2014 07,16 20:59 |
|
以前は、一生に一度は見たいと思っていた祭だけど、9年振り二度目の祇園祭。宵山の風情が好き、なんて言ってられないほどの大混雑だ。これが東京だったら近づかない、家から出ないなんだけど、旅先だと大群衆に飲まれ、その波に身を任せてしまうねえ。
四条烏丸から烏丸御池までの通りの歩行者天国は、道の両脇に露店が並んで大賑わい。お店で売っているグッズは、最近のものが反映されており、ふなっしーとか妖怪ウォッチとかもあった。 暑いからかき氷も飛ぶように売れていた。お好きなシロップをかけて召し上がれ。 四条通りも歩行者天国。でも一方通行逆走禁止。明日、巡行する山鉾が提灯を灯して並んでいる様は、とっても幻想的。コンチキチンと祇園囃子が鳴り響き、前夜祭のムードは最高潮に。 各町に置かれた鉾には、ちまきを買うと登って中に入ることができる。隣接するビルから鉾の二階への渡り廊下が設置されている。明日、巡行する山車の鉾に乗ることができる、これが祇園祭の魅力のひとつ。市民に開かれた祭だなあと実感。 大通りにある山鉾もすごいけど、細い路地にでーんと佇む姿もこれまた迫力。 こちらは山の展示。巡行する山鉾以外にも、各家々が代々伝わるその家の名品、名宝を外を歩く人からも見えるように窓を開けて陳列しており、町中が芸術ギャラリーになったよう。大混雑の通りを少し離れて、そうした家々が並ぶ小道を歩くのも祇園祭の醍醐味だ。 しかし、あちこち一方通行になるので、宿泊しているホテルに戻るのが大変。 |
|
2014 07,16 17:06 |
|
出張で京都に行くことになり、なんとその日が祇園祭の山鉾巡行の日なので、前日入りして宵山も見ることにした。しかし、夏の京都は、暑い。どこか郊外のお寺を散策しようと思ったが、あまりの暑さに遠出するのが億劫だったので街中をぶらぶら。涼もうと京都国立博物館に行こうと思ったが、9月まで改装のため休館だった。 街は、宵山の準備で、猛暑の中だんだんと人通りが増えてゆく。 京都の三条、鴨川沿いのスターバックスは、さすが川床があった。 女子高生にうけそうなカフェラテのお店もあった。外国人観光客も看板を見て、店内に入って行った。 目的もなく祇園の方へ。 いつ来てもこの辺りは風情があるな。やはり、着物を着てそぞろ歩きたいが、京都の夏の暑さにいつもめげてしまう。春か秋にまた着物で来よう。 来る度、昔ながらの建物が徐々に無くなってきてはいるが、それでも中途半端な高さのビルが溢れる東京に比べると、京都の街には空がある。中途半端な摩天楼より、低層の町並みの方が贅沢だ。 現在稼働しているエレベーターで日本最古のものがある中華料理屋さん。 なんとグルメシティが閉店セールをやっていた。建物の老朽化のための閉店だそうで、ということはこの建物、壊すのか?初めて京都に来た時は、確かサカエという名前のスーパーだった記憶がある。 実はここ、松竹のビルで昔は上層階に映画館があった。現在、同じ松竹系のMOVIXというシネコンがこのちょっと先にできたので、今は閉鎖されている。それでも松竹とピカデリーのロゴが消えてしまうのは寂しいねえ。 新京極にこんなお店が。世界で2番めにおいしいメロンパンアイスの店。うーん、メロンパンアイスというカテゴリーに世界ランクがつくほどお店がたくさんあるんだろうか。 買ってみた。食べてみた。確かに世界で一番ではない。でも2番でもない気が。。。3番でもなく、4番でもないなあ。なんか普通のメロンパンに普通のアイスを挟んだだけだよね? 三条は、煉瓦建築もあり大好きな通り。 さて、大分陽も陰ってきたので、宵山へと出かけるか。 |
|
2014 05,24 14:55 |
|
五箇山の菅沼集落には合掌造りが9棟、同相倉集落には20棟、最大のここ白川郷の荻町集落には60棟が点在している。1つ1つの合掌造りの規模も大きく、敷地も広いので世界中から観光客が訪れている。静かな五箇山地区とは違い、こちらはまるでテーマパークのような賑わい。合掌造りの中には、民宿として営業しているものもあるので、そこに泊まって観光客が訪れる前の早朝や帰ったあとの夕刻・夜を体験するのがさらに素晴らしいと思った。 集落には、舗装されたメインストリートがあるが、観光目的の車両は集落内に入ることができず、川を挟んで対峙する駐車場に車を停め、この橋を渡って世界遺産地区に入る。 橋を渡った先に広がる世界は、日本の原風景。子供の頃、こういったところで過ごした訳ではないのに、どうしてこんなにも懐かしさがこみあげるのだろう。 これは、白川郷で最大規模の和田家の住宅。和田家は、地元の名主で風格ある佇まいだ。現在は、資料館になっていて内部を見学することができる。 世界遺産にも指定され、この姿を維持しなくてはならないが、茅葺き屋根の葺き替えには4000万円ほどかかるそうで、国の援助はあるものの、持ち主は数百万は用意しないとならないらしい。葺き替えには、結(ゆい)と呼ばれる村の援助組織が手伝うのが伝統らしい。自分の家の葺き替えを手伝ってもらう代わりに他人の家の葺き替え時は手伝うという相互協力の仕組みだ。 真夏のように暑い日であったが、二階に上ると田園から吹き抜ける風が優しくそして涼しい。 白山連峰も美しく、虹が不思議な形で出ていた。残雪の山の美しさは、格別。暑い日の清涼剤だ。 合掌造りは、庄川に平行して、すべてが同じ方面に向いて建っている。 和田家の分家である神田家も蒼々たる風格。 集落のお寺、明善寺の姿も美しい。 寺の鐘楼も茅葺き。 高台からは、集落が一望できる。まさに江戸時代の眺め。世界中から旅行者が訪れるのも頷ける。正直、こんなところが日本にまだ残っていることが驚きだったのと、どうして今まで来ていなかったのだろうと、たくさんの海外からの旅行者を見て我ながら不思議だった。 |
|
2014 05,24 13:18 |
|
世界遺産の白川郷の手前にある野外博物館。すぐそこに入場無料の世界遺産があるのに、別途入園料500円がいるためか、ガラガラ。 離村により失われつつあった合掌造りの家々を移築したものが、起伏ある地形に上手に配置され、小川あり、白山連峰の借景ありとなかなか貴重な空間を再現している。それぞれが資料館になっていたり、休憩所、売店などに利用されていて内部に入ることができる。 園内は、とても綺麗に整備されている。しかし、毛虫が驚くほど大量に木からぶら下がっていて、気をつけて歩かないと大変。今、毛虫の季節なのかな?それから虫もたくさん飛んでいる。でも、これが普通なんだよね。 人が住んでいないので、映画のセットみたい。 山の美しさには溜め息が出ちゃう。 園内で売っているよもぎのアイスクリームは絶品。 白川郷の大混雑を思うと、こちらの合掌造り越しに美しい山並みの写真を撮るのは賢いかも。 合掌造り民家園 岐阜県大野郡白川村荻町2499 |
|
2014 05,24 11:13 |
|
「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されている。奈良より先に世界遺産に登録されたのだが、正直ぴんときていなかった。しかし、高山の古い町並みと合わせて、こちらもたくさんの外国人観光客が来ている。 大規模な合掌造り集落がある白川郷は、岐阜県。こちらの五箇山は、富山県である。さらに五箇山は、20棟ほど合掌造りがある相倉集落と同9棟ほどのこぢんまりした菅沼集落がある。 訪れた日は、とても天気が良く、残雪が残る山並みも美しく、近代建築の無い風景は、まるで日本昔話の世界に迷いこんだよう。これぞ日本の原風景とその美しさに魅了された。 新緑も美しく、そして緑と言っても様々な色があるのだと改めて知ることができた。ちょうど田植えが始まった時節、これからまたさらに田園風景が素敵な風景を見せてくれるのだろう。 白川郷・五箇山のすごいところは、建物を野外博物館として保存しているのではなく、実際に人が住んでいるということ。維持するのも大変だと思うが残してほしい。 世界遺産になり観光客もたくさんやってくるようになったから騒々しくなったのだろうか。それでもここは、白川郷に比べると訪れる人が少ないので、より不思議な気分に浸れる。 合掌造りの元になった初期のもの。 着物で世界遺産。 こちらは、菅沼集落。さらに小さく、箱庭的世界。 |
|
2014 05,23 17:00 |
|
2014 05,23 16:50 |
|
高山と言えば、有名なのが高山祭。高山に来るまで知らなかったけど、高山祭は、春と秋の二回ある。そして、春の祭は、日枝神社のお祭りで、秋の祭りは、櫻山八幡宮のお祭りなんだって。
橋のたもとに威風堂々とした白い鳥居。 参道。両脇にはお店もある。 二の鳥居の奥に拝殿と本殿。 こちらの絵馬殿の裏からは、急な階段が伸びていて秋葉神社へと続く。秋葉神社と言えば、落語でもお馴染み、火伏せの神様だ。 境内には、高山屋台会館があり、高山祭の秋祭の屋台が展示されている。巫女さんが丁寧に説明してくれる。 京都の祇園祭の山鉾と比べるとかなり小ぶりだけど、今や高いビルに埋もれてしまう京都の山鉾より、低い建物ばかりのこちらの屋台の方が風景に映えるかもなあ。 館内では、秋祭のビデオ上映もあり、昼と夜の美しい祭の様子を見ることができる。このからくり人形の動くところもビデオで見られる。その精巧な動きにびっくり。 入り口で写真を撮られて、出口で販売するというディズニーランド商法にまんまとやられてしまったよ。まあ、一人旅だったので、実はこういうサービスがありがたかったりする。 そして、こちらの入場券で、もう1つの建物櫻山日光会館にも入場できる。 ここには、日光東照宮が1/10のサイズで再現されている。絢爛豪華ぁ〜。 櫻山八幡宮 岐阜県高山市桜町178番地 |
|
2014 05,23 16:47 |
|
2014 05,23 15:34 |
|
高山市は、古い町並みが残っていることで有名だ。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも三ツ星を獲得しており、わざわざ訪れる価値があるとフランスからも認められている。その効果があるのか、日本人観光客と同じかそれ以上の外国人観光客で溢れている。これは、すごいなと思った。近くに空港はないし、東京や大阪などの空港から列車を乗り継ぎここまで来ているのだろう。白川郷も世界遺産になり、それも合わせてということで皆来ているのかな。
伝統的建造物群保存地区と高山陣屋の間にある中橋辺りが観光の拠点。橋は、コンクリートだし、近代的な建築も見えるけど、それでもまだまだ風情がある。 この橋を渡る高山祭の屋台は、見てみたいなあ。 高い建物が無いっていいなあ。東京が無くしてしまった空がここにある。 古い建物が一番密集している通りは、観光客でいっぱい。観光客目当てのお店ばかりで、外観は古い建物だが、中はモダンで綺麗に改装されているところがほとんど。店が開いていると原宿の小物屋が並んでいるようで、ちょっとがっかり。 日本酒店の中庭。カフェ風になっており洒落ている。というか洒落すぎている。 せっかく着物を着て来たのだけど、人が多過ぎて、和な雰囲気にはなかなかならないな。 高山は、16時頃から店が閉まり始め、17時にはほとんどの店が閉店してしまう。まだまだ明るいのに一斉に店が閉まる。 しかし、実は、そこからがいい。買い物はできなくなるけど、散策するには店が閉まってからの方がいいのだ。 夕刻になると、ぐっと人通りが減る。 ゆったりと散策するなら、夕方がお薦め。ホテルの人には、夕方には皆店が閉まってしまうので、観光できなくなるから早目に夕食でもと言われたが、やっぱりそうせず夕方過ぎまでぶらぶらしていて良かった。 飛騨は、銘酒の里でもあり、造り酒屋がたくさんある。 これは、酒屋さんの目印。杉の葉で造った酒林(杉玉)。 |
|
2014 05,23 14:30 |
|
ホテルで着物に着替えてから、高山の古い町並みが残る地域に繰り出してみた。このために出張なのに着物を持ってきた。
まずは、高山陣屋へ。陣屋とは、江戸時代に郡代・代官が治政を行った役所のこと。屋敷の中には、お白洲の場もあり、裁きも行なわれていたのか。もともとは、高山を治めていた藩主の下屋敷だったそうだが、飛騨が江戸幕府の直轄領になったため、その屋敷を陣屋に改築したらしい。なんと現存する陣屋建築は、ここ高山ただひとつらしい。 一般的に3万石以下の城を持たない大名が陣屋を持ったため、質素で簡素なものが多く、明治になって簡単に破棄され更地にされ別の建物が建つなど、高山以外は全てなくなってしまったとのこと。 確かに広いんだけど、質素な感じ。まあ、調度品が何も置かれてないからそう感じるのかもしれないが。 こういう場所は、やはり着物で。ここ旅館にして、着物で宿泊できたら江戸時代にタイムスリップしたみたいでいいなあ。 奥の蔵は、現在資料館になっている。資料保護のために撮影禁止となっていたけど、明らかにカラーコピーした資料もたくさん展示されてたけどねえ。 復元された部分もあり、江戸時代の陣屋建築を今に伝える貴重な遺構だ。ただ、確かに質素で館内にそれほど驚くべきものはない。広いお屋敷という感じ。滋賀の草津にある本陣建築の方が建築的には遥かに興味深いものだったなあ。 高山陣屋 高山市八軒町1-5 |
|