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2014 08,30 17:08 |
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ヴェネチア港から出航。乗船したMSCプレチオーサは、約14万トンの大型客船だ。実は、このような巨大客船がヴェネチア湾に入ってこられるのは今年の11月で最後になりそうなのだ。街ごと世界遺産のヴェネチアの文化財を守るため、ヴェネチア市が大型客船の湾内の航行を禁止する。12月からは、6万トン未満の船しかヴェネチア港に入れなくなる。一度に何千人もの観光客を連れてくる訳で、地元の観光協会や商業関係者は猛反対している。裁判所は、船の入港は文化財の影響は無い判断を下しており、いったいどうなるのだろう。 文化財は守りたい、でも街の経済も重要だ。そのジレンマをヴェネチアは抱えている。観光客にとっても、大型客船から見下ろすヴェネチアの街は、世紀の絶景とされ、やはり見ておきたいということで今回ヴェネチア発のクルーズ船を選んだ。 噂に違わず、これが現代の風景かと信じられないくらい素晴らしい眺めだった。 |
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2014 08,30 16:48 |
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ホテルをチェックアウトして、徒歩でローマ広場まで。ホテルから歩いて数分。ここからピープル・ムーバーと呼ばれるモノレールみたいな電車で5分ほどで港に着く。そこから乗船するMSC社のシャトルバスで港の乗船ターミナルまで。今年も昨年乗ったのと同じMSCプレチオーサに乗船する。昨年は、西地中海だったけど、今回は東地中海だ。前回は、途中の港から乗船したのでさしたる混雑は無かったが、今日は最初の港から乗るので数千人規模の乗客が並んでいる。手続き、荷物検査に大行列。昼前にターミナルに着いたが、乗船まで2時間近くかかった。 中世の町並みがそのまま残るベネチアだが、港エリアだけ超近代的だった。 ようやく乗船。キャビンは、こんな感じ。 今回のバルコニーは、前回よりはるかに広い。部屋の場所によって広さが変わるのだよ。 キャビンには、シャワーブースのみでバスタブが無い。スイートや上位カテゴリーの部屋には、バスタブがあるみたい。シャンプーとボディー・ソープは、付いている。歯ブラシや歯磨き粉、髭剃りなどは無い。 洗面台。 部屋の鏡は大きくて、立っても全身を映すことができる。乗船中、2回ほど正装でのディナーがあるので、お洒落したら全身を確認したいよね。 昼頃から乗船が始まり、全員が乗船手続きをして乗るまでに4時間くらいかかったかねえ。首にぶら下げているのがクルーズ・カード。乗船中は、このカードが部屋のキーになり、船内での全ての精算に利用できる。また乗船・下船時のIDになっている。このクルーズカードでシェンゲン条約以外の国にも入国できる。これは、びっくり。カードには、手続き時に撮影した顔写真の情報が埋めこまれており、乗船・下船時にそれで本人確認が行われる。 乗船後は、全員に避難訓練への参加が義務づけられている。放送が流れたら、部屋にある救難具を持って緊急時の集合場所へ。そこで救難具の付け方、利用の仕方を教わる。説明は、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語で行われるので4倍時間がかかる。分からない言語の時は、聞き流すだけで暇。クルーが、この様も写真撮影しており、後で客はその写真を購入できる。避難訓練まで商売気たっぷりだ。 |
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2014 08,30 11:18 |
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ヴェネツィアの玄関口、鉄道駅のサンタ・ルチア駅。ここが唯一のイタリア本土と橋でつながっている場所だ。もちろんこの駅に着いたら、もう手前に広がる水上交通しかない。 ちょっとした土産店、カフェ、隣接するビルにも数件のファッション店とカフェがある。 イタリア本土とを結ぶ列車。 駅の構内を出れば、この風景。列車で着くのも旅情があっていいよね。 駅周辺は、ホテルがたくさん密集しているので、旅行者向けの土産物店もひしめく。ヴェネツィア・ガラスの店も多い。 そして、こういう仮面舞踏会用のマスクも。こんなにいっぱいあると怖いよねえ。 いろんなお店で見かけたのが、右の緑のパン。なんだろうって、思っていたけど、ピスタチオ・パンだって。ちょっと食べてみたかった。 サン・マルコ広場だけではなく、どこを歩いても昔のまま。午前中、この辺りを散歩してホテルに帰った。さ、チェックアウトして港へ向かおう。 |
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2014 08,30 07:57 |
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2014 08,29 23:33 |
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ヴェネツィア滞在中、有名なフェニーチェ劇場でヴェルディの「椿姫」が上演されていたので、これは是が非でも観たいということでやってきた。夜の回なので、着物で参上。カジュアルな人もいたけど、さすが夜のオペラはゴージャスに着飾ったイタリア人がたくさん、でも負けてなかったねえ。「とても素敵」と外国の方にたくさん声かけられたよ。 ここフェニーチェ劇場は、ヴェルディ「椿姫」の初演の劇場。その場所で同じ演目が観られる機会にヴェネツィアを訪れたのだから絶対観なくちゃだよね。チケットも事前に日本で予約できた。フェニーチェ劇場のサイトから2階のテラス席の前列を確保。チケットは、予約してクレジット決済でPDFをダウンロード。 印刷しないとダメだったので、日本から印刷して持ってきた。入り口でバーコードを読み取って入場。簡単に購入できる、やはりインターネットは便利だ。 あまりに有名なオペラだが、イタリア語なので事前にDVDで予習してきた。実際は、英語の字幕があったが、字幕が舞台上部に表示されるので、ほとんど見られず。 今回は、舞台が現代に移されており、出演者のファッションはモダンで斬新。最初の舞踏会の場面もホテルの豪華スィートルームでのパーティーになっていた。大量の札束も舞う、すごい演出だった。2幕のヴィオレッタとアルフレードの父親との場面も、パリ郊外の家から黄色が鮮やかな公孫樹の森の中になっていた。しかし、舞台上に大量に敷き詰められているのは、公孫樹の葉ではなく札束。続く、ヴィオレッタとアルフレード再会のパーティーも現代的、ランジェリー姿で現代的ダンスを踊るかなりエロティックなものだった。ソプラノも良かったけど、アルフレードの父親役の俳優の声量と歌の上手さが抜群だった。カーテンコールの拍手も一番大きかったね。 同じオペラでも、解釈、舞台設定や演出で何度でも楽しめるなあ。本場で観られて、本当に良かった。 ヨーロッパのオペラ座は、本当に豪華だよねえ。 天井絵と豪華なシャンデリア。 始まる前の劇場内を見ているだけでも優雅な気分。 幕間に1階を探索。 ヨーロッパ中の都市のオペラ座で観劇したいなあ。 こちらは、フェニーチェ劇場へ向かう途中のスナップ。後方には斜塔が。日本人観光客ともすれ違い、「お着物ですね、素敵。でも暑くないですか?」と言われた。確かに日中は暑かったけど、劇場内と夜はちょうどよい感じだったね。 夜のヴェネツィアを着物で歩きながら、ホテルに戻った。 |
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2014 08,29 14:29 |
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世界に有名な広場は数あれど、美しさでその筆頭とも言ってもいいだろう。L字型の広場で海にも面している。青空を突きさす塔、音楽を奏でるカフェのある回廊、サン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿が完全なる調和を持って存在している。景観を乱す現代建築が一切ないのがヴェネツィアのすごいところ。 残念ながらサン・マルコ寺院の上部が修復中だった。 海に面する広場から見える景色。対岸の島にあるサン・マジョーレ教会。建築のトリエンナーレが開催中で、杉本博司デザインの茶室が展示されているとことで行きたかったのだけど、今回はいろいろあって行けず。 ドゥカーレ宮殿。ヴェネツィア観光のハイライトだけあって、ものすご人でごった返していた。 サン・マルコ広場から続く3月22日通りには、ルイ・ヴィトン、プラダ、フェラガモ、エトロ、グッチ、エルメス、ディオールと高級ブランド店が並ぶ。どこに行ってもルイ・ヴィトンはさすがの規模だが、イタリアだけあり、プラダ、フェラガモ、グッチも大きい。路上ではどうどうと偽物も売っている。 |
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2014 08,29 12:59 |
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今回の旅行で一番美味しかったお店。まあ、お値段もそれなりだったけど。料理もお店の雰囲気も、そして店員の一人一人が一流ホテルのスタッフのように丁寧で卒なく洗練されていて完璧。完璧なサービスは、本当に気持ちいい。外の喧噪を忘れさせる静かさとロマンチックな時間を体感できる。 パンは、4種類。どれも美味しい。 天気の良い日は、屋外のテラスで。値段がはるためか、年配のお客さんが多い。 ホタテのソテー。盛りつけ方も素敵。やっぱり、この辺がドイツと違うところ。 向こう側に小ぶりのホタテ、こちら側に大粒のホタテ。幸せ。 蟹とトマトのパスタ。絶品。 旬のポルチーニ茸をソースに、フィレ・ステーキ。もう美味しくてたまらん。 ただ、飲み物無しでこれで90ユーロほど。うーん、それなりの出費は覚悟だが、料理は美味しいし、スタッフの対応は完璧だし、またヴェネツィアに来たら真っ先にここを訪れたいほど。 何も知らずにふらっと入店したけど、出がけに入り口にあったミシュランのシールを発見。過去のものをたくさん貼られていた。やっぱり有名店だったのね。 サンマルコ広場から、高級ブランド店街を抜けた先にある。入り口は小さく、知らずに通り過ぎてしまうかも。
La Caravella |
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2014 08,29 12:46 |
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ヴェネツィアの迷宮を彷徨い始めた。もちろん地図は持っていたが、それでも迷う。運河に当たる行き止まり、目的の建物が見えているのにその方向への近道だと勝手に思い込んで進むとものすごく遠回り、そんなことを繰り返しながら、急がずゆったりと歩いた。ホテル周辺は、それほど人通りがない。 教会や広場はたくさんあり、その都度頭上に空がぽっかりと現れる。 リアルト橋が近づいてくると周辺は急に賑やかになる。ヴェネツィアの中では比較的高台にあり、古くから商業の地として開けたエリアらしい。なるほど市場もここにある。今では、観光名所となったリアルト橋を目指して多くの観光客が集まる、それを目当てにした土産物屋が通りに溢れ、また怪しい物売りも多数蠢く。 何度も架け直されたリアルト橋。最初は木造だったらしい。現在の石の橋が架けられて、すでに400年以上経っている。 ヴェネツィアの水の大動脈、グラン・カナル。目の覚めるような光景だった。まるで中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのようだ。もちろん往来する船は現代風ではあるが。天気も良かったので、空の青さの美しさとあいまって、暑かったけれども、心には涼しく爽やかな風が吹いた。 運河には、水上バス、水上タクシー、そしてヴェネツィアを代表する乗り物ゴンドラがたくさん行き交う。たくさん刺された長い木の杭は、ゴンドラが流れて行かないように係留するためのものだ。 高層の現代建築が一切ない眺め。水上交通しか入れないヴェネツィアならではだ。これを求めて世界中から旅人が訪れるのだな。 |
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2014 08,29 11:30 |
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今回宿泊したホテルは、パパドポリ。翌日船に乗るための前泊用なので、港近くのホテルを探していた。有名なホテルは、街の中心のサンマルコ広場周辺にあり、パパドポリなんて聞いたことなかったんだけど、以前はソフィテル・ホテルだったらしいし、現在もアコー・ホテルの加盟しているので大丈夫かなということで選んだ。 交通の中心地であるローマ広場から徒歩数分。思いスーツケースを転がして水上交通を利用する不便さを思うと、ここを選んだのは大正解だった。 昔の建物がそのまま残るヴェネチア旧市街には大規模なホテルは少ない。こちらのホテルもこじんまりしているが、この邸宅風情は、僕は好きなんだよねえ。午前中の到着だったけど、部屋が準備されていたのですぐに入れて良かった。チェックイン時に、ヴェネツィア市内の地図をくれた。これに通りの名前まで詳細に書いてあったのでとても助かった。あとで町歩きをしていると、外国人観光客から「それ、どこでもらったの?」と聞かれた。ヴェネツィアでは観光案内所では白黒コピーの読みずらいA4サイズの地図しか配っていなく、お土産屋で綺麗な地図を販売するという構図だった。また水上交通の一日券を買うと地図が付いてくる。詳細な地図は有料で、またそうした地図がないと確実に迷う。まあ、この街では迷うことがまた楽しいのではあるが。 ロビーには、ライブラリーも。 小さいながらもロビーには、バーカウンターもある。こういう雰囲気でお酒を飲むのもいいよね。 こちらは、部屋の窓からの風景。正面に教会と小さな広場。カフェもある。 ホテル前の小さな運河。映画のセットのような世界だが、これ現実。こんな街角が街全体で残っているのだから驚きだ。ホテルの窓から右を向くとこうした光景が広がっていた。 ベッド。ヨーロピアンだからちょっと小さめ。でも寝心地はいい。 カウチが大きくて快適。これでも寝られるくらい。 サービスのミネラル・ウォーター。 アメニティーは、なぜかアメリカ製(笑)。見た目のようにちょっと薬品っぽい香り。 バスルーム 冷蔵庫は、普通のだったので良かった。 ホテルの前は、車寄せならぬ水上タクシー寄せがある。 |
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2014 08,29 11:16 |
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フランクフルトから1時間半ほどでヴェネツィアのマルコ・ポーロ空港に到着。 預けた荷物がカジノのルーレットを模したターンテーブルで回っていた。16番に入ると何かプレゼントがもらえるとか。 ヴェネツィアに来るのは初めてだ。初めての空港だと、ここから街までの行き方が分からない。事前にさらっとガイドブックやネットで調べていたが、まあ着けばなんとかなるだろうと思ってた。 街までは、バス、船、タクシーなどで行けるよう。今回は、クルーズ船に乗るため港近くのホテルを予約してある。街の中心サンマルコ広場へは、水上バスか水上タクシーでしか行けないが、港近くのローマ広場までは車輪のバスやタクシーで行けるみたい。 自販機での切符の買い方がよく分からなかったので、Public Transportaionという看板の窓口で、とりあえずローマ広場までと言ってチケットを買う。6ユーロだった。ぶっきらぼうにバス乗り場を教えられ、空港ターミナルを出てそれらしきバスに乗ろうとする。荷物は自分で勝手にトランクに詰めろみたいな感じ。運転手に切符を見せたら、乗車日時を機械で刻印しろと言われた。そんなの最初に教えてよ、こっちは知らないんだから。 バスに乗って30分くらいでヴェネツィアの入り口ローマ広場へ。途中、線路と並行して走る橋を渡る。この広場までは、車と列車で来ることができる。ここから先は、水上交通か徒歩しかない。 ローマ広場でバスを降り、スーツケースを転がしながら小さな運河に架かる橋を渡る。橋は階段だけど、スロープの板が置かれていたので楽だった。橋を渡ってホテルはすぐそこ。こんなに近かったのか、ホテル選び正解! |
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