2007 06,21 17:39 |
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期間限定の施設。いよいよ今月いっぱいで終了。現在は、「宇宙へのパスポート」と「星空の贈り物」という番組を交互上映している。入場料は、「星空の贈り物」が800円、「宇宙へのパスポート」が1000円。
今回、「宇宙へのパスポート」を観てみた。この作品、二部構成で前半は、プラネタリウム「メガスター2」が織りなす500万個の星空が現れ、時折詩人や一般公募された詩が表示され朗読される。この詩が退屈。眠くなる。 後半は、地球から太陽系、銀河系、ブラックホールまでと一気に旅をする。よくできた映像だが、あまりに速いのであっという間に旅は終わる。もうちょっと一つ一つの惑星をゆっくり見たかったなあ。 最近、流行のプラネタリウムだが、何もわざわざ観るほどでもなかったなあ。品川のアイマックス・シアターで観た「宇宙ステーションからの実際の地球や宇宙」の映像の方が感動的だった。 |
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2007 06,20 23:43 |
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主人公は、「居残り佐平次 」。「品川心中」や「三枚起請」、借金の形に遊郭に預けられている少女の名前がおひさ、父親は左官屋じゃないけど長兵衛、その父親が大工でこれまた借金の形に道具箱を取られているなど、とにかく落語、落語、落語がふんだんに取り入れられている。 笑えるし、フランキー堺はとっても素晴らしいのだけど、「居残り佐平次 」、「品川心中」、「三枚起請」を本当に落語で聴いた時に自分の頭の中に広がる想像の世界と較べると、映画の世界は陳腐でものたりなかった。 栗3つ。 京橋・近代フィルムセンターにて。
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2007 06,17 23:46 |
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前半、主人公が定まらず、いろんな人にフォーカスがあたり進行していく様は、ドキュメンタリーのようで、事件が実際にあったというのが伝わってくる。白昼湖畔での殺害シーン、夜の住宅街の歩道の情景は、なかなかの映像で、その時代の雰囲気がよく表現されている。 中盤が、なかだるみ。 後半、ジェイク・ギレンホールが主人公になってから、一気に犯人像へ迫るのだが、正直、最初の殺人から何年もたっており、一人緊張感を保ち続けるイラストレーターへの感情移入は、なかなかしにくい。 それでも、60年代、70年代のサスペンス映画の雰囲気をたっぷりと持ったこの作品は、ある種の郷愁を持って楽しめる。若い人には、面白くないかも・・・。 オープニング、サンフランシスコの遠景が出るが、一瞬、え、ここがサンフランシスコと目を疑う。そ、そうか、1969年には、トランス・ピラミッドもエンバカデロ・センターも無かったのだね。 緊張感はあるものの、中だるみの感がありで、栗3つ。謎解きの楽しみは、無いのであしからず。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン4にて。 |
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2007 06,17 23:45 |
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昨 日観た「銀座二十四帖」の正義感あふれ頼れる男とは違い、リストラされ女のヒモとして言いなりになる頼りない男を三橋達也が演じる。対する新珠三千代は、 つらい時代も力強く生き抜く女。一度は、離れてもやはりどこかで繋がっている男と女、成瀬の「浮き雲」のようだが、ここではそれほど悲観的でなく非業で狂 おしいまでの恋愛と憎悪は描かれていない。それは、今もどこにでも転がっている男と女の生き様そのものだ。 口では嫌いと言ってはみても、心はうらはら、それが人間というものなのねえ、というのをしみじみと実感できる映画だ。 なんと言っても自然な演技で圧倒的なのは、轟夕起子。ああ、あの轟夕起子だよ。黒澤の「姿三四郎」に出てたあの轟夕起子・・・。素晴らしい演技と存在感、昔の日本映画は本当にいい役者がたくさんいたなあ。 男の心も、女の心も、言葉ではうまく表現できない、可笑しくて切なくて残酷で温かい、これが人生なんだろう。 栗4つ。 京橋・近代フィルムセンターにて。
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2007 06,16 23:47 |
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歌とジョッキーに森繁久彌。ナレーションでなくジョッキーなのだ。ラジオのディスク・ジョッキーのようにお喋りしている。オープニングは、森繁の歌。いろんな説明をしながら、時に登場人物に話しかけたりする。 そ んな風にドタバタコメディーが始まったかと思えば、いつの間にか銀座の花屋と影のある女とのラブ・ロマンスへ、と思ったら「第三の男」を真似したようなサ スペンスへと展開していく。少女頃に絵を描いてくれた初恋の人、その人が描いた自分の肖像画のサイン G.M.、そのイニシャルの人物が生きている、それ がダークサイドのボスらしい、女の家の前でいつも写生をしている謎の人物と、なんとも盛りだくさんの不思議な映画。 物語はさておき、1950年代の銀座の街を探検するのが非常に楽しい。どこもよく知っている場所なのに、今と全く違う。銀座の街を水上バスが行き、都電が走り、見たこともないネオンが輝く。変わらないのは、和光の時計台だけか・・・。 月 丘夢路は美しく、北原三枝が元気ではじける。少女の浅丘ルリ子に、どこに出ているのか分からなかった岡田真澄、若すぎてよく分からなかった芦田伸介に佐野 浅夫、正義感の男三橋達也 、最後にちょっとしか登場しないのに、「第三の男」を思わせる陰影の中で圧倒的な存在感の河津清三郎 となかなか豪華なキャスティングだったねえ。 「ヒロポンなんてやめろ」という台詞が時代やねえ。 助監督に今村昌平。なんとも不思議な映画だ。笑えるサスペンス。 栗2つ。京橋・近代フィルムセンターにて。 |
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2007 06,10 23:48 |
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2007 06,09 23:49 |
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毎回楽しみな落語会。このところムーブ町屋が多いなあ。スタジアム風な斜面の会場なので、多分観やすいのだと思う。いつも最前列なので、分からないけど、多分そうだと思う。今日も、超満員だった。
松幸 「饅頭怖い」 すごーく久しぶりにこの噺を聴いた。「寿限無」とかこの噺とか、落語を知らない人でも知っているこれらの噺、僕は、何故か高座ではあまり遭遇しないなあ。笑顔で明るく演じられてたな。 吉幸 「権助魚」 つ、ついに7月1日に二つ目昇進が内定したそうだ。早く来い、来い7月1日、談志師匠の心変わりがないうちに・・・。 吉幸さんの「権助魚」は、何度も聴いているのに、笑ってしまうなあ。もう完全に自分の噺になっているね。 談幸 「三井の大黒」 談幸師匠、優しいお顔だけど、まくらは、かなりブラック。強烈な皮肉とブラック・ユーモアは、抱腹絶倒だ。 今 日は、「三井の大黒」かあ、ちょっと飽きたなあと思っていたが、噺が始まるやすぐにひきこまれた。ユーモア溢れ不思議な魅力たっぷりの甚五郎と短気な江戸 の大工とのやり取りが最高に可笑しい。時折挿入される小話も最高、サゲに挿入された三井記念美術館の小話は、意表つかれた、爆笑! ストレート松浦 ジャグリング 毎回、多彩なゲストが登場するのもこの会の楽しみの一つ。本当にバラエティーに富んだセレクションに、いつも感心してしまう。 今回は、ジャグリング。最前列で観てたので、ちょっと怖かった。今日は、2回ほど失敗して物が飛んで来たし・・・。(笑) でも、簡単そうに見えてすごい技なんだろうな。汗の飛び散りも半端じゃなかった。ものすごい体力とプレッシャーなんだろう。 談幸 「淀五郎」 最近は、歌舞伎も観るようになったので、こうした噺がより楽しめるようになった。歌舞伎を観に行った時は、逆に、あ、これあの落語のシーンだなとか、相互に楽しめる。 談幸師匠、袴で登場。芸に命かける役者の噺で、芯にあるのは真面目な噺なのだが、ところどころにぐさりぐさりと刃物でさすように笑いを入れる。 淀五郎に感情移入してしまって、由良之助を刺し殺しちゃえと思ってしまった。(笑) |
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2007 06,03 23:52 |
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2007 06,02 23:53 |
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大きなキャパだから安心していたけど、それでも開場時間より早めに行ったら、すでにかなりの行列。研精会の人気、恐るべし。 今日は、adoさんが隣にいたので、仲入り時に、疲れをとるツボを聞いたり、首や肩を押してもらったりした。adoさん、ありがとう。 市朗 「金明竹」 今日の前座さん。関西弁のくだり、もうちょっとゆっくりでもいいのでは、何を言っているのか本当に分からなかった。(笑) 遊馬 「たがや」 そっかあ、もう夏だよなあ。都会では、落語で季節感を感じる・・・。 声がとてもいい。噺家としては、とても大切なこと。それだけで、かなりのプライオリティー。 一之輔 「初天神」 こちらは、あえて?季節感を無視した正月ネタ。(笑) 生意気だけど泣き虫な子供と学はないけど優しくいい親父の掛け合いが最高に楽しい。キャラクター設定がよくできていて、また確固たる自分のスタイルを持っている素晴らしい噺家。 小駒 「辰巳の辻占」 どこから見てもいい人そうな小駒さん、後ろめたいのに悪びれない花魁の最後の台詞がいい。 夢吉 「狸さい」 見覚えない名前に誰だろうと思っていたら、春夢さんだった。そっか、そう言えば二つ目になったと以前聞いたなあ。この人、耳がでかいなあ。顔もお猿さんみたいで、愛嬌ある。こういう可愛いネタは、ぴったり。 三之助 「井戸の茶碗」 トリは、我らが三ちゃん。 最近、貫禄すら感じる。ちょっとした目線や仕草が、座布団の上だけでなくものすごく舞台空間を広げ、こうした大作を堂々と魅せる。観客を江戸の街角に引きずり込む手腕は流石だ。ちょっとした言い間違いがあったけど、それすら吹き飛ばす素敵な高座だった。 |
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2007 06,02 19:55 |
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しかし、ジャック・スパロウが再登場するシーンは、「マルコヴィチの穴」のようなシュール映像満載で笑った。まあ、真似と言えば真似なんだけど、ジョニー・デップのあのふらふらしたキャラクター設定には、やっぱりツボにはまる。 思ったほどひどい出来ではないが、このシリーズ、ジョニー・デップが出演したおかげで成功したのは明らか。彼の存在がないと、何でもない普通の映画だ。 もし、あとでDVDで観ようと思っているなら、絶対映画館で観ることをお薦めする。ラストの海洋合戦シーンは、ものすごい迫力で、これテレビの画面で観てもしょうもないものだと思う。できるだけ大きなスクリーンで観るべきだろう。 栗3つ。ドタバタ喜劇だった2作目よりはかなりまし。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン10にて。 |
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