2005 11,20 21:34 |
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映 像は、あえて荒いものにしたのだろうか。古いフィルムを観ているような印象だ。アメリカ人がどうして世界から憎まれているのか、9.11に対する報復を考 えているのかをドイツ人監督の視点から覗いてみる。主人公の元ベトナム帰還兵は、狂気じみていて、姪役の少女をパレスチナ帰りにすることで調和させている が、主人公の親父の執念を正当化するだけの背景が乏しい。この俳優、顔がジョン・マルコヴィッチに似ていて、そればかりが気になる。 狂気な親父の一人芝居につき合わさせられて、結局言いたいことが、最後の男と少女の会話に集約されていて、この映画の製作意図がよく見えない。予想通りの展開に、ちょっと消化不良気味。 それでも、レナード・コーエンはじめ、選曲のセンスは、抜群に良く、ヴィンダース調の映像に酔いしれてしまう。 今年の映画の中では、鑑賞に値する部類のものだ。バート・ヤングが出ていて、懐かしさに涙・・・。 栗3つ。シネカノン有楽町にて。 |
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