2011 02,19 23:09 |
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友人が演出したドラマ。一見、迷子になった中国人のお婆さんの話かと思いきや、現代日本人が抱える孤独や閉塞感が伝わってくる。何故ここにいて、何のために生きているのか、よく分からずに惰性で毎日を過ごしているような、ここからいつか抜け出せるんじゃないかと漠然と希望を持っているけど、一方でそんなのは無理と打ち消している自分がいるもどかしさが切なく思えた。
中国のお婆さんをきっかけに、それまで交わらなかった人たちが交差する一晩の物語は、現代人の寂しさがよく出ていた。 されど、実際は、お婆さんが困っていても助けないのが現代人のような気がする。 あと、貧困層よりの話なので、現代日本ではちょっと感情移入がしにくいかな。 心が通っているようでどこかぎこちない。そんな現代の若者たちが切ない。 レッツゴー三匹のジュンちゃんが驚きだった。 |
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2011 02,19 22:23 |
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クリント・イーストウッドの新作。最近の彼のテイストがよく出ているねえ。ヨーロッパ映画的な風情だけど、人間への洞察や感情表現は、薄っぺらく、伏線たる食材はたくさんばら撒かれている割には、見終わった後の消化不良は否めない。
並行して進む3つのストーリーは、ありきたりで、予想通りに展開していき拍子抜け。ロンドンの子供のとのやりとりは、まさに「シックス・センス」の二番煎じで苦笑。 唯一、セシル・ド・フランスは、いい感じだったけど、それ以外の俳優陣は退屈だったなあ。 どうでもいいエピソードばかりで、話は冗長。あまりに中身が無い展開には辟易してしまう。 エンターテイメントとしても失敗、人間ドラマとしても見所無く、残念な映画。 栗2つ。観なくていいと思う。 丸の内ピカデリー1にて。 |
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2011 02,16 23:50 |
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今回から「in 東京」が付いた。本家は、無い方がいいと思うけどね。三之助をみたかい?が日本各地に広がっていることはいいことだと思うね。本家の東京だけは、ネタ卸しががある。
三之助 「二番煎じ」 三之助 「唐茄子屋政談」 今回は、二席だったけど、長講二席なので満足。ネタ卸しの「二番煎じ」の前のまくらは、ちょっとシンプルだったけど、二席目のまくらは飛ばしまくりで大笑い。 「二番煎じ」いい感じだったけど、節分過ぎてこの噺をネタおろすなんて、今期あと何回できるのよ?(笑) 「唐茄子屋政談」は、前回の「馬吉と三之助」の時の方がいい出来だったね。でも、これは、今後三之助ネタとして、良いレパートリーになる予感がするよ。 終演後、打上げ。なんと、21時30分に終わったので、ゆっくり飲めちゃった。 |
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2011 02,14 22:56 |
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大学時代の友人が演出しているドラマが放映されます。「迷子」というタイトルです。前回もこの脚本+演出で「お買い物」というドラマがありまして、知人に紹介したところとても好評でした。その同じ作家、前田司郎さんの作品です。
演出している友人は、当ブログにも「のんだくれ」さんとして、よく映画の記事にコメントしてくれる人です。しばらく会ってないけど、学生時代からパワフルで可笑しくてアクティブでしたね。あ、「のんだくれ」というハンドルネームですが、女性ですよ。で、当時のミス慶應でした。ハンドルネームの「のんだくれ」そのままに、輝かしい伝説もたくさん持ってます。(笑) ドラマとか映画とか、なるべく事前の予備知識が無い方がいいたちなので、中身についてはよく知りません。でも、このおばあさん、不安げで、そして何かを秘めたその表情は、どこかひきこまれます。 という訳で、普段はあまりテレビを観ませんが、これは楽しみです。 良かったら、観てくださいね。 ドラマスペシャル 迷子 2011年2月19日(土) NHK総合 21:00-22:13 |
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2011 02,11 13:14 |
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にっし君から電話。「ソーシャル・ネットワーク観にいきましょうよー」と言うので、すでに観ているけど、試写室だったし、面白かったから映画館でも観てもいいなあと思っていたので、行くことにする。
窓を開けると外は、雪が舞っていた。それほどひどい降りではなかったので、出かける。公開からだいぶ日が経っていたのでシネコンではすでに小さいスクリーンに移っており、久しぶりに松竹のメイン館である丸の内ピカデリーへ。電車がちょうどいいタイミングでやってきて、家から映画館まで16分という最短記録で到着。 丸の内ピカデリー1(2も・・・)は、スクリーンが大きくて、2階席は観やすくて好きだ。 2回目の「ソーシャル・ネットワーク」。2度目でも面白かったねえ。全然飽きなかった。 やはり、オープニングの二人の会話のシーンは、秀逸。畳み掛ける台詞の応酬がかみあわず、それでいていやそれこそが登場人物の性格を浮き彫りにさせることに成功している。この映画、このファースト・シーンが全てだと言っていいほどだ。 前回は、全く気がつかなかったけど、アイデアを盗用されたと訴える双子、一人で演じてたんだよねえ。そう知って観ると、確かに「あ、ここ合成っぽい」ってところがあるんだけど、びっくりするくらい演じ分けられていて面白かったな。 BARの外の寒い環境での会話の場面やボートレースのシーンなど映像表現も面白い。オープニングの会話の後、広いハーバード大学構内を走り抜けて寮に戻っていくカメラワークもいいよなあ。 演技もいいから、見入っちゃうね。 という訳で、二度目もものすごく楽しめた。 丸の内ピカデリー1にて。栗4つ。
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2011 02,05 13:24 |
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以前、銀座の東芝ビルにあったクルーズ・クルーズがビルの建て替えのため新宿に移転してきていた。でも、また銀座コアの上の方に返り咲くみたいよ。
お昼は、野菜を中心にしたプリフィックス・メニュー(2,500円)のみ。数百円プラスするとメインの料理とデザートがそれぞれグレードアップできる。健康志向なのか全席禁煙は、嬉しい。 前菜は、ブッフェで食べ放題。 バーニャ・カウダ。最近、よく耳にする料理名だな。Wikipdiaによるとイタリア・ピエモンテ州を代表する冬の野菜料理であり、ピエモンテ語で「バーニャ」は「ソース」、「カウダ」は「熱い」を意味するんだと。 パンは、焼きたてのが頻繁に運ばれてくるが、それほどグレードが高くない。でも、右のコロンとしたパンは、トマトパンで、中は真っ赤で面白い味だった。 ピンクの色水は、大根とリンゴにジュース、黄色いのはマンゴと生姜のジュース。どちらも野菜が入っていない方が美味しいと思う。 食べ放題の前菜は、野菜と魚介類が中心で、これはとっても良いと思った。 メインは、500円プラスして、「特選牛カイノミのステーキ さっぱりとしたレフォールソースで」にした。全体的に量は上品だが、美味しい。 デザートも300円プラスして、「福岡県産あまおうとサクサクパイのミルフィーユ」に。丸ごとあまおうのホワイトチョコレート・コーティングから、あまおうのソルベ、ミルフィーユとあまおうづくし。これは大満足。 店内は、こんな感じ。 クルーズ・クルーズ新宿 東京都新宿区新宿3-5-4 レインボービレッジ8・9F TEL:03-5485-3900 |
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2011 02,05 12:19 |
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今日は、上野の東京国立博物館へ特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」を観に行った。
開館と同時に入ったので、ゆったりじっくり観られた。それにしても、素晴らしい内容なのに、最近の特別展にしてはかなり空いている印象。 正直、午前中は、ガラガラだった。 平山郁夫の絵がたくさん展示されているのかなあと思ったら、仏像や仏教関連の装飾品などもたくさんあった。中には、アフガニスタンの戦乱の中、盗難に遭い日本の古美術商に持ち込まれ奇跡的に破壊から免れた貴重なものもあった。カブール国立博物館にあった美術品の8割以上は破壊されてしまったらしい。 数年前に竹橋の近代美術館での「平山郁夫展」に展示された所謂彼の代表作は、今回陳列されていなかった。それはそれで残念だけど、この展覧会は行かないときっと後悔する。 それは、奈良・薬師寺にある彼の集大成「大唐西域壁画」が展示されているからだ。彼の作品ほど、写真やインターネットの画像と異なるものはないだろう。とにかく実物がもつパワーと美しさに圧倒されること間違いない。実物を観てこれほど鳥肌が立つ絵もそうはない。 いったいどんな絵の具を使っているだろう?色の美しさには溜息が出る。 そして構図の素晴らしさ、キャンバスに切り取られた風景は、まるで無限の広がりを持っているかのような錯覚を覚える。目の前にあるのは、絵に違いないのに、まるでその場所にいるような、窓越しに時間と空間を飛び越えたような、とにかく言葉では表現できない世界がある。 今回、展示方法もありがたい。絵と観客の間にガラスが無いのだ。まるで絵に吸い込まれるような、金縛りの魔法にあったみたいにその前から動けなくなる。 絵の持つ力に圧倒される。時空を越えた展示室の空間にいることが至福の時になることは間違いない。 特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」 3月6日まで 東京国立博物館 |
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2011 01,30 22:15 |
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次は、久しぶりの「馬吉と三之助の」だ。これがまた、ここ最近の落語会では飛びぬけて秀逸の落語会だった。すごーい、ネタ卸しでこのクォリティーは・・・。
馬吉 「棒鱈」
今回の趣向は、互いのネタ交換。馬吉さんの酔っ払いは、三之助師匠に比べるとそれほどグデングデンではなかったね。同じ噺でも演者によって違うものになるのが落語の魅力だよねえ。 ネタ卸しとは思えない、テンポも良く楽しい爆笑落語だった。 三之助 「唐茄子屋政談」 こちらも場内大爆笑。こっちもネタ卸しとは思えぬほどの楽しさに溢れひきこまれたねえ。 この噺は、ペーソスが溢れたいい作品だよね。特に吉原田んぼの場面は、賑やかさと寂しさが交互にフラッシュバックして秀逸。最高に楽しい時間だった。 三之助 「のめる」 仲入りを挟んでこれまた場内大爆笑の「のめる」へ。落語って楽しい、人間って馬鹿だけど愛しい、そんな風に思わせてくる高座だったよ。 恩田えり社中 オンステージ 社中って書いてあったから、また怪しい飛び入りがあるのかなあと思ったら、僕だったよ。最前列で着物姿だったから指名されて、傘でマリを回す曲芸をやらされた。もちろんお囃子は、えり師匠。いい記念になったよ。(笑) えり師匠らしい、茹で玉子のエピソードも大笑い。 馬吉 「真景累ヶ淵-豊志賀の死」 まさかのもう一つネタ卸し。まさかの真冬の怪談。やるねえ、馬吉!夏には、どんな風に出来上がっているのか、また観たいよー。 正直、寿司屋の二階の場面は、もうっちょと不気味で怖いといいねえ。 美青年の新吉は、馬吉さんとだぶっていいんじゃない? これは、今後に期待だね。 終演後、HDRアートモードで三之助師匠もおさえておいたよ。 えり師匠からは、「生き恥」をさらしたお礼にと、記念品いただいた。 そしてまた着物ツーショット。ビバ和服! |
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2011 01,30 18:08 |
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今日も着物を着てお出かけ。らくごカフェで落語会二連荘。
まずは、金馬一門若手のネタ卸しの会。 金時 「町内の若い衆」 着物が素敵すぎ。艶が違う。いつかあんな着物、着てみたい。 全体的にとっても良い感じだったのに、サゲのちょっと前で噛んじゃった。ご愛嬌。 金也 「明烏」 青白い顔の時次郎、勉強ばかりで硬い感じがとってもよく出ていた。テンポも良くいい感じだったのに、「一人で帰ると大門で止められる」の伏線部分がすっぽり抜けてしまい残念。強引になにか違うサゲをとっさに考えられれば良かったのにねえ。サゲを変えなかったってことは、本人抜けたことに気付かなかったのかな。 金八 「引越しの夢」 寝床から這い上がる場面が秀逸。表情も動作も可笑しかった。 落語の後、踊りも披露。 金時 「三方一両損」 それぞれのキャラが魅力的。金時師匠の落語は、登場人物が個性的で活き活きしているから好き。 後半の調べの場面がまだまだぎこちなかったけど、また聴きたいな。 終演後、金也師匠や金時師匠とお喋り。金也師匠、今年も東京マラソン外れちゃったんだって、なかなか当たらないものなのねえ。 素敵な着物の金時師匠と。着物着た人とたくさん写真撮りたいなあ。ビバ和服! |
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2011 01,27 23:52 |
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落語の後、有楽町駅前の餃子屋さんへ。知らないで入ったけど、神保町の有名な餃子屋さんの支店らしい。
餃子以外のメニュー豊富。どれも美味しい。 鶏肉とカシューナッツ炒め。定番。 さすがに餃子の種類は、とても多く、いろいろ食べたかったので調子に乗って頼んでしまったら食べきれなくなった。お店の人に「家に持って帰っていいですか?」と聞くと、すごく嬉しそうに「ぜひ、持って帰ってちょうだい。家で食べても美味しいから。残されてもうちでは捨てるだけ、嬉しいわあ」と手土産にしてくれた。餃子のタレも付いてた。いいお店だなあ。 テーブル上の電灯が素敵だった。「2万円したよ」ってお店の人が言ってた。 天鴻餃子房 有楽町店 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビルB1 03-3212-5005 クレジットカードが使えないのが玉に瑕。 |
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