2010 03,13 16:13 |
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土曜日というものは強い意志がないとダラダラと寝てしまう。一週間働いてたまった疲れのせいだけど、やっぱり無駄に寝てしまうのはもったいないなあ。長谷川等伯展に行きたかったけど力尽き、とりあえず銀座へ。銀座の松屋のところでふと向かいのアップルストアの方を見ると、どこかで見たことある人を発見。にっし君じゃないか。今日は、本当に偶然遭遇したよ。マックのPCを買うというのでお付き合い。そんでもって、この後、新宿に行くというので、これまた偶然同じ目的地だったので一緒に出かける。
新宿へ来た目的は、加藤雄太さんの個展。にっし君も関心ありというので一緒に伺う。 加藤さんの個展は、もう何回目だろう。ほとんどかかさず観に行っている。岩絵の具を使って表現された色彩は、本当に美しく、時間と空間を超越して描かれた心象風景は独特の姿で迫ってくる。今回は、初期の作品も展示されており、同じモチーフながら変化しているその様を比較することができた。次の個展も秋に銀座で決まっているらしく楽しみだ。
今回の場所は、なかなかふらっと立ち寄れる雰囲気ではなかったが、その分落ち着いて観られたかな。前回のように外国人の旅行者が何気なく入って来て、お喋りしたのも面白かったけどね。 やっぱり芸術に触れなきゃダメだね。心が豊かになると疲れも取れるよ。 |
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2010 03,07 22:59 |
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夜は、2,680円で中華のビュッフェへ。食事時間100分の食べ放題。値段の中に豚肉火鍋も入っている。野菜も取り放題だし、ソフトドリンクも飲み放題だ。点心は、ワゴンサービスで周って来て、これまた種類が豊富で、なんともお得な値段だと思う。名前の通り、あの柿安がやっているそうだ。 唯一難点は、デザートがしょぼい。まあビュッフェだから仕方ないかね。トマトのゼリーというのがあって、僕はまあまあかなあと思ったのだけど、トマト大好きのリコピン王子は、今にも吐き出しそうなひどい顔して食べてた。 東京都中央区銀座西3-1 銀座インズ1 2F
03-3538-4631
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2010 03,07 15:44 |
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この店のタルトは、生地がすごく美味しい。キルフェボンより好きだな。 雰囲気も銀座らしい高級で落ち着いた感じ。ただ、タルト一切れ1500円ほど、コーヒーや紅茶も1000円よりと、値段も銀座価格だ。(笑)二人で行ったらかなり豪華な出費のデザートタイムになるね。でも、美味しいのでまた来たい。今度は、何のフルーツにしようかな。 東京都中央区銀座3-2-15 ギンザ・グラッセ6F
TEL:03-3535-1090 |
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2010 03,07 15:37 |
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リコピン王子と歌舞伎座へ。今月の歌舞伎座は、全部行くのだ。まず今日は、第一部へ。
菅原伝授手習鑑 「加茂堤」 「義経千本桜」と「仮名手本忠臣蔵」は、歌舞伎座さよなら公演でそれぞれ2回づつ通しでかかったのに、何故か「菅原伝授手習鑑」だけはかからなかったのよねえ。さよなら公演のオーラスとしてついに登場か。しかし、ぶつ切りなのよねえ。 それに序幕はなく、二幕目の「加茂堤」から・・・。牛車を中心にコミカルで楽しい舞台になっていた。 楼門五三桐 歌舞伎らしい煌びやかな舞台。南禅寺の山門の上って昔は、こんなにキンキラしてたのかなあ?また、京都に行きたくなっちゃったよ。 桜に浮かぶ楼門がせり出し五右衛門の吉右衛門と地上の菊五郎のやりとりがかっこええ。しびれるぅ。 女暫 玉三郎が大活躍。すごい衣装だよねえ、両腕に開いた傘が付いたみたい。玉三郎、女形なれど男っぽい部分をアピール。こういうのも貫禄あるよなあ。 幕が閉まって、舞台番の吉右衛門が登場。玉三郎との掛け合いの余興がこれまた楽しい。 今日は、3つとも華やかで煌びやかで楽しい舞台だった。 |
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2010 03,02 23:27 |
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今日は、テレビ東京のマダム向け番組「レディース4」の取材が入っていた。テレビの取材が入っていると決まって店主の青木さんがやってきて、「インタ ビューはこの人にお願いします」って言って、また取材に協力。ここでは、すでにNHKのインタビューを2回も受けているのに、毎回お客が僕って変だよね え。
インタビューアーは、僕だけで不満だったのか、隣のにっし君にもインタビュー。どっちが採用されるかなあ。内面はさておき、見た目が可愛いにっし君が採用されそうだなあ。 一之輔 「雛鍔」 レディース4をネタにした即興まくらも鮮やか。無尽蔵に飛び出す面白い言葉のハーモニーに場内大爆笑。こういうところがこの人の天才的なところだよなあ。 以前にも聴いている「雛鍔」だけど、面白いねえ。子供が親父の背中でしたり顔でこっちを見つめているのが登場前に見えているかのようだったよ。仕草や台詞だけじゃなく、視線の使い方もすごく上手い。笑わす場面と抑えた場面の対比もさすがだ。 朝太 「明烏」 こんにゃくえんまの会は、調子良かったのに、今日は何故かトーンダウン。まくらで話したエピソードのように、もんもんとして眠られなかったのかしら? 最初の波に上手く乗れなかったサーファーのように、終始観客をつかみ切れず、ちょっと残念だった。多助は、とても良い出来だったね。 朝太 「あくび指南」 こちらは楽しく絶好調。湯屋のあくびの師匠の表情が絶品で、本当に風呂に入っているようだった。後半の夏のあくびの件も可笑しく面白く、楽しい高座だった。噺が体に入っている感じがしたね。 一之輔 「徳ちゃん」 腹から内臓が飛び出すほど笑った。場内大爆笑の渦。 パワー炸裂の巨大花魁がものすごい。大技のようで細かい描写も手が込んでおり、並々ならぬ実力をこれでもかとぶつけてくる。なんでもこなす、やっぱり天才だなあ。 |
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2010 03,01 23:24 |
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おいそれはないだろうという設定のタイムスリップ、あまり1910年代の雰囲気も出ていないし、突っ込みどころは満載なれども、この作品の魅力は、もうたまらないほどロマンチックなところだ。一途に人を愛し、運命の恋に燃えるその姿は、なんとも憧れますよねえ。 惜しくも亡くなってしまったクリストファー・リーブとそしてヒロインがジェーン・シーモアだよ、ジェーン・シーモア、ジェーン・シーモア。二人が出会う湖畔のシーンのまあ美しいこと。 ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」も効果的に使われているが、この映画を脚本以上に魅力的にしているのは、ジョン・バリーの音楽 だ。ジョン・バリーは、007の音楽で有名だけど、「野性のエルザ」や「愛と哀しみの果て」など、本来は、叙情的で美しい旋律が持ち味だ。美しいメロ ディーに切ない結末で、女性観客は泣きまくり・・・。 まあ、もうちょっとひねったラストが欲しいところだけど、運命の恋の熱い想いに、観終わった後、誰かに優しくしてあげたくなること受け合いだ。 ジョン・バリーの音楽の美しさに溶けてしまう。 栗4つ。一途っていいわあ。 TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン4にて。
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2010 02,28 23:20 |
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12回目となる朝太の会。また会場が変わった。自ら放浪する会って言ってた。ゲストも毎回ぎりぎりまで決まらない、当然次回の会の日時もまだ決まってない。でも、なんかそのへんが朝太さんらしい。
わさび 「だくだく」
当日まで誰だか分からず、行ってみたらゲストは、わさびさんだった。 挙動不審な感じ(笑)で、どことなく観客をつかめぬなまま、でも淡々とこなしていたねえ。 一所懸命な姿は好感触だったよ。まくらでもうちょっと観客を温めないと空気が重くなっちゃうかもね。 朝太 「崇徳院」 ここは、一朝師匠のテリトリーなんだよとまくらで・・・。(笑) これはお得意のネタの一つだね。すごく楽しい。こんなふっくら太った病気の若旦那なんていないけどね。そのギャップもまた可笑しい。 朝太 「茶の湯」 小僧の定吉がとにかく可愛くって可笑しい。登場人物のそれぞれがまた味わい深い感じだった。 それにしても、また見る度、朝太さんが膨らんでいる気がするのだけど、本人に聞いても「体重は変わってないんですよ」だって、そうかなあ? で、落語会の後は、いつもの相棒と飯食って銀ブラして、あらもう22時。落語会終わったのが16時だから、また何してたんだろうねえ。あんまり将 来有望で忙しい若者を引きずり回しちゃいけないから、ちょっと反省。とはいえ、3月4月もなんだか同じ予定が随分入ってるよ。お手柔らかに頼んます。 |
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2010 02,26 23:50 |
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メタボリックって、言葉の響きだけだと、強そうなスーパーヒーローな感じがしない?
昨夜は新宿で、金翔さん、にっしさんとカラオケへ。お洒落で音楽の趣味も一緒のお二人の中で、ダサくて70年代な音楽の僕は、完全アウェー状態だったけど、若者の保護観察的立場で参加してきた。 昨夜は、歌の点数じゃなく、消費カロリーの数値を競ってたね。 バラエティに富んだ選曲で、3時間近く歌ったかな? だいぶカロリーも消費できたはず。 カロリー消費できたので、その後、叙々苑に行って焼肉。ここのイベリコ豚は、牛より美味しいかもしれないほどとろけちゃうの。終電近くまで焼肉三昧で、せっかく消費したカロリー以上のものを摂取しちゃったかしら? |
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2010 02,21 23:25 |
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壺坂霊験記 登場人物がほぼ二人。舞台らしい台詞のやりとりとなんとも言えぬ間が良かった。 途中、観音様登場の場面は、なんとも微笑ましく。 三場面目の谷底のセットが美しかった。 夫婦の情愛、いいものだねえ。 高坏 「なかなか」という台詞や冠者登場で、狂言みたいだったよ。 後半の下駄を履いての勘三郎の舞は、タップダンスみたいだった。斬新な演出だけど、昔からこうだったのかしら?鼓と下駄のタップのハーモニーが意外と合って楽しかった。 幕間に、歌舞伎座の中を探検した。ベルナール・ビュッフェの歌舞伎の絵を見つけて驚いちゃった。2階のロビーでは、先代・勘三郎の写真展もやってたよ。 一人で観に来るとこの幕間がちょっと寂しいのよねえ。 籠釣瓶花街酔醒 これは見応えあった。 吉原の風俗のいろいろが視覚的に分かってすごく面白かった。落語では、いつも頭の中で想像しているからねえ。 1幕の花魁道中がなかなかに絢爛豪華だったよ。そして、やっぱり玉三郎ってのはオーラがあるね。他の女形とはやっぱり存在感が違うよ。 花魁の玉三郎、最後斬られちゃうんだけど、その時の倒れ方がイナバウアーなのよねえ。すごい体柔らかい。驚いた。 この話、実話をもとにしているらしく、また本当はこの倍ある長い話だそうで。前段の話も調べてみたくなった。 ともあれ絢爛豪華に再現された吉原の世界が興味深く、面白かったよ。幇間も禿(かむろ)も登場してねえ。いやあ、とっても楽しめちゃったよ。 にっしさん、ありがとね。 |
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2010 02,20 23:06 |
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昨年末に文楽ワークッショップに一緒に出かけ、その魅力に取りつかれた我等、文楽をちゃんと劇場に観るのは初めて! で、文楽だけど、いや本当に素晴らしい。「古今東西ぃぃぃ」って黒子が太夫と三味線を紹介するのが渋い。幕が歌舞伎と逆の右から開くのが面白かった。 今日鑑賞したのは、近松門左衛門の「大経師昔暦」。これは、溝口の傑作映画「近松物語」のもとになったものだね。 大経師昔暦 1683年に不義密通で処刑された茂兵衛、おさんとその下女を題材にした物語。実際はどうだったか分からないけど、近松のこの作品では、ひどい主 人と取り違いによる偶然が引き起こす悲劇を描いている。映画「近松物語」も同様の理由を扱うが後半二人の逃避行を軸に物語が展開するが、この作品では親子の情愛に重きが置かれている。 大経師内の段 いろんな出来事が起こり、偶然と偶然が奇妙に重なりながら悲劇が起こる。 屋根から忍び込む場面も人形師が上手に操るのがびっくりだった。 幕が閉まる直前に全てが明らかになる「茂兵衛」という台詞で終わる演出が秀逸。 岡崎村梅龍内の段 この作品のクライマックス。後半から、人間国宝の竹本住太夫が登場。場内割れんばかりのものすごい拍手。 密通を行い逃避行を続ける娘と再会した両親、「畜生め」と蔑みながらも親の情愛をひしひしと盛り込む演出に目頭が熱くなる。すごい脚本だ。近松は、天才だなあ。 物干竿に佇む二人と窓から顔を出す下女に当たる月光のシルエットが、将来の磔の姿を投影するものすごい演出に震えた。 奥丹波隠れ家の段 太夫が登場人物の数だけ出て、それぞれの台詞を語る演出だった。こういうのもあるんだねえ。そしてハリウッド映画とは違って、日本的美徳を感じる結末は、悪が栄え、良き人が死んでいく。 義太夫も生きているような人形も素晴らしく、もうはまってしまいそう。でもチケット取るの大変なのよね。それにしても、日本語の美しさを改めて実感。 終演後、飯でも食おうと思ったけど、にっし君が池袋に行くって言うんで、帰ってきた。あの子も割りと忙しいようで、そうそうつきあわせてもいられない。 でも、文楽面白かったなあ。今度は、もっと良い席で観たい。あと、能も久しぶりに行きたいなあ。 |
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