2009 04,02 23:53 |
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談幸師匠がトリなので出かける。それでも開演の18:30には間に合わないなあ。
談四楼 「天狗裁き」 途中から。同じ立川流でも談幸師匠とは随分違った雰囲気だった。お茶らけたくすぐりが多かったけど、楽しい高座だった。 左談次 「強情灸」 可笑しいわあ。もうたまらなく可笑しいわあ。ふわふわといつもの調子でまくらで笑わされながら、いつの間にか左談次ワールドの中へ・・・。 しかしダメな政治家って、噺家にまくらのネタを提供してくれているのだねえ。 談修 「長屋の花見」 久しぶりに拝見した。若手のホープだね。師匠方と比べても遜色ない堂々とした高座だ。 談慶 「豆屋」 踊り:かっぽれ さらりと短く「豆屋」。怖い人の表情、怖い。残った時間でかっぽれを披露。 色物がない立川流では、踊りの披露は良いアクセントになる。 談幸 「淀五郎」 そしてお待ちかね、談幸師匠。もう素敵すぎて何も言うことないっす。 楽しいまくらからすうぅと歌舞伎の世界へ。楽しくって、そしてちょっぴりしんみりして、最後は幸せな気分。 この噺、好きなんだよねえ。役者二人が舞台上と舞台裏とで対峙する構成がとてもいいし、とってつけたようじゃないきちんと物語全体にかかる気の利いたサゲがたまらないっす! |
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2009 04,01 23:50 |
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いやはや、ぶったまげた。 くだらない、面白い、ひどい、すごい、もうこれは、数年後は、カルトムービーになるのではないだろうか。 馬鹿馬鹿しいのか真面目なのか、ここまで紙一重だと許せちゃう。 青い肌素っ裸で大きな陰茎をぶらぶらさせているヒーロー、影でエロ爆発の暴力ヒーロー、殺し方が半端じゃない恐ろしいヒーロー、自己の野望実現の ために人殺しは当たり前のヒーロー、不倫するヒーロー、仲間を裏切るヒーロー、凄まじい幼時体験トラウマからロールシャハテストのマスクを被る謎のヒー ロー、とまあおよそヒーローというかあまりに人間的なところがたまらない。 分身を使ったSEX、ヒーローのジェット機の中でのSEX、ビリアード台でのレイプ、ジェイソンやフレディも真っ青のおぞましい殺戮方法と殺害シーンの数々は、これアクション・ヒーロー映画なの?と目を疑う。でも、調べたらR指定だったよ。これは、子供には見せられまい。 凝った映像もさることながら、選曲のセンスがたまらない。ナット・キング・コールの曲をBGMにした冒頭のバイオレンス・シーンからうならさせる。ボブ・ディランやレナード・コーエンなど、渋い選曲には、脱帽。 ナンセンスだけど、人類と世界平和のための大量虐殺がなんともすげえアンチテーゼになっている。 実在の人物オンパレードも爆笑。個人的には、アイアコッカとキッシンジャーがツボだったよ。 笑って内臓吐き出しちゃうくらい、エグいよ。(笑) 栗4つ。予告編を良い意味で裏切る悪魔の作品ここにあり! ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10にて。
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2009 03,31 23:38 |
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今日は、超忙しく、開演ギリギリに到着。いつも食べている亀戸のカメパンを食べる時間が無かった。(笑)
朝太 「熊の皮」 気の強い女房、気の弱い主人公、人のいい医者、どれも愛すべきキャラクターでいきいきとしている。笑顔の眩しい朝太さんだが、気の強い女房も上手いよなあ。 初花 「千早振る」 本当は、「長屋の花見」をやりたかったそうだけど、過去に2回出ているので急遽やめたそう。ちょっとお客をつかめていなかったかな。 初花 「大安売り」 明るく楽しく演じられていた。こういう軽妙な噺の方が合うのかも。 朝太 「蒟蒻問答」 いやはや本当に楽しくて可笑しい。 |
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2009 03,29 22:38 |
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夜は、愛しの談幸師匠の落語会へ。入場時にプレゼントされたストラップも素敵!
松幸 「手紙無筆」
仲入りで振り返ったら、ラッキーさんがいらっしゃってた。全然気がつかず、前の席に座っていた。失礼しました。ラッキーさん、最近、僕と嗜好が似てきているなあ。(笑) 笑顔も爽やか。個性もでてきたねえ。 談幸 「高砂や」 可笑しいよー、笑っちゃうよー。やりとりが面白く、もういきなり夢中。 談幸 「明烏」 軽妙洒脱、粋でいなせな江戸の落語。人間の本性の可愛らしさが滲み出ていた。談幸師匠の落語は、爽やかな春風のように心地良い。 談幸 「らくだ」 まくらでかんかんのうの由来とワンコーラスをフルで歌ったのがとても興味深かった。 師匠の「らくだ」を聴くのは初めて。後半、随分今まで聴いたことがあるのとは違った。サゲの「地獄の釜」というのも初めて聴いた。弟子の吉幸さんのバージョンとも違っていたので、吉幸さんは、師匠から習ったんじゃなかったのかな。 前半の気の弱い時の屑屋の表情も秀逸。 |
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2009 03,29 16:29 |
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ゆきねえさんたちと別れて、再び日暮里に向かう前に、ここまで来たら一応東博の常設もチェックしておかなくちゃ。明日まで、二階のほぼ全展示室が閉室中だった。大幅な展示換えかな?
4月12日まで「黒田清輝のフランス留学」と題した特別陳列が実施中。いやはや圧巻だったよ。有名な「読書」と「婦人像(厨房)」は言わずもがなだけど、裸婦「智・感・情」がすごかった。日記やデッサンやスケッチなど、展示のバラエティーも富んでいた。 桜をあしらった季節感溢れる陶器。 特集陳列 日本の食文化も面白かった。料理本が楽しい。 和菓子のデザイン帳。 こちらも。和菓子は、目でも楽しめる。 工芸品にもうっとり。 桜は、まだまだだし、今日は寒かったのに、すごい人。 |
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2009 03,29 14:23 |
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先日、たけにぼ落語会に行った時、ゆきねえさんからご案内をいただいていたのを思い出し、ちょうど谷中辺りをぶらぶらしていたので、寄ってみた。
偶然思い出して寄ってみたのに、入館したら、ゆきねえさんとST62さんがすぐ目の前にいたのでびっくり。いけばなのことは、何も分からないので、ゆきねえさんからいろいろ教えてもらいながら一緒に鑑賞させていただいた。 こちらがゆきねえさんの作品。写真にしてまうと二次元になってしまうので分かりづらいが、花瓶が二つあり、前後に微妙にずらして展示されている。緑の葉は 奥側の花瓶から伸びてきており、ものすごい奥行きを感じさせる。花瓶の色と花の色、全体のバランス、枝の動き、方向、あらゆる要素が小さな空間に凝縮され ており、いけばなも難しいなあと実感。まだまだ世の中には知らない世界がいっぴああるなあ。 別の角度から見るとまた別の顔を見せる。 いろいろ見て思ったが、僕は、こうしたシンプルなものにそそらるようだ。 様式美の中でどう個性を出すか、そういうの好きだなあ。初めてだったけど、面白かった。 |
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2009 03,29 14:09 |
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2009 03,29 14:03 |
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今日は、映画を観てから日暮里と思っていたのだけど、朝倉彫塑館が3月31日で保存修復工事のためなんと4年間も休館してしまうので、行ってきた。
朝倉彫塑館は、彫塑家朝倉文夫の住居兼アトリエだったもの。入り口からは分からないが、素晴らしい空間が広がっている。 皆、休館になることを知っているのか、ここが入館までに行列だったのは初めてかも。また、昨日アド街の特集がヤネセンだったせいか、今日の谷中は混んでいたなあ。 彫塑館の屋根には彫像が・・・。 彫刻が展示されている手前のアトリエも素晴らしいけど、なんと言っても中庭を囲むような佇まいの和の住居が本当に素晴らしい。耐震問題の関係から昨年の秋から見学できなくなっている。この耐震補強のために休館らしい。4年後また、こちらの和室も入れるようになるそうだ。 屋上からは、とても眺めがいいし、住居と中庭の構造がよく分かる。2階の長陽の間も素敵だ。 今度、ここに入れるのが4年後と思うと、ちょっと寂しいな。 |
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2009 03,28 20:17 |
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一姫二太郎さんと談春一門会へ。5分前に会場に着いたら、店主青木さんがちょっと不安毛な表情。「まだ談春師匠、来てないんですよー。」でも、開演には間に合ったよ。
弟子の落語ゴングショー&公開稽古 談春師匠が「今日は、ゴングショーします。といっても木魚だけど。途中で木魚が鳴ったら、そこで噺を止めます。」 と観客席にもちょっぴり緊張感が走る中、春樹さんが登場。噺を始めると横からにょっきと談春師匠の顔が出てきて、「その振り前回と一緒だから変え ろ!」と指示。それからがんばったけど、噺の本題に入る前に木魚が鳴ってしまし、談春師匠が登場。春太さんを舞台に呼んで、春樹さんと対話落語をさせる。 なるほど人と掛け合いをしていると話口調に対話をしているという感じが出てくる。これを一人でできるようになるのが落語だ。 春太 「町内の若い衆」 木魚が鳴らず、最後までやるも、終わった後、談春師匠が出てきて、今度は師弟で掛け合い落語。前座としてはかなり上手だと思うけど、談春師匠の求めるレベルはまだまだ高い。 それにしても観客の前で小言を言われるお弟子さんは、ちょっと気の毒に思えた。個人的には、「でも師匠、僕は、こういうことでこうやっているんです」なんて言い返すような気迫も期待していたんだけどなあ。 こはる 「松竹梅」 こちらも木魚が鳴らず最後までやりとげたが、出来は正直満足いくものではない。まあ、3人それぞれネタ卸し、師匠がすぐ横で睨みを利かせているとするとやりにくいのは否めない。でも、談春の弟子になったのだから、それをも跳ね返すパワーが欲しいところ。 3人3様で楽しいが、談春師匠の弟子だと思うと、もっと毒や弾けるパワーや気迫を期待してしまうなあ。 談春 「唖の釣り」 談春師匠の与太郎を見たのは、初めてかも。馬鹿で間抜けで、それでいて可愛い与太郎、談春師匠がとてもお茶目に見えた。 |
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2009 03,27 23:09 |
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この作品は、戦前の代表作。貧困の中でもしたたかにあっけらかんと生きる女性(自分自身の姿)が時にユーモラスで、時に絶望的に悲しい。 日記と詩で構成されており、物語としての連続性は無い。事実、発表当時は、この日記のいくつかの抜粋が刊行されていた。著者曰く、発禁になる恐れがあるからと後年語っているが、確かに皇室や宗教を揶揄した表現が散見される。 それにしても戦前、女性が生きていくのは大変だったのだなあ。 当時の風俗、街や田舎の姿が不思議と懐かしく目に浮かぶ。 それほどレトリックはないのに、何故かひきこまれた。「私は宿命的な放浪者である。私は古里を持たない」、冒頭はシンプルながら名文だ。 |
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