2006 11,11 23:02 |
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この映画は、何度か銀座の並木座で観ている。初めて観た時ほどの衝撃はもう無いが、何度観ても酔いしれてしまう。
日 本的な美しさの一つの頂点を見せてくれる傑作であることは間違いない。田中、森、京のキャスティングは最高で、特に京マチ子の存在感は圧倒的。「帰しませ ぬ」の台詞を吐く、あのシーンは何度観ても鳥肌もの。京マチ子の視線は、観客までも惑わし、幽玄と幻想の世界に引き込む。主人公が帰郷してからの夜のシー ンも最高。 タルコフスキーが「サクリフィス」で見せたこの映画へのオマージュでも有名な湖畔のシーン、霧の湖を行く舟のシーンなど美しい映像が満載。 悲しい話ではあるが、救いのあるラストで後味は悪くない。 栗5つ。 国立近代美術館フィルムセンターにて。
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