2007 04,30 23:56 |
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期待が高かっただけに、肩すかしの感あり。交差する複数の物語が繋がるまでの前半は、なかなかだが、後半はかなり退屈。それに、銃弾と結びついているのは、父親の役所広司であり娘じゃない。 今回、並行して進行する物語は、それほど深みも無く、バベルなんて随分大きなテーマのタイトルを付けた割には、これだけなのかと、ちょっとがっかり。 しかし、菊池凛子演ずる聾唖者の孤独と性の目覚めの物語は、素晴らしい。正直、これだけで1本の映画にした方が見応えがあったのではと思う。噂に違わず菊池凛子の演技はとても良く、はっきり言って「ドリーム・ガールズ」のジェニファー・ハドソンよりかなり難しい役所だ。 東京を舞台にしたこの深淵で普遍的な物語は、素晴らしいが、他の国のエピソードははっきり言って退屈。 結局、世界をつなぐことができなかったのは、監督、お前じゃないか。 国籍を越えた素晴らしさがあるのが、音楽。なんとも表現できない旋律が秀逸。 監督がやりたかったことは、良く分かるが、なんとも消化不良気味。 期待しすぎた。栗3つ。 ユナイテッドシネマ豊洲、スクリーン10にて。 |
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