2014 11,21 23:41 |
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恵比寿の住宅街にあるイタリアン・レストラン。本当にこんなところにレストランが? と思ってしまうほど普通の住宅ばかりで他にお店は一軒もない。ふらっと来ることはできないので、予約してここを目指していたとしても夜なんかは途中で不安になってしまうねえ。(笑) |
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2014 11,20 22:10 |
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僕は、普段から東京国立博物館の常設展示に来ており、また京都や奈良のお寺や博物館、特別公開などに足しげく通っていたので、展示物のほとんどが過去に観たことあるものばかりだった。特に東京の国立博物館の所蔵品は、普段も時折さりげなく展示されていて、特別展でなければゆったり観られる。まあ、展示品全てが国宝だから、一堂に会して観られるという機会は貴重ではあるけれど、この大混雑では見たというだけで、鑑賞というのにはほど遠いな。 それでも、今回見とれてしまったのは、藤原為家筆の「土佐日記」写本。紀貫之のオリジナルは現存しないため、こちらが「土佐日記」で一番古いものになる。仮名文字をこんなにも美しいと思ったのは初めてだ。まるで文字が生きているかのよう、そして常に一番美しい形で留まっている。されど、次の文字へと流れて行く。為家の手を見ていると、彼と時を超えて通信できているような不思議な感覚に陥った。一ページしか展示されいなかったのが残念だった。全ページ見たかったなあ。 善財童子立像・仏陀波利立像は、当時の色彩が残っている部分もあり、当時の衣装のデザインを知ることができ興味深い。像を横からも見られるので、陽のあたりにくい部分には、くっきりと赤い色が残っていた。 「日本国宝展」平成館 特別展示室 2014年10月15日(水) ~2014年12月7日(日) |
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2014 11,19 23:59 |
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「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」のジェイミーのピアノソロ、良かった。選曲も渋い。ニューアルバムにも入っている「悲しき願い」は、やっぱり尾藤イサオを思い出しちゃう。「誰のせいでもありゃしない、みんなおいらが悪いのさ」がどうしても頭をよぎるよ。(笑) ランディー・ニューマンの「ルージング・ユー」も心に染みたなあ。 ホーンセクションもサービスたっぷり、ソロパートもあり、楽しかった。ラストのピアノの弾き語りでの数曲は、一転静かさの中、一層余韻に残るものとなった。 圧倒的に女性のお客さんが多かったけど、ベイビー・フェイスにあの渋い声が魅力なんだろうな。 こういう楽しいライブを観ると、またライブに行きたいと思うな。 そして、この小さなキャパで生音楽が聴ける機会は、本当に貴重。さて、次は、誰を聴きに行こうかな。 |
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2014 11,16 21:18 |
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ムーブホールは、地下鉄駅から直結のビルの上にあるので便利だ。 幸之進 「手紙無筆」 見違える上達ぶり、確実に稽古や場数を踏んで良くなっているねえ。表情も話し振りもとっても良かった。 吉幸 「時そば」 パワー全開、テンポよく場内を爆笑の渦へ。間抜けな主人公も秀逸だが、ぶすっとした後半の蕎麦屋の表情が絶妙だった。 談幸 「安兵衛狐」 まくらが面白すぎて腹が痛い。 向いの長屋の連中からは変わり者だと煙たがれている源兵衛と安兵衛だが、実は心優しくていい奴。この辺の人間への暖かい眼差しが落語の良さだよねえ。本当は長屋の連中に誘われて一緒に行きたかったのについつい反発してしまう源兵衛のしぐさが可笑しくてたまらない。安兵衛よりも幽霊とのやりとりの人間味ある源兵衛の感じが好きだなあ。 談幸 「山崎屋」 この噺は、それほど笑いどころはないけれども、こちらも人間に対する洞察が面白い。堅物で通っている番頭が実は女を囲っている、そこにつけ込む若旦那、番頭にすべてを見透かされている大旦那、どの登場人物も可愛らしく、談幸師匠が作り上げるキャラクターは人間愛に溢れている。馬鹿だなあと思いながらも、誰しにもある愚かだけど愛すべき人間らしさなんだと実感できる。落語の奥深さを物語る噺だな。昔は、まくらで説明しなくても、サゲでほくそ笑んでいたんだろうなあ。談幸師匠が、江戸の匂いを醸し出したいと言っていたが、世の中はだんだんそんな風情から遠ざかっているねえ。 |
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2014 11,07 16:39 |
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街の中心からちょっと離れたところにあるこの美術館、わざわざ訪れたのは、岩橋英遠の「道産子追憶之巻」が展示されているから。Webの写真で部分的に見たことがあったのだが、やはり本物が見たかった。この絵、全長29メートル。高さは無いが、巻物みたいに長いのである。画家の故郷の北海道の景色が描かれているのだが、本当に美しい絵だ。長い絵は、右から夜、早朝、朝、昼、夕方、そしてまた夜と一日が描かれている。その一日の中に四季を投影していて、夜から早朝は冬、朝は春、昼は夏、夕方は秋、そしてまた長い冬の夜に戻る。北海道の大自然の中に動物がたくさん描かれている。特に夏から秋にかけて、トンボの数が徐々に増え、秋の夕暮れの中でおびただしい群れになるその美しさは、筆舌に尽くしがたい。写真と実物の絵では全く違う。動物だけでなく、大自然の美しさと厳しさの中に人間の営みも小さく描かれている。こんなに見応えのある絵は、久しぶりだ。 他に片岡球子の「伊豆風景」も素晴らしかった。これも本物の持つパワーと色彩、大胆な構成に圧倒された。富士山にイルカというのもなんか斬新。四季をいっぺんに一つの絵の中に描いていて、これもまた斬新だった。 久しぶりにすごい絵を観られたなあ。おまけに無料だったのに、平日で館内ガラガラだったし。ゆっくりじっくり鑑賞できた。大満足。 北海道立近代美術館 秋季名品選 11月24日(月)まで |
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2014 10,11 20:06 |
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ニューヨークのセレブに人気だという中華料理のお店の銀座店。池袋のサンシャインシティの59階にもあるそうで、そちらは眺めが良さそうだが、こちらは地下にある。エントランスもなかなかゴージャスで銀座らしい。 天井のシャンデリアは、スワロフスキー製。 店内も落ち着いた雰囲気、ジャズなどがかかっていて、また店員が数字や返事を英語でするので、どことなく外国にいる気分?(笑) 初めての店なので、コースにしてみた。5400円。こちらは本日の前菜。豚肉が美味しい。クラゲもコリコリ。 ここの名物の小籠包。豚と蟹。ニューヨークのセレブを虜にしたそうだが、皮が厚くて好きなタイプではないなあ。やはり台湾や中国の小籠包の方が遥かに美味しい。豚は、豚骨ラーメンのスープかと思った。蟹は、まあまあ。まあ、アメリカ人にはいいかもしれないけど、美味しいものを食べ過ぎの日本人にはどうだろう? 店の奥にキッチンが見える。 蟹の卵入りフカヒレのスープ。どろっとしていてスープというより具を楽しむ感じ。 花イカとアスパラガスのチリソース。 メインの8種のスパイス鶏モモ肉のクリスピー揚 春キャベツ炒めを添えて、ってこれは、鶏の唐揚げでしょ?(笑) 桜海老の干し貝柱のチャーハン。これは美味しかった。桜海老が強すぎて、ちょっと和風なテイストだったけど。 デザートの杏仁豆腐。これは、絶品。もうこれだけ買って帰りたい、このためにだけにまたこの店に来たい。これは、本当に美味しい。 お店までのアプローチも洒落ている。落ち着いて良い雰囲気だが、ここより美味しい中華料理店はたくさんあるなあ。 |
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2014 10,09 15:16 |
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こちらは、江戸東京博物館の常設展の展示室で開催されている企画展。「写真家・師岡宏次の写した50年」も開催中。常設展示の入場料金で観られる。1930年から50年にわたる銀座を写真で振り返る。戦争を挟み、銀座の姿は大きく変貌するが、またその街並にさらなる変化を与えたのが東京オリンピックだ。運河は埋め立てられて、その多くは道路になり、今や数寄屋橋始め名前にだけ橋が残る場所が多数。 |
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2014 10,09 14:18 |
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この展覧会、最大の見物は、亀倉雄策のデザインの数々だ。今見ても色褪せないどころか、むしろすごいとうならされる。 テレビ東京の「美の巨人たち」で有名なポスターの撮影秘話が放送されたが、その斬新な手法に驚いた。特に有名なのは、ランナーのスタートダッシュの瞬間を捉えたポスター。それまでオリンピックのポスターはイラストだったが、この大会で初めて写真が採用された。また、赤とゴールドのロゴも目を惹くね。 もちろん、今回このポスターも展示されている。新幹線関連の展示もあり、さぞかし大混雑かと思いきや、平日だったせいかガラガラだった。おかげでゆっくり鑑賞できた。 他に競技施設の模型も展示されていた。丹下健三設計の代々木競技場は、やっぱりいいデザインだなあ。2020年のオリンピックで新たに建てられるものは、ちょっと面白みにかけるよねえ。まあ、あまり膨大なコストをかけてももったいないというのは分かるけれど。
50年前のデザインの素晴らしさに圧倒された。 ただし、展示資料の数は、少ないねえ。もっとあるのかと思ったよ。 競技システムを担当した日本IBMの展示もぜひ! |
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2014 10,04 23:06 |
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幕張メッセの展示ホールにパイプ椅子を並べた会場で、全席アリーナ席だった。(笑)一曲目から総立ちなので、ステージはよく見えず、巨大スクリーンを眺めていることが多かったが、スクリーンに映し出される映像が綺麗だったのと、演奏やコーラスも素晴らしかったので、とても楽しめた。マライアが登場した時の観客の熱狂ぶりっがすごかったね。やはり大スターの風格とオーラがあった。 初めてのマライアのコンサートだったので、始まる前にTwitterでファンのつぶやきを眺めていた。「どうせ開演時間には始まらないから遅刻しても大丈夫だよね」とか「今、物販に並んでいます。変なTシャツ買います」とか結構面白かったね。会場でも、開演予定時間の15分後に始まったので、「まだ始まらないと思ったので、食べようと思ってお菓子たくさん買って来たのに・・・。」と驚いている人がいたのに笑ってしまった。 全盛期ほど声が出ていないなど言われていたが、豪華絢爛なショーとして見る価値。代表曲「HERO」の際にスクリーンに映し出される偉人たちの写真にジーンときた。 セットリストと会場の模様の写真が、こちらにあった。 |
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2014 10,01 23:52 |
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今日、10月1日は、志ん朝師匠の命日。どこかで若手の踊りを見てくれているかもね、と小円歌師匠。毎年この日にオドラクやれるといいね。 風子 「つる」 初めて拝見。芸協は、ちょっと疎いからなあ。 くすぐりが多いけど、明るく楽しい高座で好感触。 志ん吉 「夏泥」 この噺は、文左衛門師匠や小里ん師匠など強面、すごみ系の噺家さんの印象が強すぎて、志ん吉さんはどうだろうって思ったけど、これがびっくり、すごく面白かった。へえ、こんなちょっとなよなよっとした感じでも笑えるなあ。これは、ちょっと新たな発見。 笑組 漫才 マイク無しで漫才が聴けるのもいいね。お喋りのゆたかさんとちょっと不機嫌なかずおさんのかけあいが毎度楽しい。高座の上で転がるかずおさんの巨体が大迫力だった。 志ん陽 「火焔太鼓」 志ん朝師匠の命日。それもあって、古今亭と言えばこの噺。志ん陽師匠の「火焔太鼓」は、何度も聴いているけど、毎回楽しい。主人公の道具屋もその女房もまるでそこに実在するかのように生き生きとして人間らしい。こんな夫婦がいたら会ってみたい。志ん陽師匠の表情もとても素晴らしい。 住吉踊り 上記メンバーに加えて、小円歌、やまと、ぼたん、時松、粋歌、雷太、美るく、和助で、住吉踊りを若手メンバーで再現。なんと、座長は志ん陽師匠だって。寄席の踊りの伝統を若手噺家がしっかりと引き継いでいく、これは本当に素晴らしいことだ。落語とは別に稽古が必要だけどがんばってほしいね。 やはり、小円歌師匠の踊りは素晴らしい。しなやかな手の動き、そしてぴたりと止まるその動き、中腰でキープされるスタイルの美しさは一朝一夕ではなし得ぬ技。若手メンバーもこれを目指して鍛錬してね。 笑いの要素も散りばめた、噺家の踊りらしい寄席の踊り。多少のずれはご愛嬌。この楽しさは、もっともっと多くの人に知ってほしいな。 凛とした美しさのぼたんさんの踊り、太目だけど華麗に舞う志ん陽師匠、片足かっぽれの和助さんが素敵だったなあ。漫才界からは、ゆたかさんが大活躍。笛の音も良かった。やまと師匠かな?<==笛は、和助さんだったと教えてもらった。 次回も楽しみ! |
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