2006 10,28 19:08 |
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がっかり。これがデ・パルマの作品なのか。歳は取りたくないものだ。
デ・パルマらしい回転ショットは健在なるも、それ以外に観客を酔わしてくれる映像が無い。「殺しのドレス」や「キャリー」で魅せてくれたうっとりするような映像美は、微塵もないのだ。 また、一見何でもない分断されたエピソードが最後に怒濤のごとく一つになっていくデ・パルマお得意の手法も総崩れ。最後まで散漫なまま。「ボディ・ダブル」のあの鮮やかなトリックを知っている観客が観たら拍子抜けもいいところだ。 役者もいま一つ。「殺しのドレス」のどうしようもなくエロティックな残酷さは見ることもできない。 ヒラリー・スワンクの母親役のあの大根演技は何?ひどすぎる。おまけに、ヒラリー・スワンクは、エロくない。 アーロン・エッカードが襲われるビルのシーンだけ、昔のデ・パルマの香りが漂っていた。 キャスティングが失敗なのか、そもそも脚本がダメなのか、なんともお粗末な作品だ。 デ・パルマの大ファンなので、かなりがっかり。次回作に期待。栗一つ。 日比谷スカラ座にて。 |
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