑ましくなってしまう。本当の芸人だったんだろうなあ。3人ともただの名人ではなくて、芸に対しては、とても努力の人だったというのも伺えた。 文章は、美津子さんが語りかけるように書かれており、直に話しを聞いているような感じになる。読んでいると、本当に三人が既に故人であることが信じられなくなる。遠い時代もまるで昨日のことのよう。夏の浅草演芸ホール、住吉踊りを観にいけば、ひょいっと志ん朝師匠が出てきてそうだ。 貧しいけど楽しく幸せな生活に微笑ましくなるが、やはり3人が亡くなっていく下りは、切なく、悲しくなってしまう。 志ん生は、さすがに僕らの生きる時代とは違うが、志ん朝のいない現代は、心にぽっかり穴の空いた寂しさがある。 三人噺-志ん生・馬生・志ん朝 美濃部美津子 扶桑社 (今は、文春から文庫も出ているみたい) ISBN 4-594-03722-4 |
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2006 05,21 23:51 |
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「天国の日々」のテレンス・マリック監督の最新作。32年間で4作目。個人的には、「天国の日々」一作だけで、永遠の巨匠。
気 がつくと映画館にいるはずが、美しかった頃の地球の森の中にいる。川のせせらいぎ、鳥のさえずり、風の囁き、途中何度も挿入される流れる水の映像、そして ジェームズ・ホーナーの音楽が合わさって一つの交響楽を奏でる。まるで、ベートーヴェンの交響曲第6番を初めて聴いた時の、うっとりするような感覚に酔い しれる。 ポカホンタス役のクオリアンカ・キルヒャーの演技は、圧巻。また、人間の原始の美しさを持つその姿に完全に圧倒される。 美しい映像と音楽が時に森に降る雨のように、時に感情の嵐か洪水のように溢れてくる。これは、全身全霊で感じる映画。 しかしながら、話の筋やジョン・スミスが立ち去った後の展開は、ありきたりで残念。 それでも、この”観る交響楽”は、映画館の大スクリーンで体験すべし。 栗4つ。 サロンパス丸の内ルーブルにて。
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2006 05,20 23:52 |
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しのたかさん、かさんにお誘いいただいて、歌舞伎を観に歌舞伎座へ。今日は、大変歌舞伎に造詣が深い方々とご一緒なので、とても心強い。席は、しのたかさ んに押さえてもらったので、1階席で花道の横で、おまけに舞台もとてもよく見えた。いつもは、2階や3階、たまに幕見席の僕ですが、やはり1階だと役者の 表情もよく見えるなあ。花道で”見え”をきることもあるので、歌舞伎で席は重要だな。でも、音羽屋とか成田屋とか掛け声をかける通は、3階席にいるよな あ。 江戸の夕映 歌舞伎は、セットが豪華で綺麗だよなあ。背景は、絵だけど、照明が良く出来ていて、とても奥行きを感じる。 大佛次郎の作で、舞台は、慶應から明治になった夏。所謂歌舞伎メイクではなく、官軍なんかが出てきて普通の演劇みたいだった。まあ、台詞が聞き取りやすいので、筋を追うのが楽でいいが。 海老蔵が主役なのかなあ? それにしては、出番も台詞も少ない(2幕には出てこないし・・・)しかし、海老蔵は、存在感があるねえ。 時代の変わり目に、武士の魂を捨てないことを美徳と感じ、強がっている主人公の心の葛藤と寛容が見せ場だ。言いたいことは、よく分かるが、やっぱり古いなあ。何か新しい解釈が欲しいところ・・・。 しかし、ラストの夕暮れのシーンは、美しい。歌舞伎は、登場人物の舞台上の配置がとても重要だと思う。 雷船頭 滑稽な舞。やはり、1階席だと表情が見えるので、より楽しめた。 外郎売 今回のハイライト。十二代目市川團十郎の復帰である。大拍手、大喝采。菊五郎との口上も、まるでお話の中の一つのエピソードのような自然な挿入。同じ病気で友人を亡くしているので、復帰した團十郎の姿にジーンときてしまった。 歌舞伎は、幕が開いても、その中にまた幕があって舞台を隠していることがある。それが、パッと開いてその奥に絢爛豪華な錦絵のような世界が広がっていて、圧巻だった。美しい着物の女形が大勢並び、前述の通り、配置の美しさと微動だにしないその光景が圧倒的迫力だった。 権三と助十 落語みたいな話だった。舞台も貧乏長屋だし・・・。大いに笑えた。菊五郎は、声もいいし台詞も聞き取りやすい、三津五郎は、まるでその時代の人間のような自然さ。共に名優だねえ。 仲入りは、鳳凰で團菊膳を食べた。歌舞伎座は、館内にいくつも食堂があり、大きな土産物屋があり、まるで一つの町のようだね。この建物がもうすぐ無くなってしまうのは、本当に残念だ。ロビーとか階段とか、とても雰囲気がいいんだよね。 しかし、幕間は、30分。ちょっと忙しないねえ。ゆっくり味わってという感じでは、無かった。 次回は、升席でゆっくりかな? しのたかさん、かさん、楽しい1日でした。ありがとうございます。 また行きましょうね。 |
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2006 05,19 23:55 |
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ダミアンと聞いて、ヘルマン・ヘッセを思い浮かべたあなた。あなたは、心の美しい人です。で、それは、「デミアン」です。さようなら。
邪 悪な人々、ようこそ。あの映画「オーメン」がリメークされて、6年6月6日に公開です。なんと、オリジナルの「オーメン」は、30年前の公開作品で、僕 は、小学生の頃、テレビで観ましたが、怖かったですねえ。僕は、子供の頃から邪悪なお子様と言われていたので、自分のつむじに、666がないか鏡で確かめ ようとしたり、友達に見てもらったりしましたよ。 先日、予告を見てきましたが、なかなかスタイリッシュな映像で、あ、こんなシーンあったなあと子供の頃の記憶が蘇りました。 オリジナルは、グレゴリー・ペックが出てましたねえ。グレゴリー・ペックですよ。「ローマの休日」のあのお方です。 「オーメン」の公式サイトに行くと、あなたのブログをオーメン化するブログ・パーツが入手できるとか。いらねえ。 |
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2006 05,18 23:57 |
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今日も、落語へ。19時開演は、ありがたい。吉幸さんの前座勉強会。落語を良く聴く人なら分かると思うけど、ネタの「明烏」と「らくだ」は、前座のかけるネタではない。この辺が立川流だよなあ。因みに、立川キウイは、「紺屋高尾」をかけるそうな。
松幸 「桃太郎」 いやあ、最近、本当にお上手。師匠が良いとやはり弟子も良くなるねえ。 吉幸 「明烏」 えー、吉幸さんは、まだ前座。信じられないけどまだ前座なの。落語は、すごく上手なのに歌と踊りが苦手なのだそうだ。 二つ目でも、このネタをかける人がいるが、この話は、有名かつとても難しい。それを安心して聴けるのだから、すごいと思う。 サービスの都都逸、かっぽれも楽しかった。 談幸 「鹿政談」 ゲストは、師匠。この話は、淡々としていてさしたる盛り上がりも無いが、それ故、飽きずに聴かせるのは、本当に難しい。途中、途中にいろんな話を挿入しながら、談幸師匠は、楽しく演じていた。 吉幸 「らくだ」 これもかなりの大ネタ。それにしても、前座でこういうネタをかけてしまうと、二つ目、真打になってから、何に挑戦するのかねえ。 こういうネタを無難にやり遂げるのだから、早く二つ目にしてあげたいねえ。焼き場へ行くシーンが無かったのが残念。 |
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2006 05,17 23:05 |
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今日は、ソバリエの方がいらっしゃらなかったけど、それでも満席だった。今日は、早く来たので真ん前を陣取れた。
時松 「手紙無筆」
5月21日に二つ目昇進。おめでとう。今日がみつまさで最後の前座だね。名前は、変わらないそう。流石にもうすぐ二つ目だけあって、しっかりした話し振り。まあ、彼は、もともとお上手でしたが。 小権太 「試し酒」 小権太さんは、お隣亀戸の出身。地元の噺家と言ってもいいね。田舎者の描写も、飲みっぷりも本当に酔っ払っているみたいで、観客にも大ウケだった。 金時 「鰻の幇間」 これは、何度聴いても面白い。大笑い。騙された幇間の後半の一人舞台は、抱腹絶倒。表情、間、口調、台詞廻し、その全てが最高! あ、ところで、5月27日の金時・金八・金也の会「ゴールド・ラッシュ」は、前売り完売だって。金時師匠の持ち分、最後の一枚を予約した。危ないとこだった。 |
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