2006 11,18 22:24 |
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大好きなベルイマンの新作。
極力カットの無いシーン、それだけ台詞の応酬の緊迫感がひしひしと伝わってくる。 かつて夫婦だった男女、今も家族である男女。ここには、愛もあれば憎しみもある。 かって夫婦だった男女の愛を超越した繋がり、永遠に親子である父と子の憎悪、永遠に親子である父と娘の愛の表現は、目に、そして顔の皺の一つ一つの動きにまで刻まれているようだった。 まるで本当の親子が会話しているような愛と憎しのぶつかりあいに、ぐいぐいとひきこまれる。 静かで美しい環境の中で、しみじみと綴られる人間の営みに、生きることと死ぬことの意味を考える。 正直、あそこまで娘を溺愛してしまう父親が理解できないのと映像がフィルムでなかった点がちょっと残念だった。 愛と憎悪は、裏腹。生きるとは、それ自体が愛と憎悪の葛藤なんだなあ。 渋谷ユーロスペースにて。 栗4つ。 ユーロスペース、移転してから初めて行った。観やすくなって良かった。 |
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