2009 02,27 23:50 |
|
夜は、一之輔さんの会へ。高い技術力と表現力を持つ実力者だけに、彼への期待値はものすごく高い。その分、彼を観る目も厳しくなってきている。
一之輔 「鈴ヶ森」
一之輔さんの「鈴ヶ森」は、何度も聴いている。彼の真骨頂ともいうべき噺だ。ただ、今回は、今までで一番良くなかった。無駄なくすぐりが多すぎ る。観客を笑わそう、楽しませようというサービス精神からだと思うが、どうも媚び諂いに映る。無駄なくすぐりが多すぎると噺本来が持つ面白さが薄れる。一 之輔さんは、くすぐりなど入れずに噺本来の姿のままで観客を魅了できるのに、所謂林家風の無駄なくすぐりは、個人的には残念。まあ、林家系だから、いいと 言えばいいのだけれど、落語本来の魅力を伝えることができる噺家が、無駄なくすぐりばかりの所謂爆笑落語になってしまうのは、とても残念だ。 一之輔 「竹の水仙」 宿屋の主の悲哀ある可笑しさが最高に楽しい。 一転、甚五郎は人物設定がきちんとできていなく、場面ごとに違う人物に見えた。高い技術を持つ名人がそれを隠しているその様が上手く出ていない。 家来の侍は、秀逸。 一之輔 「二十四孝」 ネタ卸だけど、今日の中で一番良かった。ネタ卸したばかりで無駄なアレンジが無いためか。乱暴者だけどどこか憎めない主人公が素晴らしい。大家との会話もひき込まれた。 終演後、ラッキーさん、あけっち。さん、一姫二太郎さん、SCRAP-KINGさんと飲んで帰る。日暮里のお店ももっと開拓しなくちゃね。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |