2006 10,15 20:16 |
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京都・奈良へは、年に数回訪れる”仏像フェチ”の僕としては、外せない展覧会。今回は、一木作りの仏像だけを集めたというなかなか面白い企画だ。 どの仏像も、一本の木から作ったと思うと、先人の技巧と信仰にかける想いに敬服する。 京都や奈良の仏像は、完成された美しさがあるが、今回、興味深かったのは、地方の仏像。その素朴な味わい、特に木喰の作品群のユーモラスで思わず笑みを浮かべてしまった。 仏像って、ギリシア彫刻みたいな肉体美じゃなくて、お腹がぽこっと出ていたりして、何だか親しみがわくなあ。 顔が割れて下からまた顔が出てくる「宝誌和尚立像」は、見つめていると目がおかしくなって、とても不思議な雰囲気になってくる。 11月7日から展示替えなので、また行かなきゃ。 仏像 一木にこめられた祈り 国立博物館 12月3日まで 表慶館の修復作業は、終わったようで外観の囲いが外されていた。綺麗になったけど、何だか味気ないなあ。昔の古っぽさが良かったのに・・・。 常設展の国宝室は、「山越阿弥陀図」だった。浄土は、死後の世界でなくて、この世にあると表現した鎌倉時代の珍しい図。 本館の常設展示は、いつ来ても展示替えがあって、さりげなくすごい作品が置かれているので嬉しい。何度も通ってすごい作品に会えたり、昔みたあの作品に再会できたりする。 |
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2006 10,15 19:18 |
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ものすごく久しぶりに国立西洋美術館に行ってきた。多分、リニューアルしてから初どころか、社会人になってからは、初めてかも。最後に来たのは、あの「西洋の美術」展以来だ、きっと・・・。 いつの間にか地下に特別展用のスペースが出来ていた。そこでの展覧会なのだが、まずスペースが狭い。美術館というかギャラリーみたい。中途半端なリニューアルだったんだなあ。 ま た、そのせせこましい所に随分たくさん絵を並べていたなあ。ベルギー王立美術館には行ったことがないので、初めて観る作品がたくさんあった。今回のメイ ン、ブリューゲル(父)の「イカロスの墜落」は、墜落の過程でなく、墜落したその時をとらえていて、イカロスの足が海からまるで「犬神家の一族」のように 突きだしている。それも、とても小さく描かれていて、よく見ないと気がつかない。手前の農夫が、何事も無かったように作業をしているさまが、とても良い。 個人的に購入して部屋に飾りたいのは、デルヴォーの「夜汽車」。想像力がかき立てられる。 マグリットの「光の帝国」を見て、あ、ジャクソン・ブラウンの「Late For The Sky」のジャケットってこれをパクったんだなあと思いながら、なかなかバラエティに富んだ展覧会だったよ。 ベルギー王立美術館展 国立西洋美術館 12月10日まで。 ついでに、本当に久しぶりに西洋美術館の常設展も見てきた。 昔と入り口と出口が逆になっていた。(笑) 懐かしかった。ルノアールもモネもゴーギャンも、子供の頃見た記憶と同じ絵がそのままあったよ。 |
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2006 10,14 23:22 |
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久しぶりの黒門亭。腰が痛くなるけど、やっぱりここは、じっくり落語を聴けるので素晴らしい場所だ。
市丸 「転失気」 今日の前座さん。以前より格段に成長している。表情も出てきた。 菊六 「湯屋番」 歌舞伎役者みたい。 金翔 「紙入れ」 このネタ、十八番になりつつある。おかみさんの描写、気味が悪いほど女。今日、一番笑いをとっていた。 まくらで「今日は、太る二つ目の会」には、笑った。 朝太 「素人義太夫」 いつもニコニコ落語界の癒し系のキャラ。古今亭は、「寝床」のサゲまで行かない。 この人の人情噺とか聴いてみたい。どんな風になるだろう。 小権太 「試し酒」 下町生まれの江戸の噺家。なのに田舎者の久蔵さんの雰囲気がとてもよく出ていた。 |
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2006 10,14 22:24 |
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工芸館の写真だけ撮りに来たつもりだったのだけど、中の展覧会も観てみた。「ジュエリーの今:変貌のオブジェ」というもの。 ジュエリー=宝石と思ってたけど、展示されているのは、宝石系は少なかった。ジュエリーとは、「装飾品、装着品」ということだったのか。 展 示されていたブローチやネックレス。その想像を超えるデザインと造形美に感動してしまった。えー、こ、これを装着するの?って思うくらい大きなオブジェの ついた指輪や、埴輪やポケットをあしらったデザインのブローチには、思わず「売ってくれー」って叫びそうだった。藁(?)でできたようなネックレス、古代 エジプト王朝の王様が付けるんじゃないと思うくらいの首からかける装飾品には、びっくりするやら魅了されるやらで、想像以上に素晴らしい展覧会だった。 日本人の造形に関する想像力ってすごかったんだなあ。なんかすごく感激しちゃった。 常設の「人間国宝・巨匠のコーナー」の作品にも、もうとろけるくらいにうっとり。お金があったら買いたい。お金を出しても売ってくれないのかな? ジュエリーの今:変貌のオブジェ 12月10日まで 国立近代美術館工芸館 |
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2006 10,14 20:30 |
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東京に残る煉瓦建築の中でもその外観の美しさで圧倒的なのがここ旧近衛師団司令部庁舎、現・東京国立近代美術館工芸館だ。 明治43(1910)年の建築だが、内部は、意外と普通で、ロビーと階段の辺りだけ、なんとも言えない雰囲気を醸し出している。 煉瓦建築は、青い空に映えるなあ。 この建物、残念ながらちょっと奥まったところにあるのと、高速道路が目の前を走っているので、どうしても街中の風景に溶け込んでいるという風情ではない。こうした建物が日常の街角にあると素晴らしいのだが・・・。まあ、でも街角にあったら壊されているのかなあ・・・。 今は、工芸館というちょっとマニアックな展示をしているので、いつ来ても空いているのがありがたい。ゆっくりと鑑賞できるので、僕は、ここ大好き! |
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2006 10,14 19:33 |
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モダン・パラダイス展に行ったついでに常設展も観てきた。近代美術館に来るのは、久しぶりだなあ。なんかレイアウトがずいぶん変わってた。
常設展もなかなか面白かった。どれくらい展示替えってしているのかなあ。もっと頻繁に来ようかな。 常 設展の中の特別展示「ばらばらになった身体」も面白かった。頭、手、トルソと、人間の身体の部分を扱った作品の展示だった。トルソって、人間の顔とか手が もげたギリシアとかの出土彫刻のことだけど、それがかえって観る者の想像力をかきたてるということで、その後、あえてトルソだけ作る芸術家が出てきたとい う説明に、なるほどぉ・・・。 セバスチャン・サルガドの写真「セラ・ペラダ金山」に、なるほどこの展示のカテゴリーに入れたのは流石の選択。その高いセンスにこの学芸員に拍手を送りたい。 河原温の「浴室」という作品は、ちょっとグロテスクだったが、なんか見入ってしまった。 |
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2006 10,14 18:34 |
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倉敷の大原美術館と東京の近代美術館にある所蔵品で構成された展覧会。大原美術館は、以前訪れたことがあるので、観たことある絵が多かった。 それにしても、こうして並べてみると、大原美術館のコレクションってすごいなあと思う。しかし、この展覧会の期間中、大原美術館に行った人は、ちょっとがっかりすのでは。良い作品がたくさん東京に出張中。 個 人的には、セガンティーニの「アルプスの真昼」にまた会えて良かった。この絵、子供の頃、新聞で観て、大原美術館でも実際に観て、なんとも気に入っていた 作品。油絵なのに、色鉛筆で書いたような不思議なタッチ。中村彝の「エロシェンコ氏の像」も吸い込まれたなあ。時を超えて、描かれた人物の想いが伝わって くるようだ。藤田嗣治の「血戦ガダルカナル」もすごい絵だったなあ。 モダン・パラダイス展 東京国立近代美術館 |
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2006 10,14 17:36 |
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2006 10,14 16:37 |
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2006 10,14 14:41 |
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