2006 08,19 16:36 |
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この多くの日本人が知らない事実に目を向けた点は、とても評価できるが、ドキュメンタリー自体 は、普通の出来だった。優し気な風貌の中にも、力強い信念と厳しさを持つ奥村氏は、とても良いのだが、彼らのインタビューと現地を訪れて、現地の人にイン タビューするだけの構成は、今までのドキュメンタリーと何ら変わらない。そのインタビューで話される内容も、予想の範囲内で、別段新しい話も無い。 奥村氏と小野田氏の激論をもっと徹底的にやればいいのにと思った。証人探しも結局中途半端、奥村氏の奥さんへの打ち明けも無く、司法の問題にもっとメスを入れたりとかできないものなのだろうか? テーマは、面白いのに、普通のドキュメンタリーの手法で、予想通りの展開と結末で拍子抜けしてしまった。 なんか、取材が足りないんじゃないの? 時間が無いので急いで作ったという感じが否めない。確かに、時間は、無い。彼らが行動できる時間は、もう限られているが・・・。 この後、どうするのかが気になる。問題提起ができたから、こうしたことがあったことを知らしめることができたから、それでいいのだろうか? 今年は、ドキュメンタリーの秀作が多く「送還日記」などと比較すると、パワー不足。なんか、こう人間の心や魂に語りかけてくるだけのものが無いなあ。期待していただけに残念。 普通のドキュメンタリーだった。何かが足りない。栗3つ。 イメージ・フォーラムにて。 |
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