2007 08,01 19:44 |
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2007 07,30 11:47 |
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2007 07,29 23:48 |
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野戦病院に次々に運ばれてくる負傷兵、そして手術、延々続くその繰り 返しの合間のドタバタ・コメディーだが、ギャグが全然面白くない。構図は、なるほどふむふとうなってしまうシーンがいくつかあったが、ギャグはつまらな かった。アメリカ人が好きそうなエロ・バカネタばかりで辟易。 戦争とういう極限の環境下での狂気とユーモア、まあやりたいことは分かるけど、全然面白くなかったなあ。なんか舞台も全然戦争という緊迫感も緊張感も無いし・・・。 個人的には、アルトマンの映画で一番嫌い。 栗一つ。渋谷・ユーロスペース2にて。 隣 の席に座っていた女が、椅子を揺らして大声ではしゃぎながら笑っていたのですごく不愉快だった。手術のシーンでは、「いやーん気持ち悪い」なんて言ってい たが、この女の方が遙かに不気味で気持ち悪かった。ものすごく体を揺らしながら不気味に笑うので、「エクソシスト」で悪魔に取り憑かれたさまを間近で見て いるようだった。 |
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2007 07,29 17:48 |
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旅に必須だった煙草入れや印籠、お茶をたてるセットなど、江戸時代の旅行アイテムが素敵だった。印籠の細かい意匠、お茶セットを入れる渋い巾着、もう全部欲しくなっちゃう。 そして今回のメインの国宝「一遍聖絵巻」は、人物描写もさることながら、日本の原風景を描いた景色にうっとり。企画展は、大きく前半と後半に別れて展示替えをするのだが、絵巻に関しては、2週間毎に場面を替えているそうで、頻繁に通いたくなる。 そして圧巻は、江戸から長崎までの街道と航路を描いた金屏風「大日本五道中図」で、展示室いっぱいに並ぶその様は壮観。 また、歌川広重のもう一つの「東海道五十三次」は、宿場の景色を背景に全面にズームアップされた人物像が描かれていて興味深い。日本橋も江戸見物に来た地方の人が描かれていて、その表情、風貌、服装などがどれも面白い。所謂浮世絵顔じゃない表情が微笑ましい。 チケットの半券を次回持ってくれば、100引きになるリピーター割引もあるので、後半もぜひ行かねば。 昔の旅は、道中大変だったろうけど、今とは比べものにならなくらい美しい風景を見ていたんだろうな。 |
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2007 07,28 23:49 |
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遠藤周作の原作は、学生の頃に読んだが、映画は未見だった。小説にある冒頭の現代の勝呂医師のエピソードの部分は、まるまる無かったが、かえって映画の雰囲気に統一感が出ている。
それ以外は、原作にかなり忠実で台詞もほぼ同じだ。登場人物の心象風景のようにうねる海、舞台のセットのように簡素な空間での光と闇の陰影や独特の構図は映画的技法がこれでもかと美しく冷たく昇華され圧倒的だ。 戦時中、九州帝国大学医学部で行われたアメリカ人捕虜の生体実験。戦争という極限下ということもあれど、人間の尊厳を問う重いテーマだ。 個人的には、奥田瑛二演ずる主人公勝呂より、渡辺謙演じる戸田に感情移入してしまう。善悪や理性の問題より、その時代の生き方というのを考えてしまう。 「人を殺すということに無感動になってしまう」という戸田の台詞が強烈だ。この残酷な行為が何とも人間的だから胸に深く何かが突き刺さる。 栗5つ。スクリーンで観られて良かった。 銀座シネパトス1にて。 |
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2007 07,27 23:50 |
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アルトマンの群像劇の 最高峰と言っても過言でない。たった数日間に、多くの登場人物が交差する。すごいのは、登場人物の過去や現在そして未来に対して何の説明もないのだが、そ れぞれ少ない出演シーンの台詞や仕草でその人物の過去や性格、抱えている悩みや野望、悲しみを観客にそれぞれ想像させるところだ。とにかく役者の一挙手一 投足に人生が現れている。カレン・ブラックが花を受け取らないところとか、病室でマニキュアを塗るシーンとかねえ・・・。 キース・キャラダインとカレン・ブラックが提供し自ら歌う素晴らしい歌曲の他たくさんのカントリー・ミュージックの美しい名曲にあふれ、その歌詞がまた映画の台詞のようだ。 主人公のいないこの映画、地球のある街の姿を切り取り、実は誰もが主人公なのだ。 こういう脚本を書き上げ、映画にしあげるその達成感とやらはものすごいものだろう。人間の良い面も嫌な面も強烈に凝縮され、人生の頂点と没落をステージに投影する様に、遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」が重なる。 物語が終わり、クレジットが流れ、真っ暗なスクリーンに音楽だけがこだまする。何とも表現できない思いに言葉もなく暫く席を立てなかった。 渋谷・ユーロスペース2にて。栗5つ。
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2007 07,26 23:51 |
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「ナッシュビル」を越す48人の登場人物が織りなす群像劇。とある結婚式のたった一日だけを追ったドラマだ。出てくる人は、とにかく馬鹿を通り越して狂気じみているが、だんだんそれが普通の人に見えてくるのが不思議。とにかくストーリーは、とんでもない。 綿 密に練られた脚本と素晴らしい俳優陣でいつの間にやら物語に引き込まれる。キャロル・バーネット、ジェラルディン・チャップリン、ミア・フォローととにか く圧倒的な演技。そしてあの、あのリリアン・ギッシュも出ている。リリアンは、最初だけ台詞だけあるけど、映画の冒頭で死んでしまい、劇中ずっと死人の演 技だ。 ロータリーに披露宴に集う車がやってきて一斉に人が降りだすシーンや鏡やガラス、窓を使った映像レトリックには、やられたあとニヤニヤさせられる。 幸福と残酷、不安と安堵、人生ってその繰り返しなのだと、たった一日の出来事に凝縮されている。 渋谷・ユーロスペース2にて。栗4つ。 |
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2007 07,23 15:53 |
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2007 07,21 23:55 |
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池袋演芸場で開催された三本締めの会へ出かけた。今回で13回目。完全ネタ卸しの会。
小んぶ 「道灌」(小町のサゲまで)
三之助 「湯屋番」 文ぶん 「位牌屋」 れ紋 曲独楽 弥助 「らくだ」 気になる前座の小んぶ君。不思議な雰囲気だ。なんかおもろい。 三之助さん、ちょっと危なげだったなあ。冷や冷やしたよ。でも才能あるし持ち味あるし、まあ次回に更なる期待ということで。 文ぶんさん、似合うねえ、こういう噺。特に前半、本当にこういう人いそうだし、またずうずうしくも嫌らしくそれでいて憎めないキャラがよくできていた。しかし、この噺、何故後半、位牌屋にせにゃならんのだろう?たいしたサゲでもないし・・・。 れ紋さん、成田のみっちゃん(れ紋さんがそう呼んだ)をいじってた。「渋谷にマンション買って」とか言ってたけど、みっちゃんはお医者さんだよ。マンションくらい買えるよー。 弥助さんの「らくだ」は、良かった。この人、情けないキャラがすごく合うのは知っていたが、すごみのあるキャラも上手いんだねえ。 会の後、打ち上げにも顔出す。三之助さん、ウィスキーにやたら詳しい。今度、バーに連れていってね。そんでもっと蘊蓄聞かせて。 気づいたら電車が無い時間。 |
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2007 07,20 23:57 |
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今回の札幌出張の最大の目的(?)であった「じゃがポックルの入手」、札幌の街中探し周ったが、どの店も売り切れ状態だった。ホテルの人やタクシーの運転手などに「じゃがポックル目撃情報」をリサーチし、そこへ向かうもどこも完売。
あきらめかけていた頃、千歳空港の三越売店に何やら行列が・・・。迷わず並んで、ついに手に入れることができた。じゃがポックル入手! 今回の旅行で一番嬉しかったりして・・・。 空港の売店もあちこち探し周ったけど、三越の売店では朝と昼と夕方に分けてその日の入荷分を販売しているみたい。たまたまそのタイミングに並ぶことができてラッキーだったみたい。ただ、ものの10分ほどで完売。並んだのに買えない人がたくさんいた。 |
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