2007 02,07 20:20 |
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土門拳、木村伊兵衛、細江英公、ロバート・キャパなどそうそうたるカメラマンがとらえた東京。写真に写っている戦中・戦後の東京は、僕が今住んでいる東京と同じ場所なのに、どこか違う、いや全く違う。
たかだか数十年で、これほど変貌した都市が他にあるだろうか。 高層建築が少なく、空の広い東京は、美しい。何気ない街角、人々の優しい表情、確かにそこにあったはずのに、それすらが信じられないほど遠い遠い時代のようだ。 ロバート・キャパが撮った東京駅の写真は、面白い。たくさん人がいるのに、皆向こうを向いている。中心にいる女性の横顔だけが見えていた。 桑原甲子雄の上野駅前の写真は、SF映画に出てくる別の惑星のようだ。 東京という都市の原風景は、どこにあるのだろう。 名作写真と歩く、昭和の東京 川本 三郎 / 平凡社 1,680円 ISBN:4582231160 |
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