2018 03,13 20:42 |
|
2018 03,13 18:04 |
|
今回宿泊したのは、天然温泉 吉野桜の湯 御宿 野乃 奈良。出張する際には、お馴染みのドーミーインのチェーン。なにせ予約したのは、旅行に出る当日。家を出る前にネットで予約した。空いてて良かった。(笑) ここを選んだ理由は、部屋が畳。今回、着物を持参したので、畳があると着物を着るにもたたむにも便利だからね。 靴を履くのはフロントのみで、チェックインしたら靴をロッカーに預ける。エレベーターも靴いらず。 部屋は、必要なものが奇麗にまとまって置いてある。 イーサネットケーブルもWiFiも完備。旅行にも出張にも便利。 部屋はバスタブはなくシャワーのみ。ただ、大浴場があるので、旅の疲れはそちらでとることができる。 レストランの営業は、朝食のみ。それ以外の時間帯は、休憩スペースになっている。ドーミーインお馴染みの夜鳴きそばの提供もあった。 吉野葛切り、奈良県産ポーク、飛鳥鍋などのビュッフェ。 柿の葉寿司と奈良漬けもちゃんとあったよ。 立地は、JR奈良駅から徒歩1分。電車とバスを利用しての観光には便利。街の中心や東大寺などへの観光は、近鉄奈良駅周辺が利があるが、駅舎と駅ビルが最近新しくなり、買い物や飲食には以前より大分便利になった。奈良のメインストリート三条通りもすぐ。奈良駅寄りの三条通りは、お洒落のお店が随分増えた。 |
|
2018 03,13 16:18 |
|
大寺にしては小振りな南大門をくぐると玉砂利を敷いた広い参道と天平の甍と称される巨大な金堂の屋根がぱぁあと目の前に広がる。30年以上前、初めてここを訪れた時の邂逅は、衝撃的であり感動的だった。シンプルであることの圧倒的美しさがここにあった。それ以来、何度も訪れているが、金堂の平成の大修理は、なんと10年もかかった。その間、この景観を見ることができなかったのだ。そしてまた変わらぬ静かな美しさに会えたことの幸福感よ。 奈良時代の建物がこれほど見事なまでに残っているのは、もう奇跡。もちろん堂は国宝だが、堂内に安置されている仏像群もすべて国宝。天平時代の信仰と芸術が今もそのままだ。 境内に一歩踏み込めば、そこはもう奈良時代。着物姿でいると、ちょっとタイムスリップした感が出ない? 金堂を支える柱。この感じもたまらないんだよなあ。 講堂。平城宮の東朝集殿を移築・改造したもので、天平時代、平城宮の面影をとどめる唯一の建築物。今は、その全ての建物が失われた平城宮の当時の姿をここから想像することができる。歴史好きにはたまらない、ロマンチックな建築だ。 鼓楼(左)と礼堂(右)。ともに鎌倉時代の建築だが、特に鼓楼は、他にこうした建築物は見たことがない、独特な形だ。 鼓楼の左隣りに小さく見えるのは、開山堂。かつて国宝の鑑真和上像が安置されていた。現在は、東山魁夷の襖絵でも有名な御影堂に移されている。6月の3日間だけ鑑真和上像を拝むことができるが、それ以外の日は、ここ開山堂に安置されている精巧に復元された鑑真大和上御身代わり像を拝むことになる。御身代わり像も撮影禁止。以前、東京都美術館の特別展で本物の鑑真和上像を見ているが、本当にそっくりだった。 開山御廟へと続く道。瓦を使った土塀が美しい。 土塀の門を抜けると苔が美しい林が続く。 この先に鑑真和上の墓所である開山御廟がある。 鑑真和上の墓所 開山御廟 小さな正倉院のような高床式の校倉造りの経蔵と宝蔵。 なんと経蔵は、唐招提寺創建以前の新田部親王邸の米倉を改造したものといわれ、唐招提寺で最も古い建造物であり、日本最古の校倉だ。 戒壇。創建時からあった建造物だが、現在は、鎌倉時代の石壇のみ残っている。 西ノ京まで来たから薬師寺にも参拝する予定でいたが、この空間から立ち去り難く、結局タイムアウトで薬師寺には行けず。でも、本当にここはずっといたいし、また訪れたい。 |
|
2018 03,13 13:36 |
|
東大寺南大門。東大寺は、何回来ているかなあ。もう数えきれないなあ。その度にすごいなあと思う。鹿さんも相変わらずたくさんいる。日本人には見慣れた光景だけど、海外の観光客からすると野生の鹿と触れ合える場所は、世界的に珍しいとテレビで紹介されていた。 南大門内の左右に安置されているのは、金剛力士像。運慶が中心となり、快慶、定覚、湛慶ら一門によって制作された。いつ見てもものすごい迫力。8メートルにもなる彫像で、見上げること前提で作られているため、下半身を短く、上半身を長くしているため一層見下ろされているような巨大さを演出している。乳首の向きを外側にすることで、より胸襟の迫力も出しているとのことだ。 鏡池越しの大仏殿。 大仏殿は、江戸時代の再建。幅は、創建時の2/3になっているが、それでも大きいよねえ。こちらも圧倒的な迫力だ。 国宝で巨大な大仏殿に見とれて素通りしてしまいそうだが、こちらも国宝の金銅八角燈籠。何がすごいって、この燈籠は創建当時からここにあるのだ。1300年近く、ここを通っていた人全てを迎えていたのだよ。 境内は三脚を立てられないから、一人旅だと自撮りが厳しいね。 大仏様は、正面と横からでは随分印象が変わる。 よく見ると江戸時代に作られたお顔の部分は新しい。体の部分は鎌倉時代、台座部分には奈良時代のものも残っているらしい。こちらも被災しているからねえ。 堂内には、大仏様のほかにも仏像、彫像が安置されている。 創建当時の東大寺。大仏殿の左右に七重塔が聳えるものすごい景観。発掘調査により基壇の大きさから推定すると高さ100メートルと推定されたというから驚きだ。興福寺五重塔の倍だよ。どんな景観だったのか、見たかったなあ。 二月堂へ登る階段。一段一段文様が異なる。 昨夜、お水取りのお松明が通った二月堂舞台からの眺め。大仏殿の屋根の向こうに奈良の街。 三月堂 この中に広がるのは、世界で最も美しい奇跡の空間。まさにタイムマシン、1300年の時空を超える。ここは、一日中いられるな、僕は。 戒壇院へと続く石段のアプローチが好きなんだよねえ。 |
|
2018 03,13 11:40 |
|
東大寺の大仏殿と双璧をなす奈良のシンボルで国宝。5回も被災しその度再建された。現在の塔は、室町時代のもの。高さ50メートルは、京都の東寺の五重塔に続き、日本で二番目に高い。 国宝の東金堂。こちらも6度の被災、再建で現在のお堂は室町時代のものだが、奈良時代の雰囲気を伝えているものという。こちらの東金堂は、内部が拝観できる。本尊薬師如来像、日光・月光菩薩像、文殊菩薩像と維摩居士像、四天王像、十二神将像が安置されている。 こちらも国宝の三重塔。北円堂とともに興福寺で最も古い建造物で鎌倉時代のものだが、平安時代の様式を今に伝える需要な遺構だ。 北円堂は、春と秋の特別公開時に拝観可能。内部の仏像、彫像群が並ぶ姿は、東大寺三月堂と並ぶ奇跡の空間。 南円堂。八角の円堂でこちらは、興福寺では新しい江戸時代の再建。そして、今境内には、中金堂の復元建設が行われていて、今年の秋完成予定だ。 そして、国宝館で阿修羅像と再会。東京国立博物館の阿修羅像展では、満員電車の中で押し競饅頭状態だったけど、ここではゆっくりとお会いすることができる。まあ、後ろから眺めることはできないけど。個人的には、迦楼羅像もたまらなく好き。本当は、お堂内にあるのがいいけどね。 |
|
2018 03,13 10:00 |
|
2018 03,12 21:00 |
|
という訳で奈良に来た。いつ来ても変わらぬ景色。それこそ素晴らしいもの。 本日の目的地は、ここ東大寺。 通称「お水取り」で知られる東大寺二月堂の修二会を見に来たのだ。 旧暦2月に行われる修行だったので修二会と呼ばれる。現在は、3月に行われるのだが、行われる堂は、昔の二月堂の名称のまま。今年で1267回目。 1267年、一度も途切れることなく実施されているとのこと。これは、驚き。東大寺が兵火にあった際も、二月堂自体が火災で焼けた時も仮堂を建て行われたとのこと。戦時中もやったんだよねえ。すごい。 修二会自体は、2月から始まっていて、3月のお水取りは、行われる修行の中でも最も有名。 二月堂の本尊に献上する水を井戸から汲むことが本来の 「お水取り」なのだが、その業を行う修行僧の道筋を照らすお松明が堂を駆け巡るその様を呼ぶようになっている。これは、3月1日から14日まで毎晩行われているのだが、テレビなどで紹介されるのは13日未明の本来の「お水取り」の前に行われる12日のお松明で、この日しかやってないと思っている人も多いのか大混雑する。もう一つ12日のみ「籠松明」と呼ばれ他の日より大きく長い松明が使用されるので、これまた多くの人が訪れる理由となっている。 17時頃、二月堂に到着。堂真下の広場はもうすでにいっぱい、その手前のエリアに並ぶ。お松明は19時30分からなので、2時間半立ち通しだ。 前にいた人が、携帯電話で「佐藤さん、今どこですか?」と話をしていて、きょろきょろしている先にTV「クレイジージャーニー」にも出演している「奇怪遺産」で著名な佐藤健寿さんも来ていた。報道機関のカメラエリアにいたよ。彼が撮った写真は、こちら。流石。 毎年恒例なので、警察の機動隊が場内整理に駆り出されていて、時折メガフォンで説明してくれる。慣れていて面白く笑わせてくれる警察官も入れば、機動隊一年生ですとたどたどしく説明して微笑ましく笑いを誘う隊員もいた。 で、二月堂が見えるエリアに入れるのは、2000人ほどらしい。そこに2万人から3万人近く来場する。お松明は11本。それで1本みたら退場しなければならない。2時間半並んで正味5分くらいしか見られない。最初に並んでいたということでとりあえず2本松明を見られた。東京から奈良まで4時間、立ちながらの待ち時間2時間半で数分というなかなか辛いものではあったが、やはりその迫力は実際にここにいないと分からないね。 一応一本目を写真に撮ったけど、伝わるかなあ? あっと言う間だったけど、1267年続く修二会に立ち会えたことは良い経験になった。 夜の東大寺は、幻想的だった。 |
|
2018 03,12 11:40 |
|
2018 03,10 13:58 |
|
2018 03,09 18:34 |
|
平日だったので、さすがに入館までの待ち行列はなかったが、館内はすごい人。分かっていたけど、特別展をゆっくり観るなんてかなわぬ夢だ。それにしても東京国立博物館は、立て続けに大人気となる企画展を開催しているね。これはすごい。 今展覧会のクライマックスは、なんと言っても仁和寺観音堂内部の再現。それもここだけ写真撮影可能ということ。表情豊かでまた一瞬の動きを描写した彫刻群は、今にも動き出しそう。色彩も鮮やかで本当に素晴らしい。大混雑で全ての展示品をゆっくり見ることはかなわなかったけれど、やっぱり来て良かったな。 他に、大阪・葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」も圧巻。 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」 東京国立博物館にて。 |
|