2009 05,09 12:33 |
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早起きして千葉県佐倉市にある川村記念美術館へ。東京駅から佐倉駅までは、総武快速に乗れば一本で行ける。駅から美術館までは、送迎バスで20分。9時頃着いたのに、もう既に結構な人数がバス待ち。こんなところまで美術ファンは来るのだなあ。
バスに乗って美術館へ。バラバラに来た人たちが何故かバスの中で挨拶している。知り合いなのかなあ。それに横須賀から来たとか話している。 美術館は、緑溢れる公園の中にありとても雰囲気がいい。 今日は、開催中の展覧会「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」を観に来た。館内に入ったら、ほとんど人がいない。さっきのバスの中の団体はどこへ行ったのだあ。 まあ、かえってすごく静かな環境で鑑賞できた。1階の常設展示もピカソ、カンディスキー、シャガール、レンブラントなどなかなかのコレクション。2階の現代美術とニューマン・ルームも贅沢な空間だ。 この美術館の目玉マーク・ロスコの作品を集めたロスコ・ルームは閉室中。それは、今開催されている展覧会のため。 マーク・ロスコがニューヨークのシーグラムビルにできる高級レストラン「フォーシーズンズ」の依頼で描いた所謂シーグラム壁画が一同に介すのだ。 もともとロスコの絵で空間を埋め尽くすはずだったが、ロスコがプレオープンのこのレストランに出かけ、ここには合わないと契約を解除してしまった。行き場 を失った作品は、ロンドンのテートモダン、日本の川村記念、ワシントンのナショナル・ギャラリーに散っていく。それでもロンドンとここ川村のロスコ・ルー ムは、世界的も貴重な展示室として有名だ。 今回、ロンドン、ワシントン、佐倉にあるロスコ作品が集結。二度とない機会と話題になっている。なのに、ロスコの絵が15点も展示されている大 きな部屋に僕一人だよ。瞑想、瞑想、瞑想。まさに瞑想ということばがふさわしい。絵画が作り出す言葉にできない空間、異次元への扉のような不思議な絵に飲 み込まれそうになる。 キャンバスなのに和紙に描いたような滲み、真っ黒かと思ったら実はそうじゃない不思議な色彩。 テート・モダンに収容されることになった経緯をやりとりした自筆の手紙など興味深い展示もあった。 6月7日まで マーク・ロスコ 瞑想する絵画 川村記念美術館 野外にもオブジェが。 園内は季節の花も。 と、バスの団体を発見。何してんだろう? |
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