2007 01,21 20:41 |
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崩されたヴィクトリア湖の生態系、巨大魚ナイルパーチが生む富と貧困、漁でワニに足を食いちぎられたストリートチルドレン、残飯しか食べられないタンザニ アの国民、ドラッグと喧嘩に明け暮れる子供たち、エイズで死んでいく親、武器を密輸する企業・・・、などなどこれが地球上の出来事なのかと思えるほど ショッキングな映像だ。
特に、ナイルパーチの残飯を加工する会社の映像は、目を覆うばかりの悲惨さだ。 多くのヨーロッパ人や日本人が、自分たちが食べている魚が輸入される背景でこんな悲惨なことがあることを知らないだろう。 地球で行われている人類のある営みを記録したという点ですごい映像ではある。 でも、じゃ、何か行動を起こしているかというと何も起こしていない。ただ記録しました・・・というだけ。 要人や背後に蠢く組織や人間への追及が何一つない。武器の密輸に関する事実関係も、ロシアのパイロットの証言だけで、別段徹底的な真実を突きつけている訳でもない。 映像は、強烈で悲惨だが、だから何?と言いたくなってしまう。 ただただある国の事実を見つめているだけだ。まあ、それが始まりなのかもしれないけど、問題提起したに過ぎないドキュメンタリーだ。 チネチッタ川崎 スクリーン9にて。 栗3つ。 |
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