2017 11,25 18:21 |
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大混雑必至で、そんな環境ではゆっくり作品に対峙できないと分かっていたので、当初は行くかどうか迷っていた。でも、やっぱり行って良かったな。 もちろん、東大寺の三月堂や興福寺の北円堂のように静かな空間で千年の時を超える会話とはならないのだけど、ここまで間近で見られること、仏像の裏の姿が見られるということでやはり貴重な機会だった。 全ての展示作品をじっくり鑑賞というのは、はなからあきらめていたので、以前興福寺の北円堂の特別公開で出会っていた無著菩薩立像・世親菩薩立像との再会に的をしぼりそこに1番時間をかけた。あるべき場所にある姿も良いけれど、こんなに近くで見られたことはやはり感動的だ。特に後姿には当時の色や剥げていない漆や着物の模様が残っているところがあり、そこから往事の姿を想像するに、なんとも言えぬ感慨深さがあった。 魂が乗り移ったかのようというのは、まさにこういう仕事を言うのだろうな。もの言わぬ彫像がこんなにも雄弁なのかと、何かを感じずにはいられない。 そして、また暫くしたら、奈良に行って運慶と再会したいものだ。 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」 東京国立博物館にて。11月26日まで。 |
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2017 11,24 18:27 |
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うかうかしている間にまたしても会期末ぎりぎりに。Twitterで現地で並んでいる人のつぶやきを見てみると、入場券を買うのに60分以上待ちとの情報が。金曜日は20時まで開館しているので金曜の夜を狙って出かけてみた。18時過ぎに行ってみたら行列無し。ということで入館。それでも館内は、そこそこの混雑。まあしょうがないよね。 大正から昭和初期に皇室に献上された美術品が並ぶ。当時最高の技術の粋を集めた伝統工芸品制作を指揮したのが東京美術学校。東京藝術大学の前身だ。今回、東京藝術大学創立130周年記念特別展ということで言わば里帰りした感じだ。 目玉は、今回の展示で皇居の外へ初めて出たという「御飾棚」。皇太子 (昭和天皇) ご夫妻のご成婚を祝して献上されたもので、皇太子、皇太子妃それぞれに贈られたものが対になって展示されていた。どちらも見事な螺鈿と蒔絵にうっとり。 「東京名所図」は、当時の東京市の地図と名所を扇に表したもので、古地図好きにはたまらない作品。 高村光雲の彫刻もいくつか展示されていて、どれも素晴らしかったけど、「松樹鷹置物」には圧倒された。鷹もすごいんだけど、動かぬはずの松の躍動感が恐ろしいほど。特に松の根がまるで上部の鷹のそれを代わって表現されたような何かを掴むような力強さが圧巻だった。 そして、二曲御屏風の鮮やかな美しさも鳥肌もの。日本の工芸、芸術って本当に素晴らしい。 技巧や表現の美しさもさることながら、当時の日本の美しい情景にも心打たれた。 皇室の彩 百年前の文化プロジェクト 11月26日まで 東京藝術大学大学美術館にて |
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2017 11,18 17:57 |
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2017 11,15 22:02 |
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2017 11,12 22:33 |
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今日は、銀座で串あげランチ。以前同系列の丸の内店に行ったことがある。銀座店の方が店内明るくてカジュアルな感じ。串揚げは、本当はカウンターで揚げたてを食べるのがいいのだけど、誰もカウンターに座ってなく、また広いテーブルに案内してもらったので、ゆっくりできて良かった。 ソースは、左から所謂ソース、梅、醤油、塩、レモン。それぞれおすすめのソースの前の網に串揚げを置いてくれる。 サラダ ホタテと海老の紫蘇巻き。ホタテ、うめぇ〜。 手羽先。カリカリの皮とジューシーな内側のお肉が美味。 アスパラガス、大好きなのだー。串揚げ屋さんだと大きいアスパラガスが出るから嬉しくなる。食べると北海道に行きたくなるなあ。 ご飯、味噌汁、漬物は、本当は最後だけど、一緒に出してもらった。お替りもどうぞ、だって。しなかったけどね。 セロリ 蟹爪と海老真薯の椎茸包み。どちらも美味しい。 うずらの玉子とヤングコーン。 牛フィレ。もうちょっと食べたい(笑) 車海老。海老も大好き。レモンと塩が抜群に合う。 チーズ揚げ。ブルーベリーソース。もはやデザート。 追加で注文した鱧。鱧、うめぇ〜。幸せぇ〜。ササミの紫蘇巻きも頼んだけど、写真撮らずに食べちゃった。(笑)まあ、外見はどれも変わらないからいいか。 デザートのゆずのアイスクリーム。ゆずは、すごいね。お口すっきり。 串あげもの 旬s 銀座店 東京都中央区銀座2丁目6の5 銀座トレシャス10F |
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2017 11,04 12:17 |
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久しぶりに美味しいラーメン屋さんを発見。入店すると酒粕の香りが。酒粕漬けの魚久に来たみたい。なんと酒粕のラーメン。酒粕濃厚ラーメン980円。思わず、旨いと声が出る文字通り濃厚な味。スープはねっとりしていて麺に絡みつく感じ。酒粕とラーメンが合うねえ。それにしてもいろんなバリエーションがあり、ラーメンとは本当に奥深し。具のチャーシューも美味しいが、油揚げがいい具合に汁を吸ってこれまた美味。 300円の気まぐれご飯も注文。小ぶりでちょっと足りない時にいい感じ。この日は、豚の角煮ご飯だった。エリンギも載っていてこれまた美味しかった。 お店は、新しくてとっても清潔で綺麗。席数が少ないので、混雑時は待たされそうだけど、またひとつ再訪したいお店と出会えて良かった。 お店は、銀座の路地裏にある。ふらっと歩いてたどり着くことは絶対に無理。(笑) 銀座 風見 東京都中央区銀座6-4-13 浅黄ビル 1F |
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2017 11,03 23:44 |
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久ぶりの歌舞伎に行ってきた。といっても初めてのスーパー歌舞伎。漫画のワンピースを全く知らないのでノーマークだったのだけど、会社の同僚が「すごく面白かったよー」と言うので、とっても気になっていたのだ。e+やぴあを見たらすでに売り切れていて、諦めていたところ、松竹のサイトではチケットが残っていた。ただ、もう一等席と桟敷席しかなく、1000円しか違わないのならと桟敷席を購入。
久しぶりの歌舞伎なので、着物を着て新橋演舞場へ。やはり桟敷席は視界が開けて観やすいなあ。 舞台には主人公のルフィの像が。開演前の動画では、ハッシュタグの宣伝やらタンバリンを買ってねと出演者による楽しいプレムービーが流れていた。 いよいよ開演。場内が暗くなり、音楽と映像がワクワク感を煽り幕が開く。おお始まったと思ったら、すぐに幕が降りた。舞台上の準備でちょっとしたハプニングがあり、15分ほど中断。何があったかは、市川猿三郎さんのブログに詳細が。時折、ディスコ役の猿三郎さんが状況説明してくれ、最初からやり直すとのこと。冒頭で良かった。舞台の中盤だったら、大変だったよね。(笑) ハプニングがありながらも、そんなことを吹き飛ばしてしまうほどのパワー溢れる、これでもかと観客を楽しませる演出、役者のサービス精神たっぷりのパフォーマンスに感激、感動の嵐だった。 猿之助さんは、この舞台中の怪我により休演となったが、尾上右近さんの若々しいリーダーシップがこの舞台を成功に導いたね。 早替わりによる一人二役(三役)、かっこよく決まる見栄、回り舞台、花道を使った演出などなど歌舞伎らしさ加えて、ワイヤーアクションやプロジェクターを利用した映像との融合、激しいアクションとスーパー歌舞伎ならではのド派手な展開にびっくりするやら興奮するやら。手が伸びる演出も面白かったなあ。 特に二幕は、ロッキーホラーショーのようだった。上演前に買ってねと紹介されていたタンバリンが大活躍で、観客も参加の大盛り上がり。これは、一等席の前の方は人気になるよね。多くの人がリピーターなんだろうな、もう慣れた感じで舞台の盛り上げに協力してた。参加型の感じが、これまたロッキーホラーショーみたい。 そして、桟敷席の魅力はお弁当を席まで運んでくれること。広いテーブルがあるので、ゆったりと食事をして優雅な気分。(笑) すごーく楽しかったけど、この幕に出てくる仲間たちは、今回は最初だけで本編ではあまり活躍しないんだよねえ。唯一、最初ぬいぐるみだったチョッパーが、生身の体で登場する場面の超絶可愛さは、ある意味クライマックスだった。市川右近ちゃん、可愛いねえ。 いやぁ〜、楽しかったあ〜。やっぱり、舞台はいいなあ。 スーパー歌舞伎II『ワンピース』 新橋演舞場にて、11月25日まで。 |
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2017 10,30 20:53 |
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サントリーホールでのコンサートの後、すぐ近くにできたロウリーズ・ザ・プライムリブ 赤坂へ。もともとARKヒルズの向かいのATT(赤坂ツインタワー)に日本一号店があったのだけど、ビルの建て替えにより恵比寿ガーデンプレースに移転していた。もといた場所ではないけど、初出店の地に再出店という形になった。昔、勤め先のオフィスがこの近所だったので、ずっと行ってみたい店だった。 アメリカのビバリーヒルズに本店があるだけあって、店内は高級感あふれる。そしてちょっと暗めの照明。店内は広いけど、テーブルは小さいなあ。二人で行くと、すごく小さなテーブルに案内された。雨の日曜日で、広いテーブルに誰もお客さんいないに、そこには案内してくれないのね。 パンは、外側カリカリ、なかはもっちもちですごく美味しい。 目の前で作ってくれるスピニング・ボウル・サラダ。名前の通り、氷を敷いた上のボウルを回しながら野菜を和えてくれる。 サルサソースっぽいシーザーサラダ。サルサがちょっと苦手なので、他のソースが選べればいいなと思った。氷の上で和えるのでレタスはシャキシャキしている。 定番のロウリーカット(300グラム)6,900円を注文。焼く前ではなく、焼いた後の300グラムなので、食べ応えありすぎ。(笑)骨付きの部分だったので、さらに大きく見えた。付け合わせのマッシュポテト、パンのようなヨークシャー・プディングが付いてくる。ホウレン草をペースト状にしたクリームド・スピナッチ600円を追加した。 写真撮影用にお皿の向きを変えてるけど、いや本当にボリューム満点。ホースラディッシュも付いてくる。分厚いローストビーフは、本当に贅沢だ。ただ薄切りカットの方が味がしみて食べやすいかなあとも思った。とにかくボリュームたっぷりなので、付け合わせの追加注文しすぎに注意。お腹いっぱいでデザートは食べられなかった。味は、美味しいけどアメリカンだなあ。(笑) ロウリーズ・ザ・プライムリブ 赤坂 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティ AIR 3F |
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2017 10,29 17:31 |
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今日は、大好きなヴァイオリニストのイツァーク・パールマンのコンサート。サントリーホールへ行ってきた。台風が迫っていたので心配だったけど、無事開催。
パールマンのコンサートは、2010年に行ったニューヨークのAvery Fisher Hall以来。その時は、ニューヨーク・フィルをバックにメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」だった。今回は、ロハン・デ・シルヴァをピアノ伴奏にしたソロ・リサイタルだ。サントリーホールも久しぶり。今日は、雨で細い通路の傘立てに傘を預けての入場でちょっと混雑したけど、やっぱりこのホールは素晴らしいなあ。ちょっとお洒落して出かけたくなる。 今日のプログラム シューベルト ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第1番 ニ長調 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 「クロイツェル」 ドビュッシー ヴァイオリン・ソナタ ト短調 ヴァイオリン名曲集 チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ フィオッコ:アレグロ クライスラー:クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ プロコフィエフ:「3つのオレンジへの恋」より行進曲 J.ウィリアムズ:シンドラーのリスト クライスラー:中国の太鼓 <アンコール> ヴィエニャフスキ:エチュード.カプリースより第4番 バラエティーに富んだプログラムだった。同じ主題が繰り返されるベートーヴェン、変幻自在で流れるようなドビュッシーと、時代、時代でこんなにも曲の感じが変わるんだねえ。72歳とは思えぬパワフルな演奏、叙情的な旋律では心の琴線に触れる音色とパールマンの表現力には圧倒された。 ヴァイオリン名曲集では、パールマンが何を演奏しようかと考えながら、伴奏のシルヴァがその度、譜面を探してと面白かった。過去に演奏した演目とその日の気分で曲を決めているとのこと。大好きなチャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」には、ジーンときた。大好きな曲を大好きな演奏家が演奏してくれる、こんな幸せなことはないよね。パールマンが聴衆に語りかけるよう曲を紹介する様は、温かい人柄が滲み出てとっても良かった。 この後、福岡、そしてまた東京のサントリーホールに戻ってくる。東京公演は、両日ともソールドアウトとのこと。日本公演最終は、大阪。他の公演での名曲集は、何を演奏するのか気になるな。 |
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2017 10,17 23:56 |
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一番好きなミュージシャン、ジャクソン・ブラウンのコンサートへ行ってきた。演奏曲が毎回何曲か入れ替わるだけに東京公演3日間全公演行きたかったけど、仕事をしているとなかなかままならないからねえ。 途中休憩をはさんで約3時間、たっぷりと名曲に酔いしれた。それでも、あの曲が聞きたかったと好きな曲がたくさんあるだけに時間は足りないくらいだったなあ。 オープニングは、なんとThe Waiting。先日亡くなったTome Pettyのヒット曲で、彼への追悼を表してで、初っ端からジーンときちゃったな。他にもWarren Zevonの曲や別の日はには同じく今年亡くなったGregg Allmanに捧げるThe Allman Brothers Bandの「Melissa」などが演奏された。アンコールもGlenn Freyとの共作「Take It Easy」を演奏するなど、どことなく寂しさも感じちゃったなあ。 この日のセットリストは、こちら。 <第一部> 1.The Waiting (Tom Petty and the Heartbreakers cover) 2.Some Bridges 3.The Long Way Around 4.Rock Me on the Water 5.Looking East 6.Farther On 7.These Days 8.Just Say Yeah 9.Your Bright Baby Blues <第二部> 10.Something Fine 11.Lawyers, Guns and Money (Warren Zevon cover) 12.The Naked Ride Home 13.Fountain of Sorrow 14.Lives in the Balance 15.Call It a Loan 16.Love Needs a Heart 17.The Barricades of Heaven 18.The Pretender 19.Doctor My Eyes 20.Running on Empty <アンコール> 21.Somebody's Baby 22.Take It Easy 個人的には、会場からのリクエストで大好きな「Farther On」が演奏されたことにジーンときた。リクエストしてくれた人、ありがとう! そして、これまた大好きな「Your Bright Baby Blues」も演奏されたので嬉しかった。ただオリジナルのピアノ・バージョンが好きなんだけど、最近のステージではギターバージョンだよねえ。でも名曲には変わりなく、本当に大好き。 Jacksonのステージのすごいところは、シングルカットされヒットした曲以上に、それ以外の曲が盛り上がる。ファンの誰しもが忘れられない曲がそれぞれアルバムの中にあり、その曲とのステージでの邂逅を願っているんだよねえ。 バンドの演奏も素晴らしく、本当に素晴らしい夜だった。渋谷のオーチャードホールにて。 あと何回Jacksonのライブに行けるかなあ? |
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