2005 09,22 17:38 |
|
国指定の重要文化財で、現存する最古の芝居小屋です。天保6年(1835年)に建てられたそうです。もともとあった場所からは、移築されていますが・・・。 館内は、江戸時代の雰囲気がそのままです。今でも、年に1度、4月ここで歌舞伎が上演されます。素人歌舞伎でなく、松竹の歌舞伎です。今年は、中村吉右衛門、中村芝雀、中村信二郎、市川染五郎らの出演でした。 この建物の特徴は、花道は、左右に一つづつあること。天上が竹格子のままで、紙吹雪が客席にも降るります。江戸時代は、そういう効果だったそうです。近代、音響効果を考えて天上は、格子でなくなりました。 ま た、この劇場では、天上の提灯と舞台前の蝋燭、3階席窓からの自然光だけで演じられます。まさに江戸時代と同じ空間での歌舞伎体験になります。もともと提 灯と蝋燭、自然光だけだったので、客席より舞台が暗く、その為役者は、自分を目立たせるよう白塗りに隈取の化粧をするようになったそうです。 この芝居小屋の名前が書いてある看板が掛かっている下が当時の気品席です。皇太子と雅子様が来場された時は、そちらに座られたそうです。ただ、今ここは、B席だそうです。役者は、花道からこの看板に向かって見えをきるのが伝統だそうです。 升席。まさに読んで字のごとしですね。 僕がここを訪ねた時、お客さんが僕一人だったので、このおじさんがマン・ツー・マンでいろいろと説明してくれました。上に詳細に書けたのも、この人のおかげです。写真を撮っていいですかとお願いするとポーズをとってくれました。おちゃめ。 他に楽屋や奈落と呼ばれる地下も見学できます。写真は、廻り舞台を回す仕掛けです。 ここは、本当に面白かったです。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |