2006 10,29 19:05 |
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第二次世界大戦末期の硫黄島をテーマにした映画。これは、ある程度予備知識があった方がよい。何故、ここが戦略上重要で、こんな小さな島を制圧するために何万という人間が死なねばならなかったのか・・・。
映 画は、硫黄島での戦争より、すり鉢山で撮られた有名な写真に関わった人間のドラマに焦点があたっている。軍に利用され、英雄にまつりあげられ、戦後は忘れ 去れたように悲しい運命が待っている。戦地でのむごさより、政府やマスコミそして大衆のいい加減な思いに矛先を向ける。 むごい戦闘シーンは、悲惨だが、栗林の手記などを読む限りでは、実際は、もっともっと悲惨でひどいものだったのだろうと想像される。 役者の演技と演出が普通なので、写真に映っていたはずの死にゆく兵士への感情移入がそれほどできず、あまり映画に引きこまれないのが残念だ。 映画としては普通の出来だが、この映画は、観なければいけないと思う。硫黄島で何があったのか。そこで起こったことがどう利用されたのか。今を生きる人間に知ってほしいと思う。 丸ノ内ピカデリー1にて。 |
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