2006 11,20 23:17 |
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酔いしれた。もう完全にノックアウト。ワディム・レーピンのヴァイオリン・リサイタルに行ってきた。家に帰って来た今も余韻に浸っている。素晴らしいコン サートだったのにお客さんの入りは、7割程度だったかなあ。オーケストラじゃなく、ヴァイオリンとピアノだけってのは、なかなか集客には難しいのかなあ。
ピアノは、イタマール・ゴラン。 レーピンは、これからの人。ああ、今後がとっても楽しみだ。 ドイツ・グラモフォンと専属契約を結んだらしく、ニューアルバムは、来年の秋に出るそうだ。待ち遠しい。 来日する度に聴きに行きたい! ヤナーチェク 「ヴァイオリン・ソナタ」 この曲だけレーピンは、譜面台を置いていた。確かにかなり難しい旋律の曲だ。まあ、あまり僕好みの曲じゃないけど、彼の卓越した技巧を満喫するにはうってつけだ。 ブラームス 「ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調」 僕好みの選曲。今夜は、これが聴きたかったの。2楽章の優雅な旋律。技巧だけじゃなく、こうした優しい旋律も聴かせてくれるなあ。 グリーグ 「ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調」 ブラームスで満足していた僕だったけど、この曲でボルテージは一挙に最高潮に・・・。なんともグリーグらしい旋律に酔いしれてしまった。2楽章でもう恍惚状態、もう酔いまくり。 ショーソン 「詩曲」 そ して恍惚は、この曲でさらに高まり、もはや天上に昇天してしまったかのような感覚。冒頭のピアノソロの後のヴァイオリンの第一主題の独奏に、鳥肌がたち凍 りついた。地上ある最も美しいものに触れた瞬間。このまま死んでも悔いはないってくらいの素晴らしさ。ああ、美しいものに包まれているというこの至上の喜 びは何ものにも変えがたい。 ワックスマン 「カルメン幻想曲」 なんかアンコールにちょうどよい曲だけど、美しい曲の後には、ポピュラーな主題を持ってきた。馴染みのメロディに心地よくなっているのもつかの間、後半の超絶技巧にもう興奮。 <アンコール> グラナドス(クライスラー編曲) 「スペイン舞曲」 サラサーテ 「ツィゴイネルワイゼン」 ブラームス 「ハンガリー舞曲 第7番」 ショスタコーヴィッチ 「プレリュード」 な、なんとアンコールが4曲。サービス満点だ。ポピュラーな「スペイン舞曲」に、なんと「ツィゴイネルワイゼン」まで。この曲の第2楽章大好き。アンコールでも恍惚・・・。鳴り止まない拍手。ああ、クラシック界の未来を体験した夜だなあ。 コンサートの後、アークヒルズのカラヤン広場のクリスマス・ツリーが綺麗だった。 |
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