2005 11,19 23:54 |
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今日は、落語会のはしごなのだ。深川を出て急いで上野・鈴本演芸場へ。一九師匠の独演会だ。これは、毎年11月19日に開催されている会。
しょう木 「寿限無」 前座さん。こちらは、普通の寿限無。手の動きが不思議だった。 右太楼 「新聞記事」 テンポがあっていい。軽めの噺だが、前半のいいアクセントになっていた。 一九 「三枚起請」 まくらから、独特な雰囲気に大笑いしてしまった。結婚式での父親の気持ちと言わず、天皇になった気持ちとは、流石目の付け所が憎い。 一九師匠の風貌が、頭領にぴったり。切ない男心がよく出ていた。 佳声 紙芝居 昔懐かしい紙芝居。とは言え、僕は、子供の頃に街頭で見たという記憶はない。佳声さんは、上野の下町風俗資料館で、毎月第一日曜日に紙芝居を読んでいるそうだ。 最初の紙芝居は、定番の「黄金バット」。昭和初期を彷彿させる独特の絵のタッチ、不気味な骸骨の黄金バット、佳声さんの一人何役のお喋りに大爆笑。歌もあり、まるでミュージカルのようだった。二本目の「虹の御殿」も、可愛い絵と似ても似つかぬ台詞の応酬にこれまた大爆笑。 今日は、相撲甚句という紙芝居といい、なんか得しちゃったな。 紙芝居の前に、一九師匠と佳声さんの掛け合いがあったが、その時の一九師匠のどこか困った表情が可笑しかった。 一九 「柳田格之進」 この噺も大好き。こうした義理、人情は、現代社会からは、かけ離れている感があるが、それでも日本人のアイデンティティーの根底を見る思いがする。 同じ噺でも、噺家さんによって、随分雰囲気が異なる。それが落語の魅力でもある。この噺は、格之進、万屋の主、番頭、格之進の娘、それぞれが主役級の見せ場があり、それぞれに心の動きが重要となる。 一九師匠は、可笑しさを交え、丁寧に構成し、やっぱり最後には、観客を泣かせる、とってもいい雰囲気を持っている。 |
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