2013 09,15 14:45 |
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船の中には、フィットネス・センターもある。雨のジェノバから逃げ帰り、時間が余ったのでエキササイズに出かけた。一通りトレーニング・マシンが揃っている。 海を見ながらのバイク・トレーニング。こちらは有料のコーナー。10人集まって、トレーナーと一緒に実施。 利用には、何かあっても自己責任という書類にサインする。その書類は、日本語も用意されていた。バーベルなども自由に利用できるのは、ちょっと危ないかな? 全然苦しくないけど、そういう顔してみた。船に乗っていると食べて飲んでが進んでしまうので、こうしたトレーニングは必要だね。 分かりにくいけど、フィットネス・センターは、船首にあり、バイクのペダルを漕いでいると、あたかも自分の力で船が進んでいるような錯覚があり、楽しい。 船旅で、重宝したのが折り畳めるシューズ。今回は、カジュアル、フォーマル、インフォーマルの服装を持って来なければならないので、靴も数足スーツケースに入れてきた。加えてトレーニング・シューズもとなると靴だけで相当な荷物に。そこで、この折り畳めるシューズ、ジッパーが付いていてコンパクトな大きさになる。それだけでなく軽い。また靴底も柔らかく、フィットネス・センターだけでなく、甲板でのデッキシューズとしても重宝した。折り畳めば、スーツケースの空いた隙間に押し込められる。
フィットネス・センターとスパの共有ロビーにあったバーのフルーツ・スムージーがとっても美味しかった。この船のカフェやバー、レストランでは、どこに行ってもほぼドリンク・メニューで種類も値段も同じだったのだが、ここフィットネス・センターのバーでのみ新鮮な果物をたくさん使ったフルーツ・スムージーが飲めたのだ。あまりに美味しくて、ここを知ってからフィットネスを利用しない日も、朝、昼、晩と来ちゃった。 青リンゴのスムージー。他にもいろいろ果物を入れていたけど、何を入れていたのか忘れちゃった。 ここのバーテンダー、コロンビアの人で、最初はぶっきらぼうでつんつんしていて怖かったけど、何故か帰る時になっていつも笑顔で「またねー」となる不思議なおじさんだった。 |
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2013 09,15 14:07 |
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ジェノバの中心。18世紀にジェノバ総督公邸であったドゥカーレ宮、オペラ座、旧市街へと続く古いショッピング街とギャラリア、オフィス・ビルがある新市街へと通ずるジェノバ最大のショッピン・ストリートもこの広場を中心に伸びている。広場の下には、メトロの駅もある。 ジェノバのオペラ座、カルロ・フェリーチェ劇場 噴水の向こうに見えるのが、ジェノバ総督公邸であったドゥカーレ宮。中に入れたみたい。豪華でかなり奥行きがあり広いんだって。知らなかった。ジェノバのこと何にも調べて来なかったからなあ。ジェノバのことが書かれているガイドブックもあまり本屋で見かけなかったような。 オペラ座の裏手には、旧市街へと通ずるギャラリアが。入り口が修復中だった。イタリア国旗になっているのがお洒落。 ギャラリア。日曜なのでほとんどのお店がお休み。カフェが一店だけ営業していた。並行する隣の通りにルイ・ヴィトンやグッチがあったので、この辺りが高級ブランド街なのだね。 フェラーリ広場は丘の上にあり、左手に進むと坂道になっている。その坂道の両側に商店、レストランなどが密集し、ジェノバ最大の繁華街になっている。 建物の一階は、屋根付きのアーケードとして歩行者に開放されている。この通りには、ファースト・フードやカフェ、スーパー、ファッション・ビル、H&Mなどのカジュアル・ブランドが軒を連ねる。 建物同士が屋根で繋がっているので雨の日も便利。雨、多いのかな? ネオンの看板が歩道のアーケード内に張り出している。横への出っ張り方が香港っぽい。ちゃんと向こう側が光っている時は手前が消えており、交互に光ることでどちら方向から歩いて来る人にも見えるようになっている。歩道のデザインもとっても洒落ている。 結構な坂になっていて、広場から下るのは楽だったが、また戻るのは疲れそう。 この通りは、ベネトン、H&Mやネスプレッソなど営業しているお店もいくつかあった。小さいけどデパートもあり営業していた。 アーケードが切れて、屋根がなくなった辺りから雨が降り始める。だんだんと大粒になってくる。衣料品スーパーが開いていたので、傘を買う。余計な出費だ。15ユーロ。折り畳み傘、ものすごく品質が悪い。一度使ったらおしまいみたいな感じ。 この公園で写真を撮った後、豪雨になった。最近の日本のゲリラ豪雨みたいに土砂降り。 靴の中もズボンもびしょびしょ。アーケードのある通りまで行き雨宿り。止む気配いっこうに無し。地図もなくただ歩いて来たので、今いる場所がどこなのか分からない。タクシーに乗ってみようか。イタリア語分からないしなあ。メーター制じゃないと交渉面倒だし。 とりあえずiPhoneのマップで現在地の確認。やっぱり海外ポケットWiFi借りてきていて助かった。ちょっと離れた所に駅マークが。郊外列車の発着駅ぽかったけど、行って見ればタクシーもバスも集まっているだろうし、もしかしたらメトロの駅もあるかもとの期待を胸に向かう。それほど離れていなかったけど、雨脚が強く濡れる、濡れる。 古い建物を利用した郊外列車風の駅舎。撮影したかったけど、大雨の中カメラを出すのも面倒。幸運にもメトロの看板があった。古びた駅舎の中に入り、メトロの矢印の方へ。途中から近代的な明るいガラス張りの地下通路になり、新しいメトロの駅が。なんと始発・終点駅だった。ジェノバのメトロは、一路線のみ。切符を買って乗る。来る時、港の前にもメトロの駅があったから、そこで降りれば良い。路線図に、船のマークが付いた駅があったので、そこまで乗る。 後で地図で調べたら、雨で立ち往生していたのは、上の図のAgostinoの文字のnoの辺り。そこから、Brignoleという駅まで歩き、Principeで降りた。その頃には、雨も止み雲の合間から青空も。本当は、ジェノバの街でジェノベーゼを食べることがミッションだったのに、達成できず。また街中へ戻る気力もなく、服も靴も濡れているので船に戻る。 |
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2013 09,15 11:24 |
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「ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度」として世界遺産に登録されている建築群があるのがガリバルディ通り。ストラーデ・ヌオーヴェ(新大通り)と呼ばれていたが、1882年にイタリア統一に功があったジュゼッペ・ガリバルディにあやかって改称されたとのこと。建物が連なって婉曲している様は、ミニ・リージェント通りみたい。 かつて、ジェノバ共和国だった時代、貴族や身分の高い人たちの邸宅や迎賓館としての宮殿が多くこの辺りに建てられ、それが今もまるごと残っている。 柱は壁のちょっと威圧的とも思われる意匠が大邸宅を思わせる。 赤の宮殿(パラッツォ・ロッソ) 白の宮殿(パラッツォ・ビアンコ) 赤と白の宮殿は、現在ともに美術館になっている。往時の栄華が忍ばれる。当時の人がふらっと現れても驚かない、そんな街角だ。 |
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2013 09,15 11:00 |
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曇天のもと、そぞろ歩いてみるとどことなく世界遺産地区の入り口のようなところを発見。港で勧誘にあったオープンデッキのバスが道を曲がったので、その後をつけて来た。古びた教会が左手に見えた。しかし、バスは一瞬止まって、すぐに発進。外観だけで素通りだった。こちらは、徒歩。せっかくなので堂内に入る。 するとどうだろう、この眩いばかりの輝き。外観の地味さ加減からは想像できなかった。荘厳な建築に圧倒された。しかし、ここ、ネットで調べても日本語の情報が一切出て来ないの。だから、日本語の名称が分からない。英語のWikipediaとジェノバの地図で、イタリア語の名称分かった。17世紀のゴシック建築ということも。外界の喧噪が驚くほど遮断され、静かなことが耳に五月蝿いくらい。 黄金できらびやかな天井。多くの宗教画が色彩豊か。 何故に観光バスが素通りしたのか理解に苦しむ。 照明の当て方もすごい。 絵のように見えるけど、これ彫刻。立体的に彫ってあるの。びっくり。 ここは、訪れる人も少なく神聖な雰囲気が漂っていた。 この神聖な空間を守るために観光バスは、通り過ぎたのかな? |
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2013 09,15 08:03 |
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次の寄港地ジェノバに着いた。ジェノバは、イタリア最大の港を持つ都市。かつては、ヴェネツィアと覇権を競った海洋王国。現在は、人口60万人ほどでイタリア第6の都市だ。イタリアの二大クルーズ会社であるコスタと今回乗船しているMSCもここに本社を置いている。 丘にそって古い街並が貼り付いている。近代的なビルが数棟、背を伸ばしているが、全体的には昔ながらの姿が残る美しい風景だ。 イタリア最大の港だそうだけど、以前訪れたヨーロッパ最大の港オランダのロッテルダムに比べると随分と小規模な印象だ。 朝8時頃、港に着いた。ゆっくり朝食を食べてから街に出てみることにした。この旅行で初めての曇り空。船を降りると、観光バス会社の勧誘が待ち構えていた。相当しつこかったけど、歩ける街は、なるべく自由に歩きたく振り切る。 歩き始めると、街の中心までちょっと遠かった。やっぱり、観光バスを利用した方が良かったかなあと思いつつ、がんばってみる。今日は、日曜日で多くのお店が閉まっていて、街が静かだった。 |
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2013 09,14 20:12 |
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クルーズ2日目のディナーのドレスコードは、インフォーマル。フォーマルじゃないってことだけど、カジュアルでもなく、長ズボン(ジーンズはダメ)とジャケットも必要とのこと。(ネクタイは必要無し)でも、レストランに行ってみるとノー・ジャケットの人やどうみてもカジュアル(半ズボン)の人もいた。街のレストランなら入店できなさそうだけど、カジュアル・クルーズでのドレスコードは相当にゆるい。
サラダ イタリアらしくオリーブがたくさん ペンネ・ボローニャ 美味しいけど、この半分の量でいいなあ リゾット メイン ウィンナー・シュニッツェル 予想通りのお味 デザート シチリア島発祥のデザートでカンノーロと言う。シチリア島に行ったら食べようと思っていたのに、もう出て来ちゃった。リコッタ・チーズをベースにしたクリームに土地土地のいろんなものがトッピングされ、今ではイタリアのあちこちでポピュラーなのだとか。 |
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2013 09,14 14:31 |
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上を見ているとね、または丘の上から街を見ているとね、奇麗な街だ。 路面電車も走っていて、ヨーロッパな風情がある。 でも、ちょっと横道にそれるとね、とっても汚い。道路工事でアスファルトが掘られているところは、確実にゴミ捨て場になっている。ゴミや煙草の吸い殻は、道に捨て放題。人通りが無い道は、ちょっと怪しい雰囲気も醸し出していて怖かったな。 旧港近くには、大きな近代的なショッピングセンターがあり、隣接するデパートのギャラリー・ラファイエットもリニューアル中だった。(館内は営業していたけど、外観は全く工事中な感じで、最初営業していないのかと思った。) 現在、海岸地区で大規模な再開発が行われており、数年後に街のイメージも雰囲気も一変するかもしれない。 船に戻る。 キャビンのバルコニーから、再びマルセイユを眺める。遠目に見ると奇麗な街だ。(笑) そして船は、大海原へ。 |
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2013 09,14 13:57 |
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ジャジャーン。すごいねえ。実は、これマルセイユの中央駅であるマルセイユ・サン・シャルル駅。丘の上の宮殿に行くかのような広く長い階段。思わず戦艦ポチョムキンごっこでもしそうになる。まあ、オデッサの階段は、もっとすごいんだろうけど。 大きなスーツケースを持ってここを上り下りしている人がいたけど、左横の通路にエレベーターとエスカレーターがあったみたい。それにしても、旅立ちも帰還もこの階段を歩くのは、どことなく旅情があるなあ。 階段を登ると広いテラスになっており、ここからの街の眺めも素晴らしい。先ほど登ったノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院も見える。 駅舎。素敵すぎる。手前側は古い建物を利用しており、向こう側に近代建築で増築されている。 駅構内。内部は、明るく近代的な雰囲気。 暑かったので売店で飲み物を買う。フランスに来たらBADOITだよね。フルーツ・フレーバーが好き。 階段を上から見下ろす。さて、降りて再び街の中心へ戻ろう。 |
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2013 09,14 11:31 |
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さて、丘の上のノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院に行きたい。でも歩いては無理。どうしよう。ガイドブックすら持ってない。そう言えば、シャトル・バスを降りた時、何やらお兄さんがパンフレットを配っていた。これで行けそう。
プチトランと呼ばれる機関車みたいな乗り物。でも自動車。どこでも乗り降り可能かと思ったらそうじゃない。U字型の港の端を回って乗り場に着く。2コースあった。丘の上に行くコースにする。8ユーロ。 途中見えた城跡? プチトランは海岸沿いを走るので乗っているだけでも気持ちがいい。 そして着いた。丘の上。プチトラン下車。好きなだけ観光できる。次々にやって来るプチトランに乗ってまた帰ればいいみたい。尖塔に立つ黄金の聖母マリアは、赤ん坊のイエスを抱きかかえている。 なんとまあ、ここからの眺めの素晴らしいこと。屋根がみんなオレンジなんだねえ。 小さい島は、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」に出て来るイフ島。牢獄だった場所。 寺院の門に可愛い子がいたよ。ここから先は、静かにね。 寺院の内部。きらびやか。 こちらは地下。 海も空も奇麗。 堂内を見下ろす通路にも登れた。 さて、街に戻るか。 |
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2013 09,14 09:00 |
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バルセロナを出港し、最初の寄港地はフランスのマルセイユ。寝て起きると、国も言語も違う場所にいるというのは不思議な感覚だ。船は、海岸沿いを航海するため、キャビンからはずっと陸地が見えていた。大海原を旅しているという感覚はないが、穏やかな海を行くのでほとんど揺れなかった。
大型客船は、マルセイユの新しい港の方に着く。そこから街の中心の旧港までシャトル・バスがあるというので、それに乗って出かけてみた。 高層の近代建築が無いので空が大きく青い。旧港では、その日採れた魚を売る屋台がまだ少し残っていた。汐の香りがする。丘の上に聳えるのは、ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院でこの街のランドマーク。こうした景観は、東京が失ったものであり、羨ましいと思う。 旧港を囲むようにオープン・テラス席を設けたレストランやカフェが立ち並ぶ。 この辺りは、奇麗に清掃されていて街並も美しかった。人口では、リヨンを抜いてフランス第二の都市になったマルセイユだが、それほど大都市である印象は持てなかった。 旧港には、動物のオブジェがたくさんあった。 あと、ダリ関連のオブジェ。 こんな面白い彫像も。これ、シンガポールのアートショップで売ってた。(笑) |
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