2006 12,30 21:53 |
|
『ライフ・イズ・ビューティフル』は、前半は詩情に溢れ美しく可笑しく楽しかったけど、後半ナチスの収容所のシーンからは、「お前それはないだろう」的なリアリティーの無い演出に唖然呆然であきれ果て、この監督はもういいや、と思っていた。
彼の作品は、あまりリアリティーなどを追求せずにファンタジーとして観ればいいのかもしれない。 今回、オープニングから美しい映像が展開され、このシーンだけでも鳥肌もの。ただ、鳥肌がたったのは、トム・ウェイツの歌「You can never hold back spring」のおかげかも。あまりの美しい旋律とともに酔いしれる。 前半は、いつもながらの印象的な美しい色使いのシーンであふれ、イタリア人らしい五月蠅い喜劇が展開されるが、それもまた面白い。 今回は、主人公が詩人というのが面白く、詩的な台詞が多い。イタリア語が分かれば、もっともっと楽しめたのだろう。 後半のイラクのシーンからは、『ライフ・イズ・ビューティフル』同様、破天荒であまりにはちゃめちゃな非現実世界が展開されるが、後期のフェリーニのような印象的でユーモア溢れる映像は魅せる。 CGの映像がチープだが、ラストも美しい。 栗4つ。 日比谷シャンテ・シネ3にて。 でも、一番心に残るのがトム・ウェイツの音楽だったりする・・・。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |