2007 03,25 23:33 |
|
夜は、しのたかさんとそのまま歌舞伎座へ。義経三本桜の後半を鑑賞。素晴らしい。堪能した。 四幕 木の実 / 小金吾討死 いやあものすごいプロットだなあ。仁左衛門演じるいがみの権太の悪爆発という感じの「木の実」は、いろんな伏線を張り巡らし魅せる。 続 く一大スペクタルの「小金吾討死」は、夜の野原のスピード感あふれる大立ち回りの殺陣に釘付け。特に縄を使った蜘蛛の巣ような演出は、鮮やかで美しかっ た。左団次の弥左衛門を通りかかって何やら考えて刀を振りかざす幕切れも、「えー、これからどうなるの?」と思わず心の中で叫んでしまう。 五幕目 すし屋 四幕とこの幕の最初で張り巡らされた伏線が、一気に結びつき、そしてラストのどんでん返しへ。まあ、あっぱれの脚本! 江戸時代の天才たちのこのストーリーテリングは、素晴らしいの一言に尽きる。 大詰 川連法眼館 / 奥庭 義 経が静御前を預けたはずの忠信が実は、狐だったいう話。本物の忠信が現れて、もう騙せないと正体を現した狐が初音の鼓の縁を語る。狐に豹変する仕掛けは歌 舞伎ならでは。菊五郎の狐の舞も楽しい。本物の忠信が何も知らないと語るシーンの表情も、本当に知らないような顔。なんたる演技派。それに比べて、幸四郎 は、何をしゃべっているのか良く聞き取れないなあ。 ラストの「奥庭」。これから滅び行く人たちの最後の一瞬の輝きが満開の桜のもと放たれて幕。なんという舞台だろう。すごすぎる。 幕間には、地下の食堂「花道」でおでん定食を食べた。昔のデパートの食堂みたいな風情。懐かしや。しかし、30分で食べるのはあわただしいなあ。 |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |