2007 02,12 20:01 |
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仮名手本忠臣蔵は、「四段目」、「七段目」、「中村仲蔵」、「淀五郎」など落語のネタとしてもお馴染み。勘平を皆でやりたがるという落語のまくらもあるね。
歌舞伎座がもう少しで建て直しのため取り壊されるためか、久しぶりの「仮名手本忠臣蔵」の通し公演だ。来月もやはり通しで「義経千本桜」だから、やっぱり今の歌舞伎座で最後にもう一度ということなのかな。 さ て、「仮名手本忠臣蔵」は、ご存知のようにもともとは人形浄瑠璃の話で、四十七士の赤穂浪士の話を「太平記」の時代と人物に置き換えて作られたものだ。そ のせいか、オープニングは、人形が登場人物の配役を説明、大序は、眠ったように舞台に座っている役者たちが、義太夫に合わせて首を上げ、人形に命を吹き込 むような演出だ。 高師直に富十郎、若狭之助に吉右衛門、塩冶判官に菊五郎、由良之助に幸四郎というスターキャスト。特に富十郎と吉右衛 門、富十郎と菊五郎のそれぞれ一騎打ちの火花散る演技のぶつけ合いは見物だった。派手な立ち回りより、台詞と演技での駆け引きと葛藤は、なかなかの迫力で 引き込まれた。菊五郎の切腹の場面も、ものすごいすごみでぐいぐいと観客を虜にする。菊五郎は、やっぱりオーラがあるなあ。 一方、幸四郎は、歌舞伎役者というよりは、やっぱりラ・マンチャの男の方があっているなあ。後半の由良之助は、吉右衛門だから、そっちに期待しようっと。 シンプルなセットの「忠臣蔵」のサイドストーリーとして展開される勘平とお軽の「道行旅路の花聟」は、富士山に桜に菜の花畑という明るく華やかで歌舞伎らしい舞と立ち回りで湿っぽさを吹き飛ばす。 後半は、25日に観に行くのだ。 通し狂言 仮名手本忠臣蔵 大序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場 三段目 足利館門前進物の場 / 松の間刃傷の場 高師直 富十郎 桃井若狭之助 吉右衛門 足利直義 信二郎 塩冶判官 菊五郎 四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場 / 表門城明渡しの場 塩冶判官 菊五郎 薬師寺次郎左衛門 左團次 大星由良之助 幸四郎 浄瑠璃 道行旅路の花聟 早野勘平 梅 玉 鷺坂伴内 翫 雀 腰元お軽 時 蔵 |
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