2008 08,30 22:23 |
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上野から日暮里に移動。雨が降ったり止んだりで、本当に面倒くさい天気だ。
松幸 「道灌」 このところ明るく余裕も出てきた感じ。 談幸 「野ざらし」 本日、二度目の「野ざらし」(笑)。重なる時は、重なるのよねえ。こちらは、最後のサゲまで。 ところで、この噺は、寄席では釣りのシーンで終わることが多いが、その後って何パターンあるんだろう。今日のは、幽霊が八五郎の家まで訪ねてくるものだったが、以前聴いたのは、幇間がからかいに来るものだった。 同じ噺でも、噺家によって全く変わるのが落語の魅力だね。 談幸 「質屋庫」 今日はねえ、この噺が楽しみだったのよねえ。夏の終わりに聴けてよかった。この噺、あまり寄席や落語会でかからないんだよねえ。 熊五郎のキャラクターがとっても楽しい。 談幸 「子は鎹」 「子別れ」の「上」と「下」。「中」は、さらっとまとめられたバージョン。 うるっとさせながらもそれほど湿っぽくはならず、爽やかな感動だ。 サゲが川の字だった。こういうのもあるのか。 |
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2008 08,30 18:25 |
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なんだか一日中、雨が降ったり止んだりの嫌な天気だった。雨というか、こりゃスコールだよねえ。もう東京も南の島のような気候になってしまったのか。
久しぶりの黒門亭。ああ、やっぱりここは贅沢な空間だ。でも足腰がつらいね。案の定、壁際のロイヤルシートから埋まっていく・・・。 歌すみ 「寿限無」
まくらもちょっと入れながら、長めの「寿限無」。 志ん馬 「三方一両損」 まくらもなく、いきなりネタへ。啖呵を切りながらも、どことなくはにかんだ表情が可笑しい。 八朝 「野ざらし」 フワフワして、常に動いている不思議な個性。はまると抜け出せない魅力。 「野ざらし」途中まで、それも唐突に終わった。(笑) 笑組 漫才 かずおちゃんが目の前に・・・。ド迫力!今日は、スーツの色が尋常だった。 お茶の間で漫才を聞いているみたいで楽しかったな。 八朝 オンステージ 「どうすりゃいいのさ高齢者」、「ふてくされ」の二曲を披露。志ん馬・かずおのほんわかダンサーズも助演。観客にコーラスや合いの手の強要(笑) 楽しいステージだった。 当然、買ったよ。八朝師匠のボーカルも魅力的だけど、ほんわかほんわかするホーンセッションが秀逸だ。 |
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2008 08,29 22:28 |
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金曜日は、在宅勤務の日ということで、18時ちょっと過ぎまで家で仕事。夜は、一之輔さんの落語会へ。会場に入ると、一姫二太郎さん、チナマルさん、ぱん ださんが既に最前列左側にいたので、その隣へ陣取る。ちょっと遅れてあけっち。さん登場。繁昌亭のお煎餅ありがとうございました。
朝呂久 「子ほめ」
政之助さんは、落語会に間に合わず。残念。 今日の前座さん。初めてかなあと思ったら、一度拝見していた。顔を見て思い出した。以前、「道灌」を聴いた。一之輔さんがまくらで言っていたが、確かに元不良っぽいキャラ。 「子ほめ」は、口調が文左衛門師匠ぽかった。 一之輔 「大山詣り」 まくらも楽しく、堂々たる高座だった。多少芝居臭いところがあったが、パワー溢れ、最後まで飽きさせない。 小雪 大神楽曲芸 いつも通り。明るく、華やか。今日は、指名した女性のまり投げ傘受け曲芸が5回?6回?くらいかかっていたかな。 一之輔 「唐茄子屋政談」 ネタ卸しとは思えぬ良い出来。ものすごく稽古しているんだなあというのが良く分かる。ネタ卸でここまで見せてくれるのは、すごい。今後またこの噺に出会うのが楽しみだ。 叔父さんがすごむ場面は、なかなかの迫力と気迫。 吉原田んぼの場面は、ちょっと湿っぽすぎた。吉原での思い出話と呼び声の交互のシーンにもう少しギャップが欲しい。 やっぱり、この男は、目が離せない噺家だ。 でも、その後合流し、6人で新橋の夜へ・・・。 お店で注文した太巻きのあまりの大きさに写真を撮る。今日は、大人しい酔い加減。 |
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2008 08,24 23:01 |
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2008 08,23 23:03 |
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朝太さん、結婚されたそうで、おめでとうございます。
まくらでちょっとオノロけ風だったけど、嬉しそうだったねえ。 歌ぶと 「桃太郎」
仲入りでこぶちゃん発見。嗜好が僕色に似てきたね。(笑) 今日の前座さん。11月11日から二つ目昇進で歌太郎さんになる。 今日は、まくらも長めだった。(笑) 松幸 「寄合酒」 歌ぶとさんが引っ込んでから、何故かまた前座の出囃子が・・・。 登場したのが松幸さんでびっくりした。なんで?なんで? そういえば、吉幸さんもたまごの会に出ているなあ。談幸一門と古今亭の交流なのかな? 八朝 「千早ふる」 志ん朝師匠のおかみさんのまくら、笑った。 ぽわーんとしたダメキャラを演じたら落語界で右に出る者がいない八朝師匠だが、すごみのきいたキャラクターも上手いなあ。なんかそのギャップが楽しい。 朝太 「かぼちゃ屋」 朝太さんの与太郎も、かわいくて楽しい。この人の風貌と雰囲気は、江戸の長屋にとても合う。 文楽 「替り目」 先日、病気で入院してらしたが、元気に復活。若者を労ういいまくらだった。 寄席では、途中で切られることが多いこのネタ。最後までやって初めてネタのタイトルが活きる。 マグナム小林 バイオリン漫談 着物姿で洋楽器を持っていると、なんかそれだけで怪しい。 バイオリンでいろんなものを表現。 タップダンスしながらのバイオリン演奏は、ばかばかしくて大笑い。 朝太 「抜け雀」 間抜けでお人好しだけど憎めない宿屋の主人、こういうキャラも朝太さんの真骨頂だ。これは、もっともっと稽古して、高座でかけてもらってぜひさらに洗練してもらいたいな。朝太さんでまた聴きたいなあと思うネタだ。 終演後、となりの築地本願寺本堂内でなにやらライブをしていたので、覗く。本堂内で幻想的なイルミネーションの中、コンサートが開かれていた。題して「本願寺LIVE他力本願でいこう!2008」。お坊さんが司会をしていて、不思議なステージだった。 |
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2008 08,22 23:05 |
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これは以前からずっとスクリーンで観たかった映画だ。 前半、男女の裸の交わりの中に挿入される広島の原爆関連のシーンは、まるでドキュメンタリーのよう。ドキュメンタリー出身のアラン・レネ監督らしさを感じる。 喫茶どーむでのフランスでの戦時下の悲恋が交差する告白シーンからは、もう息も付かせずのめりこませる。構成、台詞、脚本、カメラワーク、構図、ライティング、音楽、その全てが圧倒的で陶酔しながらも、頭を後ろからハンマーで殴られたような衝撃もある。 戦後間もない頃の夜の広島は、まるで別の惑星のような異空間だ。そこをさすらう男と女。狂おしいまでの恋の炎は、戦争の生々しい傷の記憶に揺らめき、また燃え上がる。 彷徨う人間の魂が広島とフランスの農村を行き交うなんとも鮮烈な映像にただただ圧倒される。これこそ映画だ。こんな作品を一本撮れたら死んでもいいと思った。 傑作。栗5つ。 早稲田松竹にて。
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2008 08,22 21:06 |
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カラー映像の現代のアウシュビッツから、モノクロの冷たい当時のフィルムへ。人間を生き物でなくモノとして扱うその行動には、今を持って何故こん なことを信じがたい。戦時下における人間の感覚の麻痺とは恐ろしいもので、死体の山、生首の山、中途半端に焼けた焼死体などが周りにゴロゴロしていても平 然と作業をしている。 人間とは何者なのか。そしてまたこういう行為を繰り返すことはないのかと考えさせられる。今もこの地球上で起きている紛争。人類は、何も学んでいないような気がする。 短いドキュメンタリーでたんたんとした記録映画だ。栗3つ。早稲田松竹にて。 ところでヴィクトール・フランクルの「夜と霧」は、みすず書房から出ているんだけど、学生の頃は、みすず書房の本が高くてねえ、あまり買えなかったよ。 |
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2008 08,17 21:07 |
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2008 08,16 21:15 |
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ルオーの絵、好きなのだ。黒く太い輪郭の人間は、まるで木彫りのマリオネットみたい。その黒い輪郭の間に鮮烈な色がおさまる。黒い輪郭は、時に人間の表情を、時に人間の筋肉を際立たせる。 圧巻だったのは、「受難」の連作。絵は、普通額縁に切り取られた風景が描かれているが、ルオーの絵には、絵の中にされに縁取りや窓があり、その向 こうにさらに切り取られた景色がある。この窓、物語によって大きくなったり小さくなったりする。限られた視野の向こうに広がる世界に想像力がさらにかきた てられる。 版画の連作「ミセレーレ」も鳥肌が立つような戦慄があった。黒い輪郭に黒い色のみ。それでも強烈に鮮烈だ。深遠な世界にひきこまれた。 |
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2008 08,16 21:11 |
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まあ、とっても好いていたよ。もう、俺の美術館?って感じで、ゆっくり、じっくり堪能しちゃった。人が少ない空間に美術品、そして涼しい、ああ至福の喜び。 テーマは、夏。それも江戸時代の夏。涼しげな滝や夏の涼の浮世絵、当時の夏の着物、調度品がどれもうっとりするほど素晴らしい。 両国橋の花火の賑わい、山王祭、蛍狩り・・・。当時の風俗を切り取った浮世絵に、暫し、タイムスリップ。東京が美しかった時代、見たこと無い風景なのにどこかしら郷愁を感じるのは何故だろう。 なんとも素敵なテーマの展覧会だった。贅沢な時間を満喫。 |
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