2008 12,07 22:38 |
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この舞台は、以前も観ているのだけど、大竹しのぶ、木場勝己、梅沢昌代の主要キャスト3人での再演とあって、また観に行った。もうこの3人以外は、考えられないほどのはまり役。
一幕は、明るく楽しく歌声も朗らかだ。しかし、その根底には、戦意高揚に駆りたてられる悲しみも秘めている。 二幕冒頭は、いきなりのクライマックス。冬の信州での名場面は、利用されたとは言え戦意鼓舞に一役買ってしまった林芙美子の怒りと自己欺瞞への復讐が爆発する。 戦後、罪悪感にさいなまれ詫びるつもりで小説を書き続ける林芙美子を大竹しのぶ、いつも斜に構え冷静に現状を見つめながらも明るく生きるその母に 梅沢昌代、時代時代に上手に適用し社会に合わせて生きていく三木孝に木場勝己と三者ともに最高の演技だ。とにかく一挙手一投足そのすべてが素晴らしく圧巻 である。 楽しく、大いに笑って、一緒に歌って、そしてしみじみとした余韻が残る。何度でも観たい。 |
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