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2011 04,12 23:40 |
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2011 04,09 23:09 |
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普段の落語会の客層とかなり違う、不思議な雰囲気だよなあ。とにかく、客席が若いよ。
時松 「粗忽の釘」 というわけで、初っ端はなかなか会場の雰囲気をつかむのが難しいよねえ。落語というより、テレビのお笑い芸人的な笑いが期待されている感が漂っていてやりにくそうだったなあ。 馬るこ 「親子酒」 & クイズ 「エクソシスト」が日本でリメイクされる時は、ぜひリンダ・ブレアの役は馬るこさんにやってほしい。恐ろしいほどの酔いっぷりだ。そして、婆さんも秀逸。 落語の後、クイズ大会。はい、まともであるわけがないよ。 天どん 「反対俥」 ぐだぐだ。故意なのか、本当なのか分からないけど、とにかくぐだぐだ。そのぐだぐだ感を自虐的な笑いに変えているという点で会場はウケていたけど・・・。 歌太郎 「転宅」 自由奔放である意味むちゃくちゃな二人の後でさぞかしやりにくいかなあと思ったけど、この人、びっくりするほどすごい。ちょっと振りや口調や雰囲気がじじ臭いけど、あの二人の後、正攻法で堂々と会場を沸かす手腕は、流石の一言。前座の頃から上手だなあとは思っていたけど、まくらも噺も素晴らしかったなあ。 おふざけ爆笑を狙うのも悪いとは言わないけど、これが本来の落語だと思うよ。 |
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2011 04,07 23:55 |
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稲葉さん三回忌追善公演ということで、歴代のメンバーも集い豪華な顔ぶれで。
辰じん 「小町」 今日は出番がないと思っていたと・・・。寄席だと誰か出るか分からない前座だけど、研精会は、辰じんさんが出ると分かっているから絶対に遅れずに行きたいのだ。期待の星! こみち 「元犬」 はあはあする犬の表現は、秀逸。本当に犬が人間になったみたい。 夢吉 「頭山」 落語の秀作だけど、あまり高座じゃかからない。数年前のアニメが強烈な印象だったので、噺家はやりにくいと思う。しかし、脳味噌へとイマジネーションを送る話芸の醍醐味を与えることができる噺だ。がんばれ。 一之輔 「茶の湯」 時間の関係かちょっと短めだったかな。たっぷり聴きたいねえ。 平治 「お血脈」 喋りたくてしょうがないんだろうな。(笑) まくらもネタも爆笑小噺が満載。 三三 「花見の仇打ち」 映画を観ているようだった。場面、場面が鮮やかに浮かぶ。 小遊三 「蛙茶番」 超大御所が、こうして研精会に帰ってきてくれるのは、稲葉さんの人徳の賜物なんだろうねえ。 それにしても、これだけの豪華メンバーで満席にならないのは、やはり震災の影響か。 |
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2011 03,29 23:42 |
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地震の影響で開催が中止や延期になる落語会が増えた。らくごカフェも多くの会がそうなった。
久しぶりの火曜会。 三之助 「初天神」 映画「落語物語」を観たということから始まり、これまでのしん平師匠監督映画の出演の爆笑裏話をまくらで。 馬吉 「子別れ(上)」 すごーく長いまくら。震災の影響で師匠の家にずっといたなど、馬吉さんがこんなに長いまくらを話すなんて初めて!びっくりしちゃったけど、すごく面白かったよー。 そして、ネタは高座であまりかからない「子別れ」の前段を。この間の怪談といい、この頃のネタのチョイスは興味深い。 馬吉 「たらちね」 仲入り後もさらりと。 三之助 「猫の災難」 どことなーく師匠の片鱗が見え隠れするなか、しっかりと三之助が出ている。何度も聴いているのに、表情豊かで毎度ひきこまれるなあ。 |
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2011 03,14 23:38 |
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地震の影響で日比谷線が止まったりして、原因は、茅場町駅で東西線のホームに人が入れないほど溢れたせいだったのだけど、遅れながらもなんとか途中から観覧。
随分キャンセルもあったみたいで、多少席は空いていたけど、高座はどれも素晴らしかったね。 粋歌 「ナース・コール」 最初のトークにと粋歌さんのまくらには間に合わず。主人公のイメージとは随分かけ離れた可憐な風貌なれど、ふてぶてしく憎たらしくでもちょっと可愛げなテイストが良く出ていた。 白鳥 「灼熱雪国商店街」 真夏に聴くといいかも。この夏は、節電モードでまさにリアルだなあ。 こみち 「長屋の花見(おかみさん編)」 らくごカフェで聴いた「明烏(女の視点編)」に続く、古典のパロディ。白鳥師匠作だけど、女性の視点からというのがいいね。こみちさんのババアは、もうお腹が痛いほど面白いよ。いろんなキャラが出てくる。仲が良さそうで、そこは女性同士のバトルみたいのがあって、女は怖いねえ。 ちよりん 「腹ぺこ奇談」 まくらもなく噺へ。 まあ、すごい大作。大熱演。舞台狭しと転がる転がる。スペクタル映画を観たみたい。 サービス満点の楽しい高座だった。世の中が大変な中、それでも訪れた今日の観客は、大満足だったはず。 |
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2011 03,06 21:04 |
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イーグルスのコンサートに行って来た。結成40周年なんだと。 土曜はいっぱいみたいだったけど、日曜のスタンドは結構ガラガラだったよ。 近所でも有名なませがきだった僕は、小学生の頃からイーグルス聴いてた。さすがに「ホテル・カリフォルニア」はリアルタイムじゃないけど、「ロングラン」が発売された時は覚えているねえ。 イーグルスは、アメリカのバンドで一番好き。 メンバー全員がソングライターで、リードボーカルできて、楽器が弾ける。一つ一つの楽曲のクオリティも驚くほど高い。そして、ビートルズとはるほど、美しいコーラスを持つグループだ。 そのコーラスは、今も美しく生きていて、オープニングのアカペラの「Seven Bridges Road」でもう心を鷲づかみだ。 イーグルスの魅力は、メロディと編曲のアンサンブルもさることながら、詞がとても魅力的だ。韻を綺麗に踏みながら、隠し言葉や掛詞が多分に取り込まれ、単なる歌の歌詞というよりは、文学的な詩のように美しく、そして哲学的な奥深さも兼ね備えている。 特に「ホテル・カリフォルニア」は、まるでアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」や安部公房のシュールレアリズムの眩い世界のよう。音楽業界の批判にもとれ、金と欲望に執着する現代社会人への揶揄にもとれ、神秘的で暗喩に富んだ不思議な詞は、今も多くの人の心を掴んで離さない。 富も名声も手に入れたのに、それでも空しい成功者の切なさが心に染みちゃうんだよなあ。 正直、ドン・ヘンリーは、歌を歌うのつらそうだったなあ。でも、ティモシーやグレンの声は良かったよ。一番のりのりだったのは、ジョー・ウォルッシュだねえ。ドン・フェルダーとのツイン・ギターの「ホテル・カリフォニア」は聴けなかったけど、スーパー・パフォーマーだったなあ。ジョーがリードした曲が一番、ライブ・パフォーマンスぽかったなあ。 個人的には、「Take it to the limit」が良かったなあ。でも、これランディ・マイズナーの曲なんだよねえ。 しかし、メンバー全員が曲作りでき、ボーカルもとれると、本当にバラエティに富んだ楽曲に溢れるよなあ。 今回、「New Kid in Town」や「After the thrill is gone」が聴けなかったのが残念だけど、やっぱりイーグルスは最高だなあ。 Set list 01. Seven Bridges Road 02. How Long 03. I Don't Wanna Hear Anymore 04. Hotel California 05. Peaceful Easy Feeling 06. I Can't Tell You Why 07. Witchy Woman 08. Lyin' Eyes 09. The Boys Of Summer 10. In The City 11. The Long Run (Intermission) 12. No More Walks In The Woods 13. Waiting In The Weeds 14. No More Cloudy Days 15. Love Will Keep Us Alive 16. Best Of My Love 17. Take It To The Limit 18. Long Road Out Of Eden 19. Walk Away 20. One Of These Nights 21. Life's Been Good 22. Dirty Laundry 23. Funky #49 24. Heartache Tonight 25. Life In The Fast Lane (Encore) 26. Take It Easy 27. Rocky Mountain Way 28. Desperado |
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2011 03,05 17:00 |
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今日は、久しぶりに寄席へ。歌奴師匠がトリだ。
にっし君、こぶちゃんと出かける。 開場30分前に行ったけど、すでに結構な行列だったよ。 なな子 小噺 ・みそ豆 初めて見る前座さん。小噺を4つほど。ちゃんと落語を教えてもらっていないのかなあ。なんか気の毒になった。 司 「浮世床」 インターネット知恵袋でカンニングのまくらが笑っちゃった。 紋之助 曲独楽 久しぶりに紋ちゃんを観たよ。曲独楽では、紋ちゃんが一番好き。 今日は、びっくりするくらい全てがパーフェクトで鮮やかだった。(笑) 文左衛門 「千早振る」 いっつも客の入りで割り前を計算している。(笑) 文左衛門師匠らしいパワーと毒っ毛が溢れる楽しい高座だった。 喬太郎 「お富さん」? <- オトミ酸 というらしい 会場は、大爆笑だったけど、そんなに面白いかなあ? 僕は、喬太郎師匠は、古典とか怪談が好き。新作は、それほど面白いと思わない。芸達者で何でもこなす才人だとは思うけど・・・。 にゃんこ・金魚 漫才 金魚ちゃんの頭の上は、予想どうりパンダだった。 扇遊 「一目上がり」 さん生 「替り目」 両師匠は、いつも通りの安定感。 二楽 紙切り 今日は、お題がそれほど師匠を悩ますものじゃなかったなあ。 しかし、「公魚釣り」と言ったら、やっぱり氷上で丸く小さい穴をあけて釣るんじゃない?普通に磯釣りの大きな魚を釣っているところ切ってたけど・・・。 川柳 「ガーコン」 いつも通り。でも80歳であの声量は、驚きだなあ。 ダーク広和 奇術 ほんわかとした雰囲気がたまらない癒しの時間。 紐のマジックは、何度見ても素敵。 金馬 「長屋の花見」 川柳師匠より年上です。すごいなあ、淀みない噺振りは・・・。 白鳥 インド人の蕎麦屋の噺 <- アジアンそば というらしい 独自の世界を確立している人だなあ。ただネタより、まくらの方が圧倒的に面白い。 ホームラン 漫才 結構寄席で当たるんだよねえ。ネタもほぼ知っているものだったけど、やっぱり面白いね。 歌奴 「妾馬」 八五郎が活き活きしている。ちょっとホロっときちゃうね。歌奴師匠の十八番と言っていいくらいのびのびして楽しくてテンポも良くて素晴らしい。 殿様がちょっとバカっぽいキャラだったのもウケた。 田中三太夫にもうちょっと個性が出てきたら完璧だと思う。実は、この噺の登場人物で田中三太夫が一番好き。 |
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2011 03,04 23:54 |
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デビット・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの監督作品。ストーリー原案も彼によるものらしい。 低予算だったためか、CGを使わず、ミニチュアみたいな月のセットが逆に新鮮で美しい。 月の資源の採掘のため、一人月で作業する主人公。話し相手は、HALのような人工知能を持ったコンピューター。このコンピューターの声のみの出演にケヴィン・スペイシーってのが渋い。 通信衛星の故障で地球とライブ中継ができず、録画した映像のやり取りしかできない。 3年の期限の労働がもうすぐ終わろうとする主人公に驚愕の真実が突きつけられるという内容だ。 「2001年宇宙の旅」と「惑星ソラリス」をくっつけたような感じだけど、それと比べるとかなりのお粗末さは否めない。ただ、ちょっとチープでシュールなSFとしては見応えがある。 もう一人の自分が現れてから、その互いの苦悩がもっと出ていれば、これ傑作になる可能性もあったのになあ。やはり、悲しい運命を抱えた人間の苦悩の描き方がもう一歩というところか。 ただ醸しだす雰囲気は、とてもいい。次回作とか期待しちゃうな。 栗3つ。中途半端だけど、楽しめる映画だ。 ユナイテッドシネマズ豊洲 スクリーン6にて。
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2011 03,03 23:11 |
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もともとのコンセプト「地球は神ではなく、悪魔が創造した」というオチを製作総指の人がうっかりもらしてしまったため、トリアーが脚本を書き直し、そのせいだかわからんけど、トリアー自身がうつ病になってしまい完成が遅れた作品だ。 えげつないグロテスクなシーンが多く、おまけにR指定だ。猥褻というより、グロテスクなシーンが性器に向けられているからか。しかし、日本では映倫の指導ですごいシーンはぼかしが入っている。 これは、好き嫌いが分かれる映画だろうな。まあ、トリアーの作品は、みなそうだけど。 正直、全体的な印象は、ホラー映画だ。はっきりいって怖いよ。ただ、「13日の金曜日」みたいなB級ホラーというよりは、「エクソシスト」や「ローズマリーの赤ちゃん」のような格調高い雰囲気はある。 残念なのは、デジタル処理が多いことか。 さらっと観ると、ただのホラー映画としか思えぬ節もある。 されど、いろいろ考えてみるとなかなかに設定は面白い。 タイトルは、「Anti Chris♀」となっており、Tが女性のマークになっている。後半、豹変するシャルロット・ゲンズブールが悪魔で、「最後の誘惑」でキリストを演じたウィレム・デフォーが神なのか(?)、神と悪魔の壮絶な死闘が繰り広げられる。 エンド・クレジットで、「タルコフスキーに捧ぐ」と出る。と、ここで初めて、いろんなことに気付きだす。プロローグで出てくる3人の乞食の像は、タルコフスキーの「サクリファイス」の「東方の三賢人」とだぶり、森の中の枯れた白い大木は、これまたサクリファイスの有名なオープニング・シーンのオマージュのようだ。(もともと「サクリファイス」のそのシーンは、溝口の「雨月物語」のオマージュだけど) とキリスト教に詳しい人が観ると、もっともっといろんな埋め込まれたメッセージが見えてくるんだろうなあ。 隠れたメッセージや意味、テーマを考えながら観ると奥深いのかもしれなけど、そういうの何も考えないとただのホラー映画だね。 とにかく観客の気持ちを逆なでするかのような痛いシーンの連発は、好き嫌いの分かれるところだろう。 栗3つ。ヒューマントラストシネマ有楽町 スクリーン1にて。 ウィレアム・デフォーの顔が生理的に苦手。ごめん。セックス・シーンの嫌悪感の原因は、そこだったりして。 |
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2011 03,01 23:17 |
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急に落語が聴きたくなり、会社が抜け出られそうだったので、雨模様の中、神保町へ。
らくごカフェのスタッフに最前列へぜひぜひとうながされ、今日も間近で鑑賞。 天どん 「たぬき?」
タイトル分かんなーい。狸が恩返しにやってくるけど、可笑しな問答に発展。(笑) 朝太 「蒟蒻問答」 朝太さんの蒟蒻問答は、好きだよ。権助も八五郎も問答修行僧も蒟蒻屋の親方も、どれもみんなキャラが秀逸。 祝!パンダ来日記念 朝太 パンダかっぽれ 天どんさんの命令でパンダになった朝太さんが登場。全身タイツのような姿で踊る朝太さん。これほど、パンダ姿が似合う人もいないよねえ。 天どんさん曰く、「パンダの体型を維持し、かつかっぽれが踊れるのは、朝太だけ」とのこと。パンダ体型は、他にもいるけどかっぽれは踊れない。かっぽれは踊れるけどパンダ体型じゃないって人はたくさんいるけどだって・・・。 最前列でこの衝撃のダンスを目撃。体のラインがくっきりの衣装(下着?)が目に眩しかったよー。 天どん 「紺屋高尾」 ところどころホラー?形相がすごい。 永遠に終わらないじゃないかと思う台詞の応酬とアドリブが彼らしい。 終演後、パンダさんと記念撮影。パンダさんが手に持っているのは、ネギではなく笹なんだって。で、「その笹、何でできているの?」って聞いたら、「さん若の落語会のチラシ」って言ってた。ちなみに黒い袖は、天どんさんのステテコなんだって。 耳も朝太さんの手作り。顔に塗っているのは、墨ではなく油性のマジック。そのままの顔でお帰りになられてたよ。奥さん、びっくりだね。 パンダかっぽれ、本日で封印するって、残念。 |
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