2006 10,21 19:14 |
|
ルソーは、大好きで、パリのオルセーやニューヨークのMOMAで出会えた絵は、素晴らしいものが多かった。今回の展覧会は、日本の各地にあるルソーの絵が 集められていて、へえ、意外と日本にたくさんあるんだなあと思って興味深かった。ルソーだけでなく、ルソーに影響を受けた画家の作品がたくさん展示されて いた。それが、海外の作家だけでなく、日本の画家の作品が数多くあった。
展示されているのを観た時、最初意外だったけど、やっぱりなるほど納得だったのが、植田正治の写真だ。絵でなく写真というのが、ハッとしたのと、なるほど自画像のシークエンスがそっくりだった。 藤田嗣治の絵も1枚あった。なんと、彼の他の展示予定作品の2点は、この後巡回される名古屋と松江には展示されるらしく、東京では展示無し。こういうのも面白いねえ。 よくよく見ると、ルソーの絵ってちょっと下手くそなんだけど、この平面で奥行きがなくて立体感がなく、だけど不思議な色使いとプリミティブなジャングルの奇妙な植物の描写に魅了されてしまう。とにかく不思議な魅力のある画家だ。 世田谷美術館の常設展も観てきた。 感動したのは、高峰秀子の肖像画。高峰本人が世田谷美術館に寄贈したもの。なんと描いたのは、梅原龍三郎。その度肝抜くタッチ、デコちゃんのなんとも言えない表情をとらえた絵の前で動けなくなってしまった。梅原作のデコちゃん肖像画がたくさんあり、これってこの美術館の宝だと思う。素晴らしい。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |