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2012 01,24 23:05 |
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雪、おまけに東京かわら版に載せ忘れているのに、お客さんって来るんだねえ。今回もお客さんたくさんだったよ。 そして今回から若手ゲストが登場。第一回の栄えあるゲストは、正太郎さんだったよ。 正太郎 「幇間腹」 若手のホープの一人だと思うね。落語も上手だし、登場人物の描写もよく表現力も豊だ。 若旦那も幇間もいい味出てた。 三之助 「品川心中」 まくらが長い。(笑)まあ、この会の名物ということでお客さん皆楽しんでいたけどね。それにしてもよく喋る男だねえ。 なかなか噺に入るきっかけをつかみきれない感じだったけど、一旦入ってしまえば、観客を江戸の世界へと引き込む力量は流石だ。 三之助 「馬の田楽」 久しぶりに聴いたなあ、この噺。らちがあかないやり取りにイライラするんだよねえ。でも観客をイライラさせるだけの演技力がまた秀逸。イライラさせられながらも、これからどうなるの?と田舎の農村を連れ回される。(笑) 馬鹿げた楽しさがある小品だ。 終演後、打ち上げへ。雪だったから帰った人が多かったけど、三之助師匠、正太郎さんを囲んで楽しいひと時だった。雪の影響で、皆帰りの電車を心配しながら、いつもよりは早い時間でお開き。(笑) |
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2012 01,17 23:02 |
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久しぶりにらくごカフェに。でもって落語も久しぶりだなあ。平日、仕事が忙しすぎるんだよねえ。
久しぶりのらくごカフェは、やっぱり素敵な空間だ。ここにくれば、楽しい仲間がたくさんいるしね。 三之助 「千早振る」 まあ、よく喋る男だねえ。楽しいまくらがたっぷり。 二人の掛け合いがとっても可笑しい。 馬 吉 「抜け雀」 細かなところがよく聴いているものと違ってた。 馬 吉 「悋気の独楽」 本妻の悪女っぷりと定吉の無邪気さ加減がとっても可笑しい。同じ人なのにお妾さんはいい女に見えて、本妻がぐたぐたに見えてくるから不思議だ。(笑) 三之助 「替り目」 もうこれはお馴染み。三ちゃんの酔っぱらい主人公は最高に可笑しいし、ちょっぴりきつい女房も実は優しくてとってもいいキャラクター。愛らしい登場人物に囲まれて、聴いててとっても幸せな気分になれる。何度聴いても可笑しくて、面白くて、そしてひき込まれるな。 |
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2012 01,03 12:00 |
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コメディ映画としても超一級。語り草になっている有名なボクシングのシーンは、抱腹絶倒だ。何度観ても面白い。スラップスティックな喜劇の中に、切ないけどちょっとロマンチックなラブ・ストーリーも繰り広げられる。盲目の花売り娘に恋する主人公は、一途な健気さの中に金持ちの虚像を纏った虚栄心でしか親しくなれない。 そして、映画史上もっとも切なく、絶望的で残酷でありながらも人間の優しさへの希望を託したラストシーンは、何度観ても鳥肌が立つ。声の無い台詞と二人の表情がいつまでも胸に突き刺さる。 栗5つ。映画が成し遂げた美しい奇跡の一編。 有楽町スバル座にて。
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2011 12,24 13:41 |
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お馴染みのテーマ曲にのり、オープニング・クレジットがあるのはいいね。最近のハリウッド大作は、オープニング・クレジットが無いからねえ。 「ボーン・アイデンティティー」シリーズでCGを使わない原点回帰のアクション映画がやっぱり面白いということで、ハリウッド映画がまた昔の形に戻ってきている。体を使ったバトルやカーチェイスなどが満載だ。ただ、「ボーン」シリーズの度迫力カーチェイスに比べると正直見劣りする。 それでもトム・クルーズは、がんばっている。本人自ら挑戦した世界最高層のビルでのスタント、砂嵐の中の追跡劇などドバイでのシーンは見所満載だ。 ただ、ストーリーには一作目のようなひねりが無い。裏切りや複雑な人間関係も無く、また緊張感も乏しい。 硬派に徹した「ボーン」に対して、コメディー・センスも加味したちょっと軟派なところが多くの人に受け入れられるだろう。 栗3つ。単純に楽しめる娯楽作。 TOHOシネマズ日劇1にて。 |
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2011 12,19 22:44 |
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時代の雰囲気があまり出ていなく、収容所の場面に緊張感も恐怖も無い。ナチスと交わる場面もびっくりするくらい淡々としている。 あんな過去を持っていれば、その後も幸せに生きられるはずはないというのはひしひしと伝わる。 主演のクリスティン・スコット・トーマスは、相変わらず上手だが、それ以外の俳優がそれほどでもない。 僕は、日本版の予告編を観ていなかったけど、今Youtubeで観てみたら随分と物語の急所となるべき場面がこれでもかと流れている。予告を観た人には、それ以上のものは無いと思う。 サラとその弟の顛末が分かるまでは、それなりに見せるが、それが分かって以降、物語の中心が現代になってからは、いたって普通の展開。ラストも予想通り、えっ、そんな陳腐な終わり方なの?って感じ。そして、それを感動的にするだけの演技と演出力が無い。 先日、「ジュリア」を観ただけに、胸に刺さるものが無いなあ。 もっと、すごいものを期待していたよ。期待値を超えず、普通の出来。栗3つ。 銀座テアトルシネマにて。いや、そんなにひどい映画じゃないよ。過度の期待をしなければ。 「ひまわり」のリバイバルに行けば良かった。そっちで思いっきり泣きたい。 ネタがバレバレの日本版予告編ではなく、海外版の方がいいよ。 |
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2011 12,18 17:12 |
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こんにゃくえんまの朝太の会へ。あと何回この名前で開催されるのかな? 受付には、奥様のたばちゃん、息子の可愛い赤ちゃん、そして朝太さんのお父さんも毎回いらしていてとってもアットホームな雰囲気だ。 ほたる 「元犬」 本日のゲスト。最前列にお子さんが座っていたので、このネタにしたのかな? 犬が人間になる前から人間みたいだったよ。(笑) 朝太 「粗忽長屋」 これは、鉄壁なネタ。不条理な設定の中に、落語の面白さと登場人物のそそっかしさが描かれていて何度聴いても可笑しい。朝太さんの描く二人の粗忽者も楽しさいっぱいだった。 仲入り前に踊りが観られるのもこの会の魅力の一つ。 朝太 「文七元結」 朝太さんの人情噺は、初めて聴く。ほんわかキャラの朝太さんがどうこの噺をこなすのかがとても楽しみだった。 いやあすごかったねえ。あまり湿っぽくならず、笑いもちりばめながらとても良い噺になっていた。 特に、佐野鎚で自分の娘に素直に感謝の気持ちを表せない主人公の表情が最高にだった。続く大川で文七に出会う場面、文七が店に戻って主に訳を打ち明けるところもジーンときてしまった。 朝太さん、なかなかやるなあ。滑稽話も人情話も上手にこなす、すごい噺家になってきたなあ。 トリのネタもたくさん増やしていき、本当に来年の真打昇進が楽しみだ。 |
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2011 12,16 23:58 |
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細かい所はいろいろと不満が残るが、今年のアメリカ映画では恐らく最高の一本。久しぶりにブラッド・ピットがすげえなと思った。
野球のことは、全く分からないが、それでも奇跡の20連勝の場面は感動的だ。 ヤンキースなど金持ちチームがその資金力を武器にせっかく育てた有望な選手をどんどん引き抜いてしまい、貧乏チームはいつも優勝できない。それを打破するために取り入れた統計と数学によるセイバーメトリクスを用いて弱小チームであるオークランド・アスレチックスを強靭なチームに変えていった実話に基づく物語だ。 野球のことを知らなくても映画はものすごく面白い。チームを変えるために、固陋で保守的なスタッフをズタズタと切っていくその様は、見てていて心地良い。これは、スポーツだけでなく、ビジネスでも言える。これまでのやり方にこだわって、そこから抜け出せない組織は死ぬ。 ブラッド・ピットは、最高の演技を見せる。これでアカデミー賞が取れなきゃ、可哀想だ。補佐役のジョナ・ヒルもいい味を出している。ピット演じる主人公の悲哀は、本当に良く描かれている。 一方でもう一つの主役であるはずの選手陣は、パッとしない。トレードの駒として人間のように扱われない彼らの人生にも何人かスポットが当たれば、映画としてより深みが出たと思う。 それにしてもプロ・スポーツは、もはやスポーツでなくビジネスなんだと改めて感じる。セイバーメトリクス手法は、他球団も真似しだし、ボストン・レッドソックスは優勝してしまう。 映画は、チームの絶頂期を描いているが、現在のアスレチックスは低迷期らしい。一度は、革命的だった手法もいつのまにか平凡なものになり、次の変革が求められるのかもしれない。 この手法が良い悪いは別として、組織は変革しないと死ぬことを教えてくれるとてもいい映画だ。 栗4つ。ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン5にて。 |
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2011 12,10 22:25 |
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今やノーギャラでも出たいという俳優続出の名匠にまでなったスティーブン・ソダーバーグの新作。群像劇でそれぞれ出番は短いのに、大スターが大挙として出演している。それにしても、毎回毎回違った作風の映画を演出するものだ。
今回は、ウィルスに侵されてゆく世界を描く。アクション、エンターテイメントな『アウトブレイク』(これはこれで娯楽作として傑作だけど)に比べるとまるでドキュメンタリーのよう。恐ろしいまでのリアリティーだ。こういう時、人間ならこんな行動にでるだろうなと、どんどん引き込まれて行く。それを可能にしているのが俳優陣の演技だ。圧巻は、ケイト・ウィンスレットとグゥイネス・パルトロー。この二人の演技だけでも見る価値あり。良い役者が出ているとそれだけで映画は、ものすごいパワーを持つ。 往年の映画ファンには懐かしい、エリオット・グールドも出ている。ただ、エンドクレジットを見るまで気がつかなかった。(笑) ものすごくドラマチックな展開はないけれど、忍びよる見えない恐怖の演出には唸らされる。 栗4つ。ユナイテッド・シネマ豊洲 スクリーン9にて。 |
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2011 12,09 22:50 |
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前々から気になってはいたものの中々伺えなかった落語会に出かけてみる。駒込の住宅街にあるソフィアザール、ちゃんと地図を確認して行ったけど、簡単に見つけられず。クラシックのホールかと思いきや、普通の一軒家だった。玄関も普通のお家。これは、初めての人は、扉を開けるの勇気いるよなあ。
ぼたん 「権助提灯」 女の意地張り合い、やはりこれは女性ならではの味が出る。一方で汚く下品な男権助は、もう一工夫がいるね。 朝太 「三方一両損」 おっとりしてぽわーんとした感じの朝太さんだが、こうした江戸っ子の短期でべらんめいもすごく上手。 朝太 「風呂敷」 こちらも男気あるが学が無い兄貴分を可愛く演じていた。 ぼたん 「二番煎じ」 冬だなあ。今年ももう終わりなんだよね。酒と獅子鍋の場面がすっとぼけた味わいだったね。 終演後は、打ち上げ。ぼたんさん手作りおでんでプチ忘年会。楽しい会話、アットホームな落語会なんだね。 |
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2011 12,09 16:35 |
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森美術館で開催中の展覧会へ足を運ぶ。日本は、素晴らしい現代建築が数々あるが、海外の都市に比べると区画が小さく、街や地域全体の調和を考えると美しいシルエットになっているケースはあまりない。 戦後の復興の中で、個ではなく都市全体を設計をしたメタボリズムの建築を大画面のCG映像、模型、写真、設計図で再現した一大展覧会だ。 1960年代から見たあったかもしれない日本の都市の未来は、今でも斬新で革新的だ。全体として実現したものは無いが、その一部として今も残る建築が残っている。ウルトラセブンにも何度か登場した京都国際会館、銀座の旧電通本社ビル、中銀カプセルタワー、広島の原爆資料館、山梨文化会館など奇抜さと美しさの共存が素晴らしい。 大阪万博の模型も凄かったなあ。IBM館の資料も展示されていた。 大阪万博のパビリオンは、建築的にも奇抜で面白いものが多かった反面、複雑な構造故、取り壊しに多大な時間とコストがかかり、つくば科学博では簡単に壊せるパビリオンということで建築的にはちょっと面白みに欠けたな。 館内は、写真撮影禁止だけど、下記のレポートに詳しく出てる。 森美術館「メタボリズムの未来都市」展、レポート 膨大な展示資料に、結構長い時間いたけど、また来たいなあ。館内にあるラウンジに貴重な建築関連書籍がたくさん置かれており、自由に読むことができる。それまで入れるととても全部見切れない。 ついこの間まであった建築とかも、もっと見ておけば良かった、写真撮っておけば良かったなあとちょっと後悔。僕の住んでいる晴海も今住んでいるマンションが建つ前は、前川国男設計の晴海アパートがあったんだよねえ。戦前の幻の東京万博の建物も一つだけ完成したものがついこの間まで晴海にあったのに、今は取り壊されちゃったんだよねえ。残念、残念。 以前、読んだ下記の本のことを思い出し、また読んでみたくなった。
あったかもしれない日本の都市にイマジネーションを膨らませてみるのが楽しい! メタボリズムの未来都市展 森美術館 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階 2012年1月15日まで |
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