2014 08,31 13:13 |
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イタリアの長靴半島のちょうど踵のあたり、バーリという港に着く。イタリア南部の経済都市でもあるらしく、町並みも素敵だった。この街からは二つの世界遺産へ行ける。とんがり屋根の家屋が並ぶアルベロベッロとマテーラのサッシだ。一番人気は、アルベルベッロだったけど、僕は、どうしてもマーテラのサッシの洞窟住居が見たくて、後者を選んだ。バーリの港からバスで1時間ほど。石畳、石造りの小さな市街を抜けた先にあったのがこの光景だった。 ここは、旧石器時代から人が住み始め、すでに町の歴史は7000年に及ぶという。もともとは、広大な洞窟住居の集まりでその洞窟を覆うように石造りの家が建てられている。1950年代までは実際に人が住んでいたそうだ。現地ガイドが言っていたけど、近代にここに住んでいた人はかなりの貧困層で、マテーラに住んでいることを隠していたそうだ。 あまりに古い町並みが今でも残っているので、しばしば映画のロケ地にもなっており、最近ではメル・ギブソンの映画「パッション」がここで撮影されている。町ごと世界遺産に指定されたのは、ここが最初だそうだ。 展望台からの眺め。息をのむ光景だ。 向こう側の丘にも穴がたくさん開いていて、そちらは動物を飼うための洞窟だったらしい。 洞窟住居は、当時の姿を再現して展示する博物館となっているものもあり、内部を見学できる。 この日は、気温35度以上あり、外にいると暑くてつらかったが、中に入るとびっくるすほど涼しかった。3階分掘られており、下に行くに従って気温が低くなる。一番下は、貯蔵庫として使っていたそうだが、凍えるほど寒かった。屋外とのあまりの気温差に驚いた。 家を作る材料として使われているのは、なんと骨。動物のだよね? 写真撮影が禁止だったが、洞窟教会があり、内部はカビがひどかったが、ビザンティン時代の壁画が多く残っていて、とても不思議な空間が広がっていた。 |
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