2006 10,21 22:14 |
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上映時間4時間があっという間、映画を観るという醍醐味を実感。テアトルタイムズスクエアの大画面で「ルートヴィヒ」が観られるというこの幸福をかみしめながら、圧倒的映像美に酔ってしまった。
ヴィスコンティの愛人でもあったヘルムート・バーガーが美しい。美貌と権力、これって怖いものなしだよなあ。真実の愛を得られず芸術に陶酔し、孤独から狂気の沙汰へと墜ちていくなんとも言えない表情のバーガーの演技は最高だ。 それにもまして、ロミー・シュナイダーの存在感。もう圧倒的。圧巻。こんなにすごい人なのに、それほど代表作がないのよねえ。私生活での不幸ばかりが目立って、華やかなスターであったこそ、一層悲壮感にひたってしまう。 有名な白鳥のいる池のゴンドラのシーンの照明とバーガーの狂気の表情、雨の中の逮捕突入シーン、美術作品越しのカメラアングル、またまた雨の中の松明のラストシーンの美しさたるや、もうメロメロ。 豪華な衣装、豪華な音楽、豪華なキャスト、何の不自由もないはずの人たちの孤独と喪失感がひしひしと伝わってくる。 これが映画というものだ。栗5つ。新宿テアトルタイムズスクエアにて。 これってオリジナルは、何語なんだろう。声がアフレコぽかったなあ。クレジットの最後にイタリア版の声優っていうのが出てたけど・・・。確かに、台詞と口の動きがあってなかったような・・・。
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