2008 03,21 11:14 |
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2008 03,21 11:10 |
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高松塚古墳は、国宝にもなっている女子群像の壁画で有名だ。劣化が激しくゆくゆくは石室自体を保存可能な施設に移築するらしい。現在、それまで応急処置のための作業が行われており、古墳は写真のような無残な姿に・・・。 発掘は破壊の始まり、このところの温暖化は、カビの繁殖の増加など悪影響の要因が多いらしい。 現在の高松塚古墳もものすごい設備になっているそうだが、それでもおぼつかないほど危機的な状況のようだ。 高松塚古墳のほど近く、模写を展示する施設がある。石室も忠実に再現されているが、思っていたものより遥かに小さくて狭い。有名な壁画以外にも多くの絵が描かれており、どれも当時の風俗を色彩で表現しているのが貴重だ。 宮内庁が管理していて考古学者に発掘させていないから、他にもものすごいものがまだまだたくさん埋まっているのだろう。古代日本の謎の解明のために発掘させたい気持ちと、古墳を破壊から防ぐためにそっとしておきたい思いとが拮抗する。 日本の原風景のような山里が広がっている飛鳥は、本当に美しい。 初めて来るのに懐かしい。そんな場所だ。 このような謎の巨石が点在している。これは亀石。柵で囲われているのが残念。こういうものが野原にでーんとあるのがいいんだけどな。 |
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2008 03,21 10:28 |
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近鉄特急に乗って出かける。 近鉄奈良駅は、地下ホーム。特急料金も500円となんとも安い。 近鉄奈良駅は行き止まりの駅。他の路線へも乗り継ぎもできないので、それほど混雑していない。というかちょっと寂しい感すらある。 7分ほどで乗り換え駅の大和西大寺駅。ここは、京都方面、大和八木方面などの路線が交わり、賑やか。駅前に近鉄百貨店やジャスコが入る巨大なショッピン グ・ビルのならファミリーがある。ただそれ以外は何もなくやっぱりちょっと寂しい。ならファミリーの中は、とても賑やかだったけど・・・。 ここで橿原神宮行きの特急に乗り換え。 橿原神宮駅で吉野行きの特急に乗り換え。この吉野行きの特急は、たった2両しかなかった。 意外とあっと言う間に飛鳥へ。近いねえ。 飛鳥駅前に土産物屋も兼ねた案内所がある。そこで飛鳥の地図をもらって歩き出すが、この地図がまったく使い物にならなかった。イラストで観光名所が描かれているが、いったいどの道に面しているのかまるで分からず、また道の描き方もいい加減。どうしようもない地図だった。 近鉄の駅で配っている地図か市販のガイドブックは必携だ。 |
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2008 03,20 21:35 |
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最初の日だけちょっと贅沢。宿泊したホテル日航奈良の鉄板焼「銀杏」へ。ここは、3年前に宿泊した時に来たことがある。その時は、まだ三井ガーデンホテルで店の名前も「花葵」だった。 料理長の長岡さんがとても親切で、話も面白くまた料理が抜群に美味しいので、3年前の滞在中何度か食事した。で、今回久しぶりに来てみてまた堪能してしまった。 先付け。胡麻豆腐にとろける。 サラダ。 赤蒟蒻、京都の焼き麩、エリンギ、南瓜など・・・。これを胡麻味噌とニンニク味噌でいただく。これがまあ絶品。このためだけにまたここに来たいくらい。 海鮮は、白身魚に帆立に烏賊に海老。鉄板焼きで食べると本当に美味しい。 黒毛和牛のフィレ肉。パンの上に載せてくれる。肉汁がパンに染み込む。 まずは、何も付けずに肉を食べる。良い肉は、何も付けなくても美味しい。 次は、塩だけでいただく。これも旨い。 その次は、塩を付け、裏側に山葵を付け、その上にガーリックチップを載せて食べる。もう昇天・・・。 続いてサーロイン。こちらは、脂身がある分よりとろける。 旨い肉は、塩だけで十分だ。 チーズを鉄板の上で溶かし、ガーリックチップを置く、その上で肉汁の染み込んだパンをぎゅううと押さえつけて焼く。スペシャル・ラクレットの出来上がり。あまりの美味しさに叫んでしまった。 サーロインの脂身ともやしをからめる。 ご飯。先ほどのにんにく味噌だけでペロっといけちゃう。奈良漬も旨いよ。 デザートの桜のアイスクリーム。春だなあ。 ラウンジに移ってコーヒー。 至福の時。ごちそうさまでした。 |
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2008 03,20 20:58 |
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ちょうど「入江泰吉 大和路巡礼-斑鳩の里-」という展覧会が開催中だった。本当に美しい写真だった。風景の美しさもさることながら、美しさを切り取ったその手腕に圧倒される。仏像は生きているようだし、戦後間もない頃の斑鳩の姿は、時を越えて何故か懐かしい。 |
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2008 03,20 10:01 |
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2008 03,16 22:06 |
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正直、「ビッグ・リボウスキ」以降の作品は、がっかりだったので、久しぶりに彼らの真骨頂を堪能したよ。 この緊迫感、緊張感は、まさに「ブラッド・シンプル」彼らの原点だ。荒涼としてどこまでも続く道、闇に迫る影、水滴や鏡やブラウン管に写るシルエット、何かもかもが「待ってたぜ」と叫びたくなる。 後半、ちょっとダレたが、ラストの台詞が秀逸。トミー・リー・ジョーンズが、いろんな人と話す本筋とは一見関係ない会話がなんとも意味深で人生観や死生観を脳味噌の片隅に釘を打たれたように引っかかる。 栗4つ。 日比谷スカラ座にて。
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2008 03,15 22:08 |
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他のこまつ座の舞台に比べるとミュージカル・シーンが極端に少ないが、楽しい会話とおどけの影にある当時の時代の厳しさがひしひしと空間を貫いている。 照明の使い方が見事で、狭く奥行きが無い舞台に広がりをもたらしていた。太宰のキャラも比較的明るく設定されており、舞台も楽しげな雰囲気に始終包まれる。 そして、二幕の最後の2場面の感情の爆発と切ないまでの青春時代の終焉が胸を打つ。平野愛子の「港が見える丘」のメロディーに涙腺が切れちゃうわあ。 辻萬長と田根楽子の存在感は、圧倒的! |
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2008 03,14 22:09 |
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この間、何気なく「草野キッド」を観ていたらいろんな芸人が出ていた。へのへのもへじだけで絵を描く芸人とかすごいなあと思いながら観ていたら、その後に、雨上がり決死隊のほとちゃんの元相方だというコラアゲンはいごうまんという芸人が出てきた。
見るからに幸薄そうな風貌なのだが、喋りだすとなんとも可笑しい。惹き込まれて大笑いしてしまった。今日も、「誰でもピカソ」に出ていたけどネタが長すぎて、ネタのタイトルだけ紹介して舞台から去るというちょっと残念ものだった。 ネッ トで検索したら、あったよ、彼のブログ。そこからネット上の動画のリンクもたくさんあって、思わず見入ってしまった。笑える。ネタは、とにかく長い。テレ ビでやりにくいだろうな。でもそれがなんとも落語っぽくていい。長いネタの中、ずっと笑いがあるのではなく、まるで一つの物語になっている体験談で、時折 ツボをおさえた絶妙な笑いどころがある。 可笑しくて、でもなんかどこか哀愁があって、いいわあ。 |
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2008 03,12 22:12 |
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毎度楽しみな金時寄席。18時30分開演ということでいつも前座さんに間に合うかどうかのギリギリなのだが、昨日は会社を定時に出て15分前に会場に到着。受付で金時師匠の奥様にご挨拶して、ロビーに行くと金翔さんがチラシを配っていて、「早く行かないと良い席なくなってしまいますよ」と言われた。会場に入ると、もうお客さんでいっぱい。なんとか前方の真ん中辺を確保。
小ぞう 「道具屋」
明るく元気ですがすがしい前座さん。 時松 「野ざらし」 テンポよく楽しい。多少オーバーアクション気味だが嫌味がなく、観客を惹きこむ。 金時 「味噌蔵」 初めてこの噺を聴いたのは、もう20年くらい前。小三治師匠だったが、腹がよじれるほど大笑いした。その後、別の噺家さんで聴いた時はくすりともせず一度も笑えなかった。「あれ、味噌蔵って面白い噺だった気がしたのになあ」と、その時、この噺の難しさを知った。「味噌蔵」で観客を沸かせることができる噺家はすごい。 ずいぶん久しぶりに聴いた「味噌蔵」だったが、前半は筋を忘れていた。 金時師匠の「味噌蔵」は、楽しかった。ケチ兵衛が奥さんの布団に潜り込むシークエンスには、顔の筋肉が笑みで緩んでしまう。後半の宴会の場面も本当に楽しく場内爆笑だった。欲を言えば、そろばんのどんがちゃかでもっと笑いが欲しいかな。番頭の本性が現れるあのシーンが、この噺の鍵だ。 金翔 「厩火事」 ”動”の時松に対して、抑えた風情の金翔さん。兄弟弟子どうしでバランスが取れた構成になっていた。 まくらの金馬師匠のエピソードが微笑ましく、本ネタとの対比がよく効いた。金翔さんは、女性の表現が上手い。長屋の女性なのでそれほど洗練されてはいないが、でも立派な髪結いで旦那を食わせてやっているという自負のある女を嫌味にならずちょっと可愛く演じていた。 ダーク広和 マジック シンプルだけど最初のロープのマジックに驚いた。ロープ一本でここまで魅せるのはすごいなあ。どうなっているのか全然分からなかった。「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・トラボルタみたいな決めポーズも笑ってしまった。 金時 「御神酒徳利」 この噺、生で聴くのは初めてだ。小心者の主人公とイケイケドンドンなその女房の対比が絶妙で抱腹絶倒だった。 その小心者の主人公が神奈川の宿でしてやったりと豹変するくだりは、すごくいやらしくて最高だった。そろばん占いを「チッチッ」とやるあの何気ない仕草も可笑しくてたまらない。 人間の喜怒哀楽というのが本当に良く出た噺だなあ。簡単そうに演じているけど、これだけ人を笑わせるなんて金時師匠は、やっぱりすごい。意表をつくくすぐりばかりで笑わせる落語家が多い中、ネタで勝負する金時師匠のような噺家が僕は好きだなあ。 終演後、打ち上げにお邪魔させていただく。金時師匠、金翔さん、時松さんの出演者に加えて、お囃子のはるさん、笑瓶師匠のお弟子さんの笑助さん、何故か金八師匠(笑)も参加されて楽しい時間を過ごす。 |
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