2007 07,01 23:15 |
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2007 06,30 23:20 |
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上野を出て、品川の原美術館へ。ここも随分久しぶりに来たなあ。 なんとも不思議な絵だった。 裸の少女たち、ものすごい数の裸の少女たち。でも裸の少女は、皆おちんちんが付いている。その両性具有な少女たちを、銃を持った無数の兵隊が取り囲む、脅す。少女たちもある時は、銃を持ち応戦する。 絨毯(?)にくるまり巻物のようになった少女たち、顔だけ人間で体が蛾や虫になった少女たち、花々に囲まれた理想郷にいる少女たち・・・。不思議な世界だった。 狭い美術館だからしょうがないのだが、展示の仕方がすごく窮屈で見にくかった。 昔は、御殿山と言われたこの辺り。今でも周辺は、高級住宅街。美術館の中庭のカフェは、とても良い雰囲気。 |
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2007 06,30 19:23 |
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今日は、早起きできたので、朝早く上野の国立博物館へ行くことができた。次の目的地に向かうその前に、上野動物園に久しぶりに入ってみた。たぶん、17年ぶり。 入場料600円。17年前は、確か400円だった。 パンダって、今、一頭しかいないのねえ。一頭ではちょっと可哀想。パンダは、例のごとく寝ていた。でも、こっちを向いていたけどね。 動物園に入ってから、あ、失敗したと思った。夏、動物たちは、暑くてみなひれ伏していて動かない。動いていたのは、白クマと鳥くらい。白クマは、プールの中を泳いでいた。ペンギンも泳いでいると思いきや、岩の上で微動だにしない。いつも元気な猿山の猿も、止まっている。 アシカの赤ちゃんが可愛かった。 バク。好きなのだ。なんか人をバカにしたような顔して、夢を食うらしい。 夢を食う、キャラクター設定が素敵。 世界一動かない鳥、ハシビロコウ。 まあ、よーく見ていると動くのだけど。生きているから当たりまえだ。 でも、基本止まっている。首とか動くけど、体は止まったまま。場所も移動せず、ずっと同じ所にいる。 なんなんだ、この鳥。よく絶滅しないよなあ。天敵がいないところに暮らしているのだろうか? 好きな動物。猿、ゴリラ、バク、カバ。 ああ、でも一番は、やっぱりサイ。サイがたまらなく好き。この風貌がたまらない。 |
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2007 06,30 15:26 |
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レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」も終わったので、静かになったであろう国立博物館へ出かけた。 今日の目的は、水滴! なんとまあ、ただの水入れなのに凝ったデザインの素晴らしさに溜息。水滴単体としても美しいのに、硯箱のデザインとあわせ、一体となった時の調和も見事だった。 炭をすって書道、こりゃきっと心が落ち着くだろうな。 能面や絵巻、幕末の古写真、浮世絵など、どれも素晴らしかった。 あと、7月22日まで横山大観の「無我」も展示中。 国立博物館の敷地内に移築された旧因州池田屋敷表門、通称黒門。現存する数少ない大名屋敷表門の一つ。門がこれだけ大きいのだから、母屋はいったいどれほどの大きさだったのだろう。 |
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2007 06,29 23:30 |
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2007 06,24 23:32 |
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世界中から観光客が訪れるこの場所は、同時に全米から訪れる自殺者の世界最大の死に場所らしい。 この映画は、橋から飛び込んで自殺する人をカメラにおさめ、その遺族に行ったインタビューの記録である。 あ る者は橋から下を暫く物憂げに見つめ欄干を越え飛び込む、ある者は欄干を越えてから暫し考えてそして飛び込む、ある者は観光客の写真を撮ってあげその後飛 び込む、ある者は携帯電話で普通に会話して電話を切った後おもむろに飛び込む。飛び込んだ者は、ほとんど死ぬ。海面までの距離66メートル、人間一人が飛 び込んだだけなのにものすごい音がする。水面に当たった時骨が砕け、急流に体はのまれ、冬であれば水の冷たさに心臓発作で死んでしまうらしい。 あまりの自殺者の多さに、警察官は日常茶飯事で対応も冷静そのもの。何人かは助けられ、何人かは命をとりとめる。 遺族へのインタビュー、共通しているのは、自殺者は死ぬまでに多くの信号を出していること。気づいてもどうすることもできず、説得しても自殺しようとする人は聞く耳を持たない、なのに、飛び込む間際、止められた人は「本当は死にたくなかった」と言う。 人は、どうして自殺をするのか。それも、何故、わざわざゴールデンゲート・ブリッジまで来て死ぬのか。人間の心理は、まだまだ分からないことだらけだ。 朱色の橋から飛び込む姿を見て、東京のJR中央線の自殺の多いことを思い出した。東京でもわざわざ中央線に飛び込む人が一時期多発したようなあ。何か意味があるのだろうか。 いろいろ考えさせられるけど、ドキュメンタリーとしてはそれほど深みがないな。 ただ、最後に飛び込むジーンだけは、何かあらゆるものを超越した神聖な儀式のようにも思えた。 栗3つ。 109シネマズ川崎にて。 |
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2007 06,22 23:33 |
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このところ仕事が忙しく、久しぶりの落語。金馬一門兄弟会のこの会は、全編ネタ卸し。日々、勉強・稽古でネタを増やしていかねばならないのだから、噺家さんも大変だよなあ。
小んぶ 「小町」
初めて見る前座さん。さん喬師匠のお弟子さんだそうだ。眠そうな目、観客を一切見ない視線が気になるが、不思議な雰囲気でどこか魅力的。「道灌」を途中の小町のサゲまで。 金也 「千両みかん」 落語のいいところ。季節感があるところ。「千両みかん」がかかる頃、ああ夏だなあと思う。 随分、日焼けしてた。「手も真っ黒で今年の夏は、『お菊の皿』ができない」とまくらで。 考えてみたら、日焼けした健康そうな顔で、「崇徳院」やこの噺の若旦那もやりにくいかもね。噺家はあまり健康的ではいけないのか。(笑) それでもダイエットでちょっとほっそりした顔になったので、みかんを思って煩う情けない若旦那は、いい感じ。大旦那、主人公の番頭、みかん問屋もそれぞれキャラクターがよく演じ分けられていて面白い。 金八 「王子の狐」 この噺は、難しいと思う。金八師匠、こうした難しい噺に果敢に挑戦しているなあ。ものすごい展開がある訳でもなく、爆笑ネタが満載という訳でもなく、それでいて人情の機微がある訳でもなく、とにかくとても難しいネタだ。 狐を騙そうとする調子の良い男は絶妙。こうしたキャラをやらせた彼の右に出る者はいない。あとは、狐が化ける女だね。この女が、人間のような、またそうでないような、そうした感じが出てきたらこの噺、かなり面白くなるだろうな。 以前、別の人でこの噺を聴いた時は、退屈で退屈で仕方なかったが、今日は、とても楽しめた。 ぺぺ桜井 ギター漫談 もう耳にたこができるほど聴いているのに何故か毎回同じところで笑ってしまう。あの顔、あの風貌、卑怯なほど最強兵器の持ち主だ。それでいてギターの醸し出す甘美なメロディーとのギャップが最高に可笑しいのだ。 金時 「お直し」 この会の良いところは、三人がそれぞれ違った趣向の噺をかけてくるところ。自分のキャラクターと持ち味をいかした選択とそれを三つ並べた時のバランスの良さが毎回、すごいなあと思う。 こ の噺、いつかは金時師匠やるだろうなあと思っていた。人間の心の本質をつくこうした噺、金時師匠はとっても上手い。女房を女郎にしてその客引きを自分がす るというこの設定、考えてみたらキム・ギドクの「悪い男」に共通するねじ曲がった愛の形だが、既に落語の世界にあったのねえ。 生きるために自分の女房に男をとらせ、商売上の会話に嫉妬してしまう男、分かっているけどやっぱり分からない本当の心・・・。ああ、人間の可笑しさと切なさと可愛さがよく表現されているよなあ。 それにしても金時師匠、高座の上だと顔が違うなあ。落語の登場人物がそれぞれ本当にそこにいるみたいだ。 打ち上げは、池袋のライオンへ。 落語会の打ち上げとは思えぬ料理の皿だ。(笑) 打ち上げの雰囲気の写真は、金時師匠のブログをご覧あれ。一番下の写真は、師匠と僕。 金時ブログ 「ゴールドラッシュ」 |
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2007 06,22 15:36 |
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静かで神聖な空気が漂う館内、絵の醸し出す雰囲気のせいだろう。この時代、ヨーロッパでペストが大流行したせいもあり、その治癒を願って奉納された作品も多い。ペストにかかった時にできる肌の傷とキリストが処刑された時の傷をだぶらせて描かれた宗教画も興味深かった。 一番驚いたのは、その色。修復されたのか保存状態が良かったのか分からないけど、とても500年前の色とは思えぬ鮮やかさに心奪われた。照明の当て方も工夫したのか、絵がとても立体的に見えた。 ペルジーノ、ちょっと馴染みがないが、見逃すには惜しい展覧会だ。 |
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2007 06,22 12:37 |
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も のすごいコレクションを持っていると噂のヴィクトリア アンド アルバート美術館、まあ噂に違わず素晴らしい展示内容だった。今回、圧倒されたのが歌川広重の浮世絵。素晴らしい構図、躍動感、そして江戸時代にこんな表 現があったのかとびっくりする斬新なデザインにしばしば絵の前で立ちつくす。 それから今回、初めて見た琳派が描いた団扇絵。祭の時に配る団扇だったそうだが、粋なデザインと意匠に、これまたびっくりおったまげで、心の中で「欲しい、欲しい、欲しい」と叫んでしまった。 あまりに素晴らしいので図録を買った。中を見たら、5月の展示も素晴らしいものばかり、ああ、前半の展示も見たかったなあ。この展覧会、この後、全国巡回するみたいなので、追っかけることは可能だが、ロンドンまで行ってもいいかな。 |
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2007 06,21 23:39 |
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自分の関わったビッグ・プロジェクトが成功裡に終わったので、今日はその打ち上げに。店内がちょっと暗めだったのでピントがあわずボケた写真になってしまった。 これは、オードブル。人参のムース コンソメのジュレに雲丹をのせて。 大人数で行ったので一人一人サーヴされないのが玉に瑕だが、まあしょうがないか。 前菜たち。 こだわり卵とエストラゴンのオムレツ 赤ピーマンのソース アスパラガスをなんかの肉で巻いたもの 地鶏ささ身のグリエを全粒粉のクレープで巻いて 鯛のカルパッチョ 本日のポタージュ。 ズッキーニだった。 パスタ ハマグリと季節野菜のバベッティーニ イタリア産トマトとルッコラをのせて 特選牛肉とエリンギ茸のオーソブッコ風煮込み ポレンタのグリエとレモンオイルのアロマ デザートは、写真撮るの忘れて食べちゃった。ベリーフルーツのパンナコッタだった。 苦労をともにした仲間との会食、楽しい一時を過ごせた。 |
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