2005 09,18 21:48 |
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16年前もここグラバー園に来たが、その時は、印象が薄かった。そのちょっと前に神戸の異人館を見ており、そちらの方が調度品が素晴らしかったせいかもしれない。しかし、これらの洋館、奇跡的にも原爆の被害を免れたのだ。 貿易商であり、グラバー商会を設立したトーマス・ブレーク・グラバーが住んでいた日本最古の木造洋風建築。重要文化財。 こ のグラバー商会は、のちに倒産してしまうが三菱グループの傘下になる。キリン・ビールの前身が、この会社だったなんて、ちょっと驚いた。確かに、岩崎弥太 郎と一緒に写っている写真もあり、三菱グループの相談役にもなっていたらしい。奥さんは、日本人のツルさん。息子さんは、倉場富三郎という。グラバーが倉 場となったのね。 150年前の料理が蝋細工で再現されていた。映画の世界みたい。こんなの毎日食べてたのかなあ。 オルト商会を設立し、製茶業を営んでいたウィリアム・オルトの旧邸。重要文化財。裏手には厨房や貯蔵庫、使用人の住まいなどがある。 日本茶を西洋に輸出していたらしい。知らなかった。 裏手にある厨房。煉瓦が素敵。さらにこの裏手に、岩盤をくり貫いた洞窟があり、そこを自然の冷蔵庫として使っていた。中は、ひんやりしていて涼しい。 グラバー商会に勤め、ホーム・リンガー商会を設立したフレデリック・リンガーの旧邸。リンガーと聞くと、リンガー・ハットが思い浮かび、てっきりちゃんぽんと関係ある人かと思っていたよ。 館内では、蝶々夫人(マダム・バタフライ)で名を馳せた幻のオペラ歌手『喜波貞子』の展示がされていた。teikoと象られた簪が素敵だった。日本では、あまり知られていないがヨーロッパでは、大スターだった日本生まれ日本育ちのオペラ歌手。 リンガー邸の前庭。朝起きて、窓を開けたらこんな風景。お庭のテーブルでお紅茶でも飲みますか。 ウォーカー商会を設立したロバート・ネール・ウォーカーJrの旧邸。オレンジの花が綺麗やね。青空と白い雲もいいねえ。 旧三菱第2ドックハウスからの眺め。この建物は、グラバー園の中で一番高い所にある。三菱重工長崎造船所第2ドックのわきの、休憩宿泊施設として建てられた建物で、内部には、長崎造船所で造られた船の模型や写真の展示などがある。今もグラバー園内の休憩所になっている。 海と山を臨む眺めは、なんとも贅沢。 グラバー邸の下の展望台からの眺め。こんな景色を見渡せる場所に住んでいたなんて、なんとも羨ましい。 |
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