2006 09,07 10:30 |
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陸続きなのに船でしか行けない集落、船浮が見えてきた。見えている建物がこの集落の全てと言っても過言ではない。 海は、澄んでいて飲めるのではないかと錯覚してしまう。この美しい海で、真珠の養殖が行われている。 島に舗装道路は無いため、車は一台も無いそうだ。その代わり、どの家も自家用船を持っている。 集落手前の海。海の底がよく見える。船を止めると、そこには熱帯魚がたくさん。 そう、大潮で満月の今夜、珊瑚の産卵があると地元の人が言っていた。 集落の船着場の前には、観光客向けのお店が一軒、隣は琉球真珠株式会社の施設。 島バナナの木。島バナナは、モンキーバナナみたいに小さい。 これ、何だったけかなあ? 確か、イリオモテクマタケランの実だったような・・・。 |
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2006 09,07 10:10 |
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船浮沖に浮かぶ二つの島、手前が内離島(ウチパナリ)、向こう側が外離島(ソトパナリ)だ。二つの島は、重なって一つの島のように見えるけど、離れている。 内離島は、明治時代には炭鉱があったが、戦前は、重要な軍港があった。静かな湾、格好の隠れ家の地の利のこの島には、特攻隊の基地もあった。今は、ほとん どが崩れてしまっているが、この写真の場所に、特攻船が待機していた。幸い、米軍がこの海域に現れることはなく、ここから出撃することはなかったそうだ が、軍は、ここから引き上げ沖縄本土に兵を集約しただけのことかな? この島には、炭鉱跡が残っている。最盛期2800人の人口がこの内離島にあったそうだ。しかし、ほとんどが囚人で強制的に連れてこられた人たちだったそう だ。労働条件は過酷で、逃げ出せない島なので、故意に犯罪を起してこの島から去り刑務所生活をする方がよっぽど楽だったそうだ。 三井も一度、この島で炭鉱を開いたそうだが、マラリアの発生ですぐに手を引いたらしい。最盛期は、この島に学校もあったそうで、また対岸の白浜には、映画館もあったらしいので、昔は、賑やかだったのだろう。 炭鉱の入り口跡。 砂岩層なので、立ち入り禁止。こんなところで生き埋めになったらたまらない。 この島には、トロッコの跡や水風呂の跡が今も残っている。また、石炭のかけらがところどこに落ちていた。 |
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2006 09,07 10:00 |
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水深1メートルほどのミズオチ川を進む。干潮時は、水が無くなるこの川は、汽水域のため両側はマングローブの林だ。この植生が、本土では見られないなんとも神秘的な光景だ。 この川には、体長2メートルほどの大ウナギ、巨大な蟹のヤシガニとノコギリガザミなどが生息している。それからここで採れるシジミは、大人の拳大の巨大シジミだ。一つでもお椀に入らんさー。 汽水域に広がるマングローブ。巨大なサヤエンドウのような種を川面に落として遠くへ流すどくどくな木。根も土から出ているし・・・。 一番 驚いたのは、緑の葉の中に、数枚黄色い葉があること。ここは、汽水域のため塩分濃度が高く、塩分を一部の葉に集中させるのだそうだ。そうすると、塩分を集 中的に吸い込んだ葉は、黄色くなり他の葉が緑でいるための犠牲になって落ちていく。よく見ると川面には、落ちた黄色い葉がたくさん浮いていた。自然とは、 なんともたくましいものなのだろう。 川を進んでいくと、滝が見えてくる。これが、水落の滝だ。西表には、滝がたくさんある。神秘的な、ピナイサーラの滝、豪快なマリウドウの滝、竜頭の滝のようなカンビレーの滝など・・・。 この水落の滝は、それらの滝に比べると小ぶりだが、独特な岩肌を流れる日本の滝は、これまたどこか神秘的。本当にジャングルの秘境の奥地の滝という感じがする。 |
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2006 09,07 09:55 |
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これまで西表島は、何度か訪れていて、浦内川、仲間川をボートで上り、星砂の浜、月が浜、南風田の浜の美しい海岸を訪ね、由布島の観光施設に行ったりした。 今 回の目的は、船浮に行くことだったのだ。西表島は、沖縄本当に次ぐ二番目に大きな島だが、人口は2000人ほど。しかし、島のほとんどが山とジャングル で、おまけに島を一周できる道路はない。道路は、島の周囲の2/3にしか通ってなく、陸続きなのに船でしか行けない集落があるのだ。 以前は、もういくつか船でしか行けない集落があったのだが、今は、廃村になり、唯一残ったのが船浮集落だ。 白浜という西表道路の最端の港に行き、そこで船に乗り換えて船浮に向かう。 半島と島と珊瑚に囲まれた船浮は、穏やかで波も無い湾で、戦時中は、重要な軍港であったらしい。 水深は、もっと深いところで80メートル、台風の時も穏やかな海なので、嵐の際に船が避難する国際避難港に指定されているらしい。 穏やかな船浮湾を行くカヌー。この後、水深が1メートル前後の川の方へ入って行くのだ。 |
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2006 09,06 19:58 |
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パイヌマヤ・リゾートのレストラン。森と小川に囲まれた質素ながらもなかなかの雰囲気だ。 石垣島の地ビール。フルーティーな香りと味。 サミンの夕食は、コース料理の一品のみ。(アラカルトも若干有り) 島の素材を活かした創作料理になっている。 まずは、前菜の盛り合わせ。 ・もずくセリー寄せ シークヮーサー風味 ・シャコ貝の白子おろしポン酢仕立て ・ハンダマとポークの白和え ・黒紫米のライスコロッケ ・ヒカゲヘゴと牛蒡のキンピラ ・なまり節とトマトのブルスケッタ シークヮーサーは、もう本土でもお馴染みの果物。和名は、ヒラミレモンで、かなり酸っぱい。シーは、酸っぱいという意味らしい。大きさは、金柑ほど。可愛い果物だ。 ハンダマは、裏側が紫色の薬草。目と腎臓によいらしい。 黒紫米は、西表島で取れる古代米の一種でインディカ系のもち米。これをライスコロッケとにしたもので、かじると中は、紫。これが、まためちゃくちゃ美味い。こういう面白いものが食べられるのが旅の醍醐味だ。 ヒカゲヘゴは、シダ植物でゼンマイ状の新芽を食用にする。パイヌマヤの庭には、たくさん茂っていた。 シャコ貝も初めて食べた。想像より柔らかかった。 初めての食材にアイデア溢れる料理に大満足! メインは、アカジンミーバイのオーブン焼き 石垣島川平産米味噌仕立て。 アカジンは、ハタ科(ミーバイ)の仲間で、沖縄では、三大高級魚 の一つらし。また、これが美味いねえ。沖縄の魚は、本土で食べる脂ののった魚と違いかなりタンパクだけど、上にかけてある米味噌がまた信じられないくらい の美味しさで、和えて食べるとこれがまあ絶品!なのだ。もう、美味い、美味い、美味い! このお店のシェフ、すごいな。 ご飯かパンが選べる。当然、ご飯。 椀物は、アーサー入りの白身魚のつみれ汁。 アーサーは、これも沖縄を代表する海草。青海苔のような風味で、味噌汁にとてもよく合う。この味噌汁を飲むと沖縄に来たなあって実感。 パパイヤの醤油付け。 パパイヤの漬物とか佃煮とかよく見かけた。これが、また美味しい。 デザートは、島豆腐のティラミス仕立て。 島豆腐は、煮絞りでなく生絞りの豆乳に海水から取った苦汁を使って作られるものらしい。鉄製の重石をのせて強く固めるので、重さは普通の豆腐の二倍、チャンプルー料理で炒めても型崩れしないのだ。 豆腐のティラミス、これがまた、甘くなくて、されどとても美味しいのだ。デザートまで、島の素材で攻めてくるなんぞは、お主やるなあという感じ。これ、また食べたいよー。 |
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2006 09,06 15:04 |
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西表島には、温泉がある。日本最南端の温泉らしい。掘り当てたのは、結構最近で、数年前だったと思う。その隣に出来たのがパイヌマヤ・リゾートだ。 ここは、野外の温泉は水着着用。内風呂は、男女別で裸で入る。内風呂にも露天風呂がある。 沖縄に来て、険しい山々を見ながらの温泉は、どことなく不思議な気分だ。 温泉は、やはりその名も「やまねこの湯」。 温泉は、22時まで営業しているが、宿泊者は、24時まで入浴可。 誰もいない夜の露天風呂、月夜の下でつかる温泉は、とても贅沢だ。見上げると空には、コウモリが飛ぶ。蛙の声、虫の音、鳥のさえずり、風になびく木々が奏でる音楽にここは、本当に日本なのかと思ってしまう。 |
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2006 09,06 12:19 |
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西表島にやってきた。何年ぶりだろう。初めて来たのは、多分18年前。その頃は、秘境ムードたっぷりだったけど、最近は、洒落たリゾート・ホテルも増えて、ちょっとお気軽な感じが否めない。でも、やっぱり、この島は、日本の中で別格な存在。何とも表現できない自然がある。 今回の宿泊は、パイヌマヤ・リゾート。海辺というより、どちらかと言うと山岳リゾートの風情だ。西表島は、海洋の島というより、海洋の山だ。 パイヌマヤ・リゾートは、日本最南端の温泉である西表温泉の横にできたホテル。2階建ての低層で、森と川の中にあり、西表の山を借景する。 パイとは、「南」のこと。ヌは、「の」、マヤは、「猫」のことで、南の猫という意味だ。西表山猫を意識しているのかな。 ホテル内のバー。 小川に面したテラス。マイナス・イオンが爽快だ。 川のせせらぎ、南国の植物、飛び交う蝶や鳥、なんとも贅沢でゆったりとした時間が流れている。 |
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2006 09,05 23:23 |
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2006 09,05 22:39 |
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2006 09,05 21:00 |
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