2014 09,02 14:04 |
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遺跡好きの僕としては、ここエフェソスは随分昔から憧れていた場所だ。世界遺産は、意味付けに重きが置かれているので、例えばチュニジアのカルタゴは、その歴史的重要性の意味はあるけれど、遺跡としてはほとんど残っていないに等しい。だから、ギリシャでも同じく世界遺産だったオリンピアには行かなかった。それに比べるとエフェソスは、街の形として遺跡が残っているので心躍る。 それにしてもすごい人の数。ここが放棄された古代の遺跡とは思えぬほど。 歴史は、紀元前1000年まで遡ることができる古い街。往事は、港湾都市だったが、街が放棄され土砂がたまり、今は海からは遠い。 これがとても保存状態がいい図書館の遺構。当時、アレキサンドリア、ペルガモンと並び、世界三大図書館の一つだった。 本体は焼失してしまったのだが、柱やレリーフ、像、門構えの外観はとてもよく残っていて、当時の建築の様式を知ることができる。随分大きな図書館だったのだと古の知識人たちに思いを馳せる。 優れた音響効果を誇った大劇場も綺麗に残っている。観光客が皆、舞台の中央で手を叩いてその反響を実感していて。2万5000人を収容できたそうだ。大都市だったことが伺える。 かつてこの道の先に港があり、海が広がっていた。 港へ続く道から劇場を振り返る。本当に大劇場だ。 |
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