|
2008 10,05 20:25 |
|
|
2008 10,04 23:26 |
|
|
しかし、有名な序段の文章は、美しすぎる。「平家物語」と同じくらい、この「方丈記」には、美しい日本語のリズムと表現に溢れている。 地震、飢饉、遷都により荒れる都の表現は、一級のルポルタージュのようで、苦しむ人間の姿、腐り朽ち果ててゆく数万の民衆、路上で横たわる腐乱死体の無残な日常が強烈に脳裏に焼き付き目の前に見えてくるようだ。 そんな時代だったからかもしれないが、余計に彼の”人の世の無常”がひしひしと伝わる。見えてくるのは、そんな時代でも自分が可愛く、立身出世のために自己矛盾を正当化する人間の営みだ。 とにもかくにも至上の美しさを誇る名文に酔いしれた。 |
|
|
2008 10,04 20:28 |
|
|
京橋のギャラリーで開催されている個展を訪ねました。加藤雄太展-記憶と時間を巡って-という展覧会です。 加藤さんの個展に足を運ぶのは三回目。プライベートのブログが同じプロバイダーだった縁で何度もコメントをしあったりしていましたが、二年前に彼の個展に初めて伺いました。 僕も美術は好きなので、行く度に美術談義で話し込んでしまいます。今日も1時間ほどいましたかしら? 彼の絵には、共通のモチーフがあります。空と丘とその上に建つ家です。初めて伺った時は、その3つのモチーフは、明確な線で別れており、それぞれ が独立したものでした。二回目に伺った時は、それが揺らぎ始め、景色として見ていたものが、まるで脳みそのどこかにある心象風景のように思えました。岩絵 の具を使った色使いも深遠な世界を構築していました。 三回目の今日、モチーフは過去のものと同じながら、揺らいでいた風景は、今度は、互いに滲み始め、絵によっては、空と丘と家の区別ができないばか りか、それぞれが違ったもののようにも見えました。家は池に落ちて滲んだ月のよう、丘も中心に集約され別の何かになろうとしているようでした。 彼自身好きだと言っているマーク・ロスコをふと思いおこします。キャンバスに岩絵の具で描かれているのに、和紙に滲む墨のような独特な空間が広がっていました。 自身の心の中にある湖面に映った景色のような、彼の絵には不思議な魅力があります。同じモチーフだけど、見る度に変化しています。次に会う時には、どんな絵になっているのか楽しみです。 |
|
|
2008 10,04 13:29 |
|
|
豊洲のららぽーと内にある浮世絵美術館。美術館と呼ぶには、おこがましいほど小さい。小さなギャラリーといった風情だ。
しかし、一歩館内に入ると、ショッピング・センターの喧騒はかき消され、静かな別空間が広がっている。 僕が入った時も、僕を入れてお客さんが3人ほどだった。観る側としては、ゆっくり観れていいけど、ここが潰れないか心配になるほど。 今回は、隅田川の景色を描いた浮世絵展。どこも知っている地名、行ったことがある所ばかりなのに、同じ場所とは思えない。こんな美しい世界がここ東京にあったのかと、毎度毎度信じられない。 当時の古地図も飾られていた。吉原の周りが田圃だらけ。落語「唐茄子屋政談」を思い出した。 「隅田川の四季」展 平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO |
|
|
2008 10,01 17:31 |
|
|
だいたいにおいて、こやつの上から目線の一方的な思想は好かんのだ。何様のつもりなんだろう。 当時のいろんな風物詩が分かるのは興味深いし、落語のようにサゲがある小話は、なかなか面白いのだけど・・・。 とにかくそれほど関心しないこやつの思想には、なんかつまらん人間だなあと思う。 「方丈記」の鴨長明は、確かに、ちょっと負け犬の遠吠え的な色合いもあるのだけど、彼の自己を見つめる姿勢と文章表現の美しさは、やっぱり素晴らしい。 鴨長明の文章は美しいが、兼好法師は文章が下手だ。 扱う題材は、短い「方丈記」に比べると多岐に渡るが、別段心に残るものはないなあ。「枕草子」の視点の方が遥かに楽しい。 過大評価されすぎの書物だと思う。 |
|
|
2008 09,29 22:33 |
|
|
2008 09,28 23:38 |
|||
|
彼の映画で1本あげろと言われたら、迷うことなく「評決」(The Verdict)である。だいたいにおいて、悪がはびこり善人が悲しい目にあう方が現実的で好きなのだが、これは、真の正義を描いた映画だ。
飲んだくれのダメ弁護士の再生の映画でもあり、ラブ・ロマンスがあり、二転三転する物語の展開があり、裏切りがあり、信頼があり、そして何よりも正義の行使が鳥肌が立つほど感動的だった。 この映画でのポール・ニューマンの演技は、本当に素晴らしかった。正義がこれほどまでに感動を呼んだのは、彼の演技に他ならない。
ラストシーンも最高にいかしている。 さようならポール・ニューマン。 |
|||
|
2008 09,28 19:40 |
|
|
すごく久しぶりの落語だ。このところ平日は、忙しくてなかなか落語に行けない。10月もこのまま土日以外は、厳しそう・・・。10月上旬は、土日さえ厳しそうだ・・・。
会場で、一姫二太郎さん、NAHさんにお会いする。 一姫二太郎さん、本当は、都民じゃないのぉ? 市朗 「やかん」 もうすぐ前座も卒業。そろそろ見る目が厳しくなってくるね。 朝太 「片棒」 持ち時間の関係からか、まくらもなく、ネタも多少はしょり気味だったが、親父と三男の鉄三郎が秀逸。 柳之助 「竹の水仙」 芸協の武道派。(笑)されど硬軟どちらのキャラも芸達者だ。 THE GEESE コント つまらなかった。素人の学園祭の余興を見せられたよう。 兼好 「猫の災難」 とにかく芸達者。観客の心を今日一番つかんでいた。まくらから大爆笑。 オオタ スセリ ひとりコント 世の中には、この手の女芸人は、たくさんいるんだなあと思った。 面白いけど、同系列の女芸人と比べてと特に抜きん出る個性もなく、ああ、劇団の人なんだなあと感じた。 ニ楽 紙切り 今日は、注文のネタがありきたりで面白くなかったなあ。意表つく紙きりが見たかった。 一之輔 「百川」 このネタは、あまり好きではないのだが、一之輔さんなので、最後まで楽しめた。 四神剣の聞き間違いは、現代人には、面白くないと思う。 |
|
|
2008 09,23 22:42 |
|
|
白洲次郎は、死ぬ前に自分の写真や記録書物を自ら焼却してしまったらしく、あまり残ってないそうだ。彼が愛用した品々は、たくさん展示されていた。 場内は、前半が次郎コーナー。後半が正子コーナー。 正子コーナーの方が面白い。彼女の審美眼にあった織部焼きの器や屏風などが素晴らしい。 二人の住んだ部屋や食卓に並んだ食事の再現されていた。何とも贅沢で優雅だ。 白洲夫婦、生き方としては、憧れちゃう。 それにしても、物は残るけど、人間は死んで跡形も無くなるんだよなあ。そう思うとこれだけいろんな物を集めてもちょっと空しさも感じた。 http:// |
|
|
2008 09,22 22:44 |
|
|
「ウォンテッド」というとピンクレディーの歌を思い出してしまう。(笑) でも、この映画、まさにこの歌の文句にぴったり。あん畜生は、ただでは置かんのだ。 新しい映像表現と予告で謳っていたが、それは全部予告で見せてたね。「マトリックス」以上の映像的驚きは無いね。 ほんでもって迫力はあり、一応どんでん返し(途中で誰にもバレバレだけど)がありストーリーもちゃんと考えましたよー的なことは伺えるがいかせん、どうせCGでしょと思うとやっぱり興醒め。 シカゴの街中を周る列車ループでのアクション・シーンなんかもあるけれど、シカゴでループでアクションと言ったら、やっぱりあんた「フレンチ・コネクション」でしょ。「フレンチ・コネクション」面白かったねえ。ループとのカーチェイス、ジーン・ハックマン最高だったよ。 なんかねえ、運命の機織機あたりから苦笑止まらず、あららららの映画だったなあ。 栗2つ。まあ、迫力あるから、どうせ観るなら映画館だね。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン10にて。 |
|

![評決 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hiSQHYh6L._SL160_.jpg)

