2012 07,29 23:04 |
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落語会の後、越中八尾のおわら風の盆が西荻にやってくるということでコハルさんようこさんと一緒に見ていくことにした。おばちさんと合流するも、既に沿道はものすごい人で踊りを見るのは大変。とりあえずメインのお踊り場となる場所の目の前にあったお店におばちさんの会社の皆さんとご一緒させていただいて一献。 おわら風の盆は、いつか見たいと思っていた。胡弓なども使われており、踊りの伴奏となる調べは寂しげでもあり、また編笠をかぶりながらゆったりと静かに踊るその様は、とっても幻想的だ。 ちょうどお店の前に来た時の踊りを撮影した。 西荻の商店街/住宅街の細い路地だったので、多少の喧噪とやはりちょっと情緒はなかったけど、不思議な旋律と幻想的な踊りに魅了された。これは、やはり一度現地で見たいという想いを強くした。 |
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2012 07,29 22:51 |
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おばちさん主催の落語会に行って来た。久しぶりに西荻に来たなあ。17、8年ぶりくらいかなあ。ちょうどお祭もやっているそうで、また着物・浴衣割引があるというので、浴衣を着て出かけた。
会場に入るなり、年配の女性のお客さんが二人、「あら、総絞りの浴衣?すごいわねえ、触っていい?」と着物談義へ。 おばさま「最近、男性の着物姿見ないけど、やはりいいわねえ。」 僕「ありがとうございます」 おばさま「この浴衣、高いでしょう?数十万円するんじゃない?」 僕「あ、いえいえ、そんなにしないですよ」 おばさま「あら、この巾着袋も素敵。千鳥じゃない」 僕「扇子も千鳥なんですよ」 おばさま「あら素敵、手描きじゃない。そしてまたいい香り。これ白檀?」 おばさま「帯もご自身で結ばれたの?すごいわねえ。も、もしかして、今日お出になる三之助さんの師匠の方ですか?弟子の落語をご覧になりにいらしたのね」 いえいえ、違いますよーと、でも開演まで楽しく話をしてました。 三之助 「金明竹」 なかなか幅広い年齢層のお客さんに、なんのネタにしようか悩んでいる感じだったなあ。どことなくつかみ切れてない感があったけど、外から覗いている人もいたりして、不思議な空間だったよ。(笑) 仙三 太神楽曲芸 間近で見る傘回しやバチの取り分けは、なかなかの緊張感。(笑) 一人だからちょっと寂しいけど、いつもとは違うバチの芸のいろんな種類の技に脱帽。パンダ回しの傘の曲芸は笑ったなあ。パンダがでんぐり返ししていてすごく可愛かった。 寄席より天井が低いから大変そうだったけど、スーバーエンターテイメントに夢中になった。なんか見ていてやってみたくなったよ。 三之助 「青菜」 今日は、青菜が聴きたかったんだよねえ。まさにそんな暑さだったよ。 涼しげでゆったりした前半と暑苦しくて可笑しい後半の対比が絶妙。特に後半3人の愛らしいキャラクターは、人間ってやっぱりいいなあと感じる。貧しくても楽しい、そんな江戸の生活が現代にも通じる感じがした。 終演後、こはるさん、ようこさんとお祭の時間まで喫茶店で時間つぶし。西荻って洒落た小さなお店がたくさんあるなあ。 |
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2012 07,28 23:07 |
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前作にはあった人間の内面の弱さにつけこんだ駆け引きやヒース・レジャー演じるジョーカーのような鳥肌ものの悪役も出て来ない。ベインは、なかなかにがんばっていたと思うけど、ヒースに比べると魅力薄。 そもそもこれまでの主要人物がほとんど活躍しない。ゲーリー・オールドマンも早々と病院送り、マイケル・ケインも途中からほとんどいなくなっちゃうし、そもそもバットマンがあんまり出て来ない。 つっこみどろこも満載。いくらなんでもあんなに痛めつけられた人間があんな場所で回復しないでしょ?それから核爆弾の扱いが杜撰すぎ。キャット・ウーマンはかっこ良く描かれているけど、彼女の過去や抱える悩みなどは全く表現できておらずキャラクター設定は失敗。 物語を終わらせるがための脚本は正直残念だ。クライマックスは、ただのアクション映画。橋を利用した閉鎖空間を出したいためか、ロケ地が前作のシカゴからニューヨークになっていた。 ラストのどんでん返しも一作目と同じじゃんって感じでちょっと拍子抜けだ。 ただただ、マイケル・ケインの演技には脱帽。この人は、やっぱり凄いなあ。他の役者が霞んでしまうよ。 あえて無理矢理な完結編を作る必要もなく、「ダークナイト」で終えておけば良かったのに。とはいえノーラン兄弟はとても才能があるので、次回作、全く別なものに期待しよう。 栗3つ。どうしても前作と比べちゃうとねえ。あ、そうそう「戦場のメリークリスマス」で日本にはお馴染みのトム・コンティが出ていたよ。懐かしかったねえ。 新宿ピカデリー1にて。 |
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2012 07,21 23:16 |
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アメリカでは当時映画史上2位の大ヒットになったけど、日本ではそれほどヒットしなかった。暗い画面、重苦しい内容だったからかなあ?でも日本でも「スパイダーマン」はヒットするのにねえ、なんでこの作品はダメだったんだろう? 「ダークナイト」のすごいところは、人間の弱さにつけこみ善人すら悪人にしてしまうというジョーカーの手口。まさにそれが人間の本性だと突きつけられて胸が痛くなる。仲間すら信用することができないなか、二転三転するストーリーにハラハラドキドキする。 単なるヒーロー映画ではなく、骨格にしっかりとした人間ドラマがあり、また決してバットマンが超人的ではなく、人間としての悩みを抱えているところがすごい。加えて、香港の摩天楼でのアクション、夜の街を疾走するカーチェイスと迫力満点のシーンも多々あり、これはやっぱり映画館の大画面で観たいもの。 アクション映画も、映像ではなく、要はやっぱりストーリー、脚本なんだと実感。 とにかくすごい映画。栗4つ。丸の内ピカデリー3にて。 なお、新作「ダークナイト ライジング」公開の前日まで、前2作の上映が全国で実施されている。
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2012 07,18 23:55 |
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市楽 「唖の釣り」 本日のシークレット・ゲスト。このところ忙しくて研精会に行けてないので、久々に拝見。今やテレビではかけられない生の落語会のみのネタ。決して差別ではなく、昔からいろんな人間が普通に世の中の一員として生きていた、それが落語にはあると思うね。 コミカルで楽しい高座だった。簡単そうに見えるけど、唖の真似をする主人公と見回りの侍のやりとりはさすが噺家さんだと思うねえ。 三之助 「お菊の皿」 夏らしいネタおろし。でもその前にまくらもたっぷり。長いまくらがこの会のお楽しみの一つ。先日の台湾旅行の話を中心に。噺家が旅行をするとそれだけで面白くなるのは、やはり芸人さんの視点というのは一般人とはちょっと違うのだね。 ところどころで観客を脅かしながら、また江戸時代ではありえないくすぐりをふんだんに盛り込みながらの一大エンターテイメントになっていた。個人的には、現代風のくすぐりを入れずに、江戸の雰囲気を壊さない方が好きだな。一つくらいならいいけど。まあ、最近は誰の聴いてもこの噺は仰々しいくすぐりが多いけどね。 この噺は、幽霊の最初の登場場面が鍵だと思う。その時は、怖くてでもどこか色っぽくて、そして切なげで、かつあの男を強烈に恨んでいる。そんな描写ができると後半はどう奇想天外にやってもいきてくるなと思うな。 三之助 「棒鱈」 もし今、「三之助十八番」というのを決めるとするならば、確実に入ってくるネタだと思う。多くの登場人物が出てくるが、その一人一人が愛すべき人間性に溢れ、またそんな説明も無いのに彼らがどんな人生、日々の生活を送りながらこの場所に来ているかさえも見えてくる。三之助の落語の魅力は、そんな人物のキャラクター設定が見事で、だから何度聴いても飽きないし、またあのキャラクターに会いたくなる。 得意の酔っぱらいも素晴らしいが、このネタでは、何と言ってもおかしな田舎侍と料亭の仲居が秀逸。特に仲居には、助演女優賞をあげたいくらいの名演技(?)だ。 終演後は、いつもの店で打ち上げ。お店の人に、「もう、いいかげん予約してから来て」と次回9月は予約させられた。(笑) 次回の三之助をみたかい?vol.24は、9月19日開催。 |
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2012 07,16 23:52 |
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チラシに採用されているこの絵、タイトルは「瓦」でなくて「雨」。よく見るとの雨の落ちた跡が点在している。屋根ではなく瓦の度アップという斬新な切り取り方をされた構図、同じような色を使いながらもその濃淡で平面なのに立体的、そして雨音までもが静かに聞こえてきそうだ。 他にも青や緑を鮮やかに印象的に配した作品が多く展示されていて、暑い夏の中、爽やかな清涼感に溢れていた。 他にも大好きな小野竹喬の作品もあって満足。しかし、前後期で展示替えをしており、見たかったものが前期で展示が終わっているものもあった。美術展情報は、ちょくちょくチェックしないとダメだねえ。でも、願わくば前後期の展示替えは勘弁してほしいな。同じ展覧会に二度行くというのは、ちょっと大変。 ロビーにはカフェがあり、常に満席状態。美術館を目的に来たお客だけでなく、近所の人の憩いの場になっている感じがした。 「福田平八郎と日本画モダン」展 山種美術館 7月22日まで。 |
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2012 07,15 17:05 |
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テーマは、「祭」。展示は、出雲阿国の歌舞伎踊りから始まり(そうそう歌舞伎は最初は女だったんだよねえ)、祇園祭、三社祭、そして江戸の風俗へと続く。 圧巻は、江戸と京都の街を俯瞰した屏風。江戸は随分と変わってしまってけど、京都は今も残る寺社仏閣が描かれており、また祇園祭の山鉾が今と変わらずどことなくその姿を現在に投影することができた。 江戸も街の姿は一変しているけれど、土地が記憶している区画とそこに過去にあった今となっては想像もできない市井の人々に生活が生き生きと描かれていて見入ってしまった。表情も結構細かく描かれていた。人間の観察力は、本当にするどくあらゆる生活の場面、場面がそこに記録されている。まるでタイムカプセルに乗って江戸時代に行ったかのようで、その当時の人々と出会った感するする。 落語でよく聴く吉原の姿も、「へえ、こんなんだったんだあ」と興味深く見入ってしまった。遊女や客や幇間が踊り、歌い、酒を飲む姿は、まるで今にも動き出しそう。人々が着ている着物の柄も色も様々で見ているだけでも楽しい。 やはり風俗画って面白いなあ。当時の人々の生きた息吹を肌で感じることができる。一日中屏風を観ていたいと思った。もっといろんな発見があるんだろうな。 日本の美・発見VII 祭 MATSURI ―遊楽・祭礼・名所 出光美術館 7月22日まで |
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2012 07,15 15:43 |
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今作は、つっこみどころ満載のアクション・アドベンチャーになっているよ。それでもこの間の「アメージング・スパイダーマン」よりは面白かったなあ。とにかく2時間飽きなかったから。 主役は、「トワイライト」の大ヒットでハリウッド女優一のギャラを得るようになったクリスティン・スチュワート。悪の魔女で継母にシャーリーズ・セロン。それ以外は、知らない人ばかりと思っていたら、7人の小人の中にボブ・ホスキンスがいたよ。エンドクレジットが出るまで気付かなかった。 グロテスク感とアクション・シーンは満載だけど、オマージュなのかパクリなのか、いろんな映画を彷彿させる場面がたくさん。全体的雰囲気は、「ロード・オブ・リング」、鏡の中から出てくるのは「ターミネーター2」の悪役、シャーリーズ・セロンは、「スペース・バンバイア」並に人間の若さを吸いまくり、「もののけ姫」のシシ神様も特別出演し、「ハリーポッター」に出てくる妖精みたいなものも登場し、最後は、白雪姫が「ジャンヌ・ダルク」ばりに大活躍さ。 栗3つ。TOHOシネマズ日劇3にて。まあ、アクション大作らしい映画だよ。
それより、やっぱりシャーリーズ・セロンの方が奇麗だと思うのよ。
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2012 07,07 21:45 |
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ベースとなるストーリーは、前シリーズとほぼ同じだけど、親友であり会社の重要な人物であるオズボーン一家は、台詞上の名前しか登場しない。 恋人役は、メリー・ジェーンは出てこず、グウェン・ステイシーだけ。 一番期待されたニューヨークの街を飛び回るシーンは、奇麗な夜景に置き換わり3Dになっているものの、迫力は前シリーズの方があったね。 クライマックス・シーンも「トランスフォーマー」の縮小版と言った感じで、手に汗握る展開だった前シリーズ一作目のルーズベルト島のロープウェイの場面に比べると拍子抜け。 決してつまらなくないけど、サム・ライミ版の方が楽しくて面白かったなあ。メリー・ジェーンとの逆さキスシーンとか、グリーン・ゴブリンのニューヨーク破壊場面とか、前作の方が見応えがあったね。 混んでいるかなあと思い新宿ピカデリーのプラチナ・シートで観てみた。これまでユナイテッドシネマ豊洲のプレミアシートが一番すごいと思っていたけど、それを上回るゴージャスさ。まずは、専用エレベーターでロビーへ。ラウンジは、ユナイテッドシネマより狭いけど、ゴージャスな雰囲気。ウェルカム・ドリンクがあるのは同じだけど、それ意外に用意されているメニューがすごい。1本10万円のシャンパン、1杯5000円のコーヒー、一般席とはそもそも別のフロアの王様的なバルコニー席とまあびっくり。値段もユナイテッドシネマ豊洲の倍の一席5000円。ここ銀座じゃないよ、新宿だよ。需要あるのかな?でも、優雅な雰囲気だし、席にはオットマンもあり靴を脱いで足を投げ出せるし、ブランケットもあり、飛行機のシートみたいだった。 さらに驚いたのは、二室個室がありそちらは二人で3万円なり。映画観るのに3万円は高いよねえ。ホテルに一泊できちゃうよなあ。 新宿ピカデリー スクリーン1 プレミアシートにて。 |
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2012 06,18 23:55 |
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代演で市馬師匠が出てたんだってねえ。がんばって間に合いたかったけど、仕事が終わらず、鈴本演芸場に着いたのは仲入り前。
馬石 「替り目」 途中から。後ろの席で遠目で拝見。 小菊 粋曲 仲入り中に最前列へ移動。久しぶりにかぶりつき。 圓太郎 「粗忽の釘」 長くやってたなあ。それでいて最後のサゲまで行かない。(笑) 仙三郎社中 太神楽曲芸 先週は、拝見した時は2回とも二人だったので、久しぶりの三人。三人の方が笠の舞が奇麗だな。 三之助 「三井の大黒」 三之助の左甚五郎は、味わい深いね。短気で粗野な江戸の職人との掛け合いが楽しい。最後の場面は、知っているのにジーンと来ちゃうなあ。 三之助と飲むかい? ブルーマンデーを吹き飛ばせ! この日の終演後も「三之助と飲むかい?」の企画。土曜と違って、月曜から飲む人ってどれくらい来るかなあと思いきや、12人も集まった。演芸場近所の「ねじべい」というレトロ風情なお店で鶏肉を食らう。師匠を囲んでの楽しいおしゃべり。また企画するので参加したいという方は、ぜひ三之助推進本部まで。 |
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