2006 12,22 23:27 |
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都知事としての青島幸夫は、あまり記憶に残っておらず、クレイジーキャッツの放送作家としては古すぎてこれまた知らないのだけど、「人間万事塞翁が丙午」の作家としては、忘れがたい人だ。タイトルからして秀逸。 涙が出るほど可笑しくて、涙がでるほど切ない小説。登場人物の一人一人がいきいきとしていて、彼らの一喜一憂にこちらも泣き笑い・・・。この本を読んで思わず吹き出し、最後に涙を流している僕を見て、母親が気味悪がっていたっけ。 最近の世知辛い世の中を見ていると、こんな時代が日本に確かにあったということを忘れてしまいそう。市井の人々の人間らしい生き方を、今の時代に思い起こしたい。 同じ日に、岸田今日子も逝ってしまった。 ムーミンの声、小津の映画のクラブのママ、とんねるずのコント、「あなたは美しい」の化粧のCMのナレーションなどなど、様々なシーンが思い起こされる。 向田邦子のドラマ「あ・うん」も良かったな。 とにかく、インパクトがあり、登場するとスクリーンの視線を独り占めしてしまう女優だったなあ。 ポチタマのまさお君も逝ってしまった。 |
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